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79号 2013年6月25日

「レ・ミゼラブル」から学ぶ、最高の結果を生み出す条件

■おはようございます。紀藤です。

先日、お休みに「レ・ミゼラブル」というミュージカルを見にいきました。

世界43カ国、21ヶ国語で上演され、
各国の劇場観客動員数記録を塗り替えるとともに、
27年間という驚異的ロングランと6千万人を超える動員数を達成した
伝説の大ヒット舞台です。

きっかけは、昨年映画館で「レ・ミゼラブル」の映画を見て、
非常に感動したことから、実際の原作はどんなものなのだろう、
と思ったことがきっかけでした。

やはり、迫力は凄いもので、多くの方に支持されている理由が
すぐにわかるほど素晴らしいものでした。
(初めてスタンディングオベーションを見ました!)

そして、昨日はDVDも発売されたので、
購入後、また見ていたのですが、その中で
作品について監督のトム・フーパー氏が
印象深いことを伝えていましたので、本日はその話を共有します。


■映画「レ・ミゼラブル」は、様々なことが初めてだらけだったそうです。

まず、「ミュージカルを映画にする」にあたって、
今回は「ライブで撮影すること」をこだわり条件として設定していました。

言うのは簡単ですが、
実現のためには、大変な課題が山のようにあったそうです。

役者の力量もさることながら、

・役者のアドリブの空気を読み、伴奏するピアニスト、
・楽譜と違う曲の構成に完璧に息を合わせるオーケストラ、
・雑音が入らないようにマイクの性能を最大限に引き出す編集者
・無駄な音が入らないようにするための舞台設定・・・

「そんなところまで」と思わず唸るような工夫が
いたるところにされ、その上で初めて完成にいたったことを知りました。


■役者も、制作スタッフも、
「レ・ミゼラブル」という歴史ある作品に関わることを熱望し、
誰もが最高の作品にしようと、最大限の役割を果たしていたそうです。

主役であるヒュー・ジャックマンは、
強制労働を19年間させられた囚人を演じるために、
一日3時間の筋トレを続け、鋼のような無駄のない体をつくり上げました。

助演であるアン・ハサウェイは、
死の淵に立たされている女性を表現するために、
2週間で7キロの減量(!)を実地したそうです。


■監督のトム・フーパーと製作のキャメロン・マッキントッシュは、
この作品が成功したことについて、このように述べています。
(一部抜粋)

”最高の作品は良質な素材がないとできない。
この上ないほどの材料があったからこそ、映画史上に残る作品になった。”

”全員が最高のキャスティングだった。
素晴らしい。お互いを称え、信頼し合う関係があった。”

そして、

”良い作品を作るための条件は
「お互いをみることでなく、同じ方向を見ること」だ”


■『7つの習慣』においても、このことは原則として伝えられています。
大きな成果を実現するにあたって、始めに「自立した個人がいること」、
そして、自立した個人が、信頼を築き集まることで
「相互依存(協力)」というステージにいたり
一人では決して成し遂げえなかったことを実現することができます。

全員が共通の目的を持ち、
そのために最大限の努力をする。

その総和が、想像を超えるような成果を生み出すのだと感じさせられた作品でした。

百聞は一見にしかず。

ぜひよろしければ、見てみて下さいね。

■今日のお話は、

・「レ・ミゼラブル」という歴史に残る素晴らしいミュージカル、映画がある。

・素晴らしい作品の背景にはポイントがある。

・まず、参加する全員が「共通の目的」を見出していること。

・そして、個人がその実現のために最大限の努力をすること。(そして結果を出すこと)

・力を持つ個人同士がお互いを信頼し合うことで、相乗効果が生まれる。

・その総和が最大化されたことが、想像を超える結果を生み出す。

というお話でした。


本日も皆様にとって良い一日になりますように。

【本日の名言】 一人ではできることが限られているが
大勢だと多くのことができる。

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