傾聴の技術(2) ~”心から聴いている”というサインを送る~
(本日のお話 1815字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は3件のコーチング。
2件のアポイント。
ならびに夜からは経営者の先輩の
主催するオンライン勉強会への参加でした。
またその後、22時半からも研修企画の打ち合わせなど。
ものすごく働いておりますが(汗)
そのような状況にいられること
ありがたいなとも噛み締めております。
仕事があるからこそ、いろんな経験も
挑戦も、人とのつながりも得られます。
楽しみつつ、頑張ろう!
(と言い聞かせてみる)
*
さて、本日のお話です。
先日より「コーチング」について
ひたすらお伝えをしておりますが、
今日も続けたいと思います。
前回のお話は、
『3つのレベルの「傾聴」から、自分の”聞く”スキルを考えてみる』
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/3651314/
というお話でしたが、
今日は、この「傾聴」について
もう少し掘り下げて考えていきたいと思います。
タイトルは、
【傾聴の技術 ~”心から聴いている”というサインを送る~】
それでは、どうぞ。
■コミュニケーションにおける
有名な法則があります。
それは
『メラビアンの法則』
と呼ばれるものです。
(ご存知の方も、いらっしゃるのではないかと)
■ちなみにどのような法則かというと、
以下のような内容になります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<メラビアンの法則>
▶1971年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者である
アルバート・メラビアンが提唱した概念。
▶「感情や気持ちを伝えるコミュニケーションをとる際、
どんな情報に基づいて印象が決定されるのか?」
ということを検証したもので、その割合は以下の通りとなった
▶{視覚情報} 見た目、しぐさ、表情、視線 55%
{聴覚情報} 声の質や大きさ、話す速さ、口調 38%
{言語情報} 言葉そのものの意味、会話の内容 7%
▶ すなわち、「言葉の内容そのもの」より、
表情などの見た目や声のトーンなどの印象のほうが強く伝わる
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
というお話です。
平たく言えば、
”目は口ほどに物を言う”
という、あの話ですね。
■例えば、夫婦の会話で、
妻が携帯をいじりながら話を聞く夫の姿をみて
「ねえ、あなた。聞いてるの?」
と問うて夫が、こう答えたりします。
「ああ、聞いてる聞いてる。
◯◯だろ?」
、、、たしかに、情報として
聞いているかもしれません。
理解もしている。
ただポイントは、話をしている方(ここでは妻)は
”話を聴いてもらっているという
印象は全然受けていない”
ということになります。
ゆえに感情的に受け取ってもらえている感じがなく、
あとあと喧嘩してしまったり。
(ああ、胸が痛い…反省)
■そんな「聞く」という行為。
実に奥が深いわけです。
ゆえに探求のしがいもある。
例えば、「きく」には
いくつかの「漢字」があります。
聞く、訊く、聴く、、、
そしてコーチングの世界では、
「聞く」ではなく、
(=門構えの中に耳がある。
一部の”門”を通った情報だけ”耳”に入れる)
『聴く』
(=耳と、目と、心を使って”聴く”)
ことを心がけましょう、
なんて表現を良くしています。
■どういうことかと言うと、
先程のメラビアンの法則に関連して、
「感情を交えた深いコミュニケーション」を
効果的に取ろうとするのであれば、
1)相手の話の内容だけでなく、
声のトーン、抑揚、スピードも気をつける
(=耳をフルで使う)
2)相手のしぐさ、表情、動きなど
様子をしっかりと観察する
(=目を使う)
3)相手の心の機微、感情の揺れに
アンテナを張り巡らせる
(=心を使う)
という、全集中モードで
目の前の相手に「聴く」ことで、
相手は本当に聴いてもらえた、という間隔をもち、
より深い信頼関係を作ることが、できたりするわけです。
■かつ、上記のような「聴く」をしていると、
自分の見た目の姿勢と雰囲気も変わってきます。
具体的な”聞き手”の様子として、
・前かがみになって聴く
・相手の目をしっかり見て聴く
・うなづき、相づちが増える
・相手の話を遮らない
などの「サイン」が
自然と発せられるようになるわけです。
そして、その”聴き手の姿勢”を見て、
「ああ、この人は、真剣に自分の話を
聞こうとしてくれているんだ」
と心を開き、ますます深い話、
繊細な話、普段出てこない本音の話などに
繋がっていくわけです。
そしてその繋がりは、
仕事であれプレイベートであれ、
日常の業務とは違う意義深いやり取りになるでしょう。
■また、こういった考えもできます。
『「行動から意識すること」で
聴くスタンス変容を与えるというアプローチ』
もとることができます。
相手の話を聴いているというサイン、
つまり、
・うなづき、相づち
・話を要約する
・優しい表情、目線
などをナチュラルに使えるように
自分を訓練していく。
ややテクニカルな話のようですが
そういった姿勢で話を聴くと、
行動が思考に影響を与え、相手の話が入りやすくなる
という側面もあります。
■色々とお話をお伝えしましたが
言うまでもなく、人との繋がりの上で、
コミュニケーションとは極めて重要です。
ゆえに、
【傾聴の技術 ~”心から聴いている”というサインを送る~】
ことは、プラスになりこそすれ、
決してネガティブな影響はないはず。
もちろん一番大事なのは”心”であることは、
改めて強調しつつ、”心から聴いているサイン”も
大事にしていきたいものですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
目は見ることをたのしむ。
耳は聴くことをたのしむ。
こころは感じることをたのしむ。
どんな形容詞もなしに。
長田弘(詩人/『静かな日々』より)
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