7つの習慣の元トップセールスが語る『7つの習慣』(4) 〜7つの習慣は3つに分けて読むべし〜(基礎原則編)
(本日のお話 2617字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、ダイヤモンド社主催の
「THE FUTURE」というワークショップに参加。
一橋ビジネススクール 国際経営戦略専攻準教授の藤川准教授から、
”「価値共創」という視点で世界経済のメガトレンドを眺めてみる”
というテーマで学びました。
「商品を売ったら終わり」から、
「売ってから共に価値を作りあげる」ことが、
これからの経済において競争優位になる、、、
という話でした。
気づいていないだけで、
世の中は劇的に変わっていますし、
それを事実ベースで聞くと、危機感を覚えます。
前のめりでいこう。
*
さて、本日のお話です。
『「7つの習慣の本トップセールスが語る7つの習慣」シリーズ。
「7つの習慣」のフランクリン・コヴィーの
元トップセールスとして(一応アピール)長年研修に触れ、考えて、
「7つの習慣」を活用してきました。
ファンの1人として個人的な見解も踏まえて、
「7つの習慣」を分かりやすく
皆さまにお届けさせていただければと思います。
さぁ、本日もはりきってまいりましょう。
本日のタイトルは
【7つの習慣の元トップセールスが語る『7つの習慣』(4) 〜7つの習慣は3つに分けて読むべし〜(基礎原則編)】
それでは、どうぞ。
■皆さま、突然ですが、
『ロード・オブ・ザ・リング』
観たことありますでしょうか?
好き、嫌いは置いておいて、
あのような「壮大なる冒険物語」は、
”三部作”になっているものです。
言うならば
第一部 旅立ち篇
第二部 自分の能力に目覚める編
第三部 仲間と世界を変える編
みたいなイメージかと。
■そして「7つの習慣」も実は
”「三部構成」になっている”
のです。
(へー知らなかった!
という声が聞こえてくる、、、ような気がします)
■これは私(紀藤)のイメージですが、
まず第一部 旅立ち編に当たるのは、今お伝えしている
「基礎原則編」
です。
著書で言えば1〜100ページのイメージかと。
インサイド・アウト、自分から変わる。
パラダイムを原則に合わせる。
まず、旅の準備、心構え編です。
■そしてその次は、いよいよ冒険のスタート。
”第二部 自分の能力に目覚める編”
7つの習慣で言えば、
「依存から自立」のステップです。
コヴィー博士曰く、
”人格には3つのレベルがある”といいます。
それが、
依存→自立→相互依存
の3つ。
■まず、「依存」とは、
”主語が「あなた」”の状態。
例えば
・今日、朝起きられなかったのは、
お母さん(あなた)が起こしてくれなかったからだ
・仕事がうまくいかなかったのは
上司(あなた)の指示がよくないからだ
みたいな。
「責任はアナタにある」
「私は悪くない。アナタが悪い」
「アナタが変わらないと私は変わらない」
という状態が「依存」といいます。
ぶっちゃけ言ってしまえば
いわゆる愚痴も、全部「依存」と言うことになります。
「ドラえもーん!」って
いつもいってるのび太くん、
のようなイメージかもです。
(、、、心当たりある方、大丈夫。
実は、ほとんどの人がここにいるそうです)
ここから、旅を始めていきましょう。
■そして、この依存状態から「自立」状態を目指します。
その依存→自立への旅路が、
”第二部 自分の能力を見つける編”です。
*
ちなみに「自立」の状態とは、
”主語が「わたし」”
の状態です。
例えば
・人生の全ての責任は私にある。
私が自分の選択と人生を決めるのだ。
・仕事でうまくいかなかったとしても
私が前もって上司にゴールを明確に確認しておけばよかった
と言うように。
■「あなた」から「私」になるだけで
だいぶ頼もしくなりました。
さて、ではこの状態に
どうしたら至ることができるのか?
この状態に至るまでに必要な装備が
『第一の習慣 主体的である』
(自分には選択の自由があると自覚し、自分ができることに集中する)
『第二の習慣 終わりを思い描くことから始める』
(「自分はどういう人生でありたいのか」というミッションステートメントを作る)
『第三の習慣 最優先事項を優先する』
(人生をコントロールするための時間管理の方法を知る)
という、最初の3つの習慣になります。
書籍では100ページ目から300ページ目までが
この部分にあたります。
この部分を身に付けると
”明確なる「自分の軸」“ができます。
「プライベート・ビクトリー(私的成功)」が得られます。
■ここまででも、結構すごいです。
しかし、旅はまだまだ続くのです。
「第三部 仲間と世界を変える編」
へと続きます。
我々が目指す最高の状態。
それは「相互依存」の状態である、
とコヴィー博士はいいます。
「相互依存」とは、インターデペンデント、
すなわち自立した者同士が、
深いレベルで相互協力をし合う状態です。
”主語は「私たち」”です。
*
それはまるでラグビー日本代表のよう。
磨き上げた一人ひとり。
それらが、お互いの強みを補い合って
絶対倒せないであろうと言われた相手を打ち倒す。
そんな状態。
1+1>2。
1+1が、3にも10にも100にもなっていく、
そんな世界です。
■では、そこに至るために
何が必要なのか。
それが、
『第4の習慣 win winを考える』
(自分のwinも、相手の winも、
どちらも得られるようなマインドを持つ)
『第五の習慣まず理解に徹し、そして理解される』
(共感による傾聴で、相手を心から理解する行動をする)
『第6の習慣 シナジーを創り出す』
(1+1が3.10.100.になる結果を生み出す)
へと続くのです。
世界を変える編、なんていうと、
大きい話のように聞こえるかもしれません。
でも、これらのステップができれば、
皆さまの人生でも、
自分だけでなく周りの人々に
まちがいなく光を照らしていくことができるはず。
これが、だいたい、
300ページから500ページの間に
書かれています。
■そして最後は
『第7の習慣 刃を研ぐ(はをとぐ)』
です。
自分(=刃)を磨き続け、
第1から第6の習慣まで
繰り返し続けます。
そう、旅に終わりはないのです。
■そして、このような人格レベルにおいて
依存から自立、自立から相互依存にいたる全体の流れを
【成長の連続体】
と呼びます。
これが「7つの習慣」の全体のロードマップです。
■このような全体像を持った上で
「7つの習慣」を読んでみると、
600ページありますが、
実はわかりやすい構造になっています。
この
「”人格“の成長ステップを体系立てて整理した」
ところが、7つの習慣の偉大なる功績なのですね。
ということで、
明日はいよいよ「第一の習慣」に進みたいと思います。
基礎原則だけで、
4号も使ってしまった。。。
明日からは加速します。
本日はここまで!
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<今日のまとめ>
・人格には3つのレベルがある。
「依存、自立、相互依存」の3つである。
・7つの習慣は三部構成になっている。
1,基礎原則編、 2,依存→自立編、 3、自立→相互依存編
・このステップに分けて本書を読むことで、
格段に読みやすくなる
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※本日の話は、著者(紀藤)個人の見解も一部含めて入れて説明したものです。
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<本日の名言>
「与えられた環境でどう振る舞うか」でしか
人間は前に進むことはできない。
スティーブン・R・コヴィー
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