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3098号 2022年8月15日

幸福度を高めるには「強みとライフスタイル」に合わせること

(本日のお話 2054字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日お盆の最終日は、朝から
「浅草花やしき」に家族で行ってきました。

また午後からは大学院の図書館にて、
本を借りたのち、大学院生室へ。

夜からは大学院の仲間との
ミーティングでした。



さて、本日のお話です。

最近ですが、勝手に

”日々の幸福度を高めるプロジェクト”

を行っています。

今日はこのお話について、
そして幸福度を高める工夫について、
学んだことをご共有させていただければと思います。

それでは早速参りましょう!

タイトルは

【 幸福度を高めるには「強みとライフスタイル」に合わせること 】

それでは、どうぞ。

■私事で恐縮でございますが
近頃振り返ってふと思うのが

20年前に比べて

仕事の充実度も
心身の健康についても
学べる環境に身を置けていることも、
そこに使える時間があることも

ありがたい限りだな
、、、としばしば思います。

■というのも、
新卒で20年前入社したときは、

時代もありましたが、
相当ハードな職場(飲食店勤務)で
寝る時間もあまりなく、
自分を心身ともに責めまくっていた日々でした。
毎日なんでこんななんだろう、、、
と思っていた毎日に比べると、
恵まれているとしか思えません。

■ですが、人は慣れるもの。

ありがたい状況にも関わらず、
未だ現在の内的な言語でいえば

「いや、ほんと自分まだまだ、」
「もっと頑張んないとヤバイ」

と自分に向けて律する頻度は変わらず、
むしろ増し増しになっている感もあり、

さて、自分はどれくらい、
日々の幸福を感受出来ているのであろうか、

、、、とふと思ったのでした。

■結局、

”人との比較”
(正式には”社会的比較”と言うそう)”

の世界に生きている自分にも気づき、

そうした場合、常に上には上がいるので、
幸福とは逆の力が働き続けます。

自分の中の内的な基準に沿って
生きることを習慣づけなければ、
「幸せが続く」ことにはつながらないようです。
(と、研究も示しております)

■が比べちゃうものは仕方ない。

どないせいっちゅうねん、ということで、
色々と悩むのがまた人です。

なので、諸々調べている中で、
見つけたとある論文があります。

ポジティブ心理学で幸福について
科学的手法で明らかにした論文です。

それが、

Lyubomirsky, Sonja, Laura King, and Ed Diener. 2005.
「The Benefits of Frequent Positive Affect:Does Happiness Lead to Success?」
”頻繁にポジティブな感情を持つことの効用。幸せは成功につながるか?"

という論文です。

カリフォルニア大学の心理学の教授が発表し
論文は1万件近く引用されています。

(ポジティブ心理学の世界では
インパクトがある論文のように思われます)

そして、その論文の内容を
著者が一般向けに書いた

『幸せがずっと続く12の行動習慣』
(ソニア・リュボミアスキー/著)


という本があるのですが、
「幸福度の高め方」を科学的に証明しており、
とても説得力があるのです。

■そこに書かれている話としては、

”「12の行動」が幸福度を持続的に高める行動”

についてです。

この12の行動をどうやって導き出したかというと、

もちろん、これっぽいよね!いいんじゃね、などではなく、

幸福と感情の領域での信頼性のある学会において、
225の論文と、275,000人以上の参加者を調査、
313の独立した(幸福への)効果量を統計的手法により特定し、
因子としてまとめたといいます。

つまり、

様々な幸福に関する論文を集めてまとめて、
幸福度に影響する12の項目を抽出した

というプロセスのよう。

なので信頼できそうです。

■では、その行動はどんなものか?

内容は以下の通りです。

(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<幸せがずっと続く12の行動習慣>

1,感謝の気持を表す
2,楽観的になる
3,考えすぎない、他人と比較しない
4,親切にする
5,人間関係を育てる
6,ストレスや悩みへの対抗策を寝る
7,人を許す
8,熱中できる活動を増やす
9,人生の喜びを深く味わう
10,目標達成に全力を尽くす
11,内面的なものを大事にする
12,身体を大切にする瞑想と運動

※ソニア・リュボミアスキー(2012)『幸せがずっと続く12の行動習慣』.日本実業出版社
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)

とのこと。

■この内容の詳細は、
著書を見ていただければと思いますが、

より興味深いのは、
この「12の行動の活用の仕方」として、
以下の運用方法を伝えていることです。

運用のポイントとしては、以下3点です。

1,12の行動は、全部やらなくてよい

2,この行動の中には、自分が共感できないもの、
やんなきゃと思いながら気が乗らないものもある。

3,ポイントは、自分が自然にできて、やっていて楽しくて、
価値があると思えることを「まず4つ」選んでやる。

とのこと。

あくまでも

”自分の強み”や”ライフスタイル”に合わせて
取り入れることが継続する鍵だ、

というのでした。
(著書ではそれを特定する「適応スコア」というテストがあります)

■ちなみに、私の場合、
「適応スコア」を計算すると

1位、感謝の気持を表す
2位、身体を大切にする瞑想と運動
3位、目標の達成に全力を尽くす
4位、楽観的な気持ちを高める

が自分の強みとライフスタイルにあった
幸福度の高め方であるとのことでした。

「考えすぎない、他人と比較しない」は手放したいけれども、
”そうしなきゃいけない”という思いが強いものでした。

それよりも自分の強みを伸ばして
優先してやったほうが効果があるのが、
上記の4つになったわけです。

そしてその方向性は、実にしっくり来ます。

■いずれにせよ、

こうやって12の行動と、
運用方法が明確になると、

どうすれば目指す方向(持続的な幸福)に
到達しやすくなるのかなどの戦略も見えやすくなります。

実際に、そのためのアクションも明確になるので
実現性がぐぐっと上がります。

”幸福度を高めるには「強みとライフスタイル」に合わせること”

このことを念頭に、
幸福を噛み締められるよう、
意識&行動していきたいと思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>

一つのことが万人に当てはまりはしない。
めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ。

ゲーテ
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