「MBTI」の意外な面白ポイント ~意外とスピリチュアル?!~ #2
(本日のお話 1855文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日から「MBTI」の認定ユーザーの資格取得コースに参加しております。
(MBTIについてはこちら)
「タイプ論」という、”人はいくつかのタイプに分けられる”という考え方は、これまで学んできた「特性論」(ビッグファイブ、ストレングス・ファインダー、VIAなど)と異なる考えであり、ゆえに新鮮で面白さを感じています。
ということで、本日も「MBTI」についての学びを、皆さまに共有させていただければと思います。
■MBTIの意外な面白ポイント
さて、MBTIについて、資格コースの勉強をする中で学ぶ中で、特に面白く、印象的だった話が2つほどあります。私の解釈も大いに入っておりますが、その点、ご了承の上お読みくださいませ。
■経験と科学の中間に位置する?!
MBTIが開発された心理タイプ論は、1920年代から始まっています。
当時はまだまだパーソナリティの研究も進んでおらず、その後、段階を経て心理学は科学的なデータに裏付けられるようになり、普及してきました。
科学的(統計学的)には、「タイプ論」は「特性論」に比べて不利な立場でした。理由は、特性論のほうが科学データとして比較的扱いやすいためです。
たとえば、特性論の代表であるビッグファイブの「”外向性”や”開放性”の特性が高い人のほうが、年収が高い」という研究は、複数の特性の高低と、相関を取るからこそできる研究のようです(タイプ論では二分法なので統計的解釈が難しい)。
また、研究論文を調べてみると、たとえばビッグファイブやVIAは、(あくまでも現在の統計や科学のルールでは)信頼性・妥当性が証明されている論文も見つかります。
一方、MBTIの信頼性を調べると、Gregory(1995)の論文『マイヤーズ・ブリッグス性格タイプ指標(MBTI):心理測定の限界』では、再テスト信頼性は中程度、妥当性に関する証拠は限られている、なども述べられるものも複数ありました。(現時点の私の認識です)
しかし、言いたいのは「科学的じゃない」という話ではありません。
MBTIは「テスト結果はあくまでも”指標(Indicator)”であり、テスト結果だけで判断するものではない」と明言しています。
つまり、「テスト結果を元にして、トレーナーと共に、自らの内側を探求して最終タイプ(ベストフィットタイプ)を見つけることを含めてMBTIである」。ここがポイントなのです。
「テストだけではわからない」。
科学の限界と、人間の奥深さを感じさせる構成が個人的にスキです。
その上で最も使われている性格テストの一つであり、多くの人が納得感があるからこそ、時代に風雪に耐え今なお選ばれているわけです。この経験と科学の間に位置する立ち位置が、なんとも良い感じです。
■意外とスピリチュアル?!
これまた上記の話につながるのですが、個人的に共感する話がありました。
それが、認定コースにおいて、さりげなくちらりと講師の方が触れていた、とあるお話です。
「ユングは、人がそれぞれのタイプで生まれてくるのにも理由があるとしていたようです。つまり、”その人が、そのタイプを選んで生まれてきた”という話です」
とのこと。
もう、めちゃスピリチュアル。
でも、こうした考えが、やっぱり個人的にはスキです。
「なぜ、その人がその性格タイプを持って生まれてきたのか」。あるいは「なぜ、その人が、そのタイプが多い文化圏、あるいは家庭環境に生まれてきたのか」、当たり前ですが、我々に知る由はありません。
それは今の科学ではわからない話です。でも、そこに何かしらの意味づけをすること、言い換えれば「そのタイプを選んで生まれるという物語」に意味を見出すことは、無駄とは思いません。
こうした違いが生まれ持ってある、何か選んだ(のかもしれない)と思うことで、自分のタイプを生きることに意味づけができて、自分らしさを受容し、愛着が持てるようにも思えるのでした。
私だからなのかもしれませんが、そんなことを思いました(実はスピ好き)。
■まとめ
まだ資格取得コースは半分も終わっていないので、現時点での理解ではありますが、楽しみながら受講をさせていただいています。
また受講しながら、色々と発見があったり、その結果本日書いたことも訂正することになるかもしれませんが、それを含めて新しい学びは、新しい刺激と揺さぶりをもたらしてくれます。
引き続き、楽しんでまいりたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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