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2881号 2022年1月10日

診断型組織開発とは何か (その4)~アクション計画~

(本日のお話 2115字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

年明けより参加をしておりました、
南山大学、立教大学、玉川大学合同の
診断型組織開発を学ぶ3日間の合宿。

本日も引き続き、
その学びを皆様にご共有させて
いただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【診断型組織開発とは何か(その4) ~アクション計画~】

それでは、どうぞ。

■診断型組織開発のステップでは、
以下の8つのステップがある、

とお伝えいたしました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<「診断型組織開発」の流れ>

1)エントリーと契約
2)データ収集
3)データ分析
4)フィードバック
5)アクション計画 → 本日はここ
6)アクション実施
7)評価
8)終結
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

というもの。

■ここまでのお話は、

「1)エントリーと契約」で、
クライアントのニーズを大きく把握、
進め方やお互いの役割を合意し、

「2)データ収集」で
インタビュー、アセスメント、観察などで
プロセスに関するデータを収集。

そして

「3)データ分析」で
クライアントが現状を理解できる
材料となるようにデータを整理し、

「4)フィードバック」で、
データをクライアントにフィードバックをし、
対話を通じて、”プロセス”についての気付きを促進する、

…という内容でした。

■そして今日は、

「5)アクション計画」

ということで

”焦点づけられ、共有された
クライアントのプロセスの課題について
変革をするためのアクションを計画する”

となるよりクライアントに
ググッと踏み込むステージに
進んでいきます。

■ちなみに、

「アクション計画」というと、

・研修プログラムを作る
・研修のタイムラインを作る

みたいにイメージされそうですが、
組織開発は、通常の研修とは違います。

その特徴とは、

”変革のアクション計画も
クライアントとCA(チェンジエージェント)で対話し、
共に作り、合意をする”

ところに違いがあります。

■というのも、組織開発は

『組織の効果性と健全性を高める』

という手法であり、

最終的には外部の介入なし、
つまり「自分たち自身で」

自己治癒、自己改善、自己成長できる
組織をつくっていくのが組織開発なのです。

ゆえに、

1on1のスキルとか、
マネジメントのヒントを伝えるとか、
仕組みを変えるという表層的な事象ではなく、

”組織の水面下で起こるプロセスに目を向ける”
(例:役割、関係性、リーダーシップ、業務手順、雰囲気等)

わけです。

そして、プロセスとは、

”複雑に絡んだ選択肢があり、
一つに特定できるものではない”

という特徴がありますから、
ゆえに、

”クライアントとCA(チェンジエージェント)が
対話を通じて、「何に取り組むのか」のアクションも
共に合意をしていく”

というステップが

組織開発では重要になるし、
また特徴とも言えるかと思います。

■上記の内容も踏まえて、

「5)アクション計画」

におけるポイントとは、

『「あてっこモード」でやってはならない』

ことです。

つまり、

「データを見ていてわかりました。
あなた達の課題はこれです。
こういったアクションで行います」

と当て推量的スタンスを崩さず、
一方的に伝えることはしてはいけない、

ということ。

…というのも、そのような
「あてっこモード」になると、

・クライアントの中に
「そもそもそれが課題じゃないし、、、」と
心理的な抵抗感・反発が起こるリスク

あるいは

・クライアント側に
「あなた方(コンサルタント)が何かしてくれるんでしょ?」という
依存モードが生まれる

ことが起こってしまう可能性があります

■ちなみに上記の
「あてっこモード」のようなものは

組織コンサルタントとして有名な
エドガー・シャインの言葉を借りると

「医師・患者型」

と呼んでいました。

つまり、

”医師として診断し
処方箋(解決策)を提案する”

という関わり方であり、
結果としてクライアントは受身になります。



対して、望ましい関わり方とは

「共につくるモード」であり、

それをまたシャイン風にいうなら、

『プロセス・コンサルテーション型(伴走型)』

と呼びます。

それは、

”クライアントが自らの課題を見定めて
自ら課題の解決に取り組んでいく過程を支援する”

というスタンスで関わることです。

■ということで少しまとめると、

「5)アクション計画」において
CA(チェンジ・エージェント)は

「クライアントがアクション実施後に
どんな状態になったら望ましいのか」
(=どこの/誰が/誰と誰が/どんな課題が
どんなふうに変わったら望ましいか)

を解像度高くイメージすること。

そして、

「望ましい状態に到達するために
このようなアクションはどうか」

という提案を考え、まとめること。

しかし、

あてっこ、決めつけをせずに
対話をしながら合意できるように

「余白をつくる」

ことも重要となります。

■あまり粗すぎたり、

抽象度が高すぎてイメージできないと
それはそれで合意が取れない。

しかし、

微に入り細に入り設定をしすぎると
「それじゃない」or「任せるよ」モードに
なってしまう。

ゆえに、

・「対話中心」のアクションプランを提案として作りつつ、

・「余白」を持ちクライントと共に作り、合意する

という微妙なさじ加減を持ち、

”いい感じの中庸”

を目指していくのが大事、

というお話でございました。



ということで続きの
「6)アクション実践」については
また明日に続けさせていただきます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

我々を救ってくれるもの、それは友人の助けそのもの
というよりは、友人の助けがあるという確信である。

エピクロス(古代ギリシャの哲学者/BC341-270)

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