メールマガジン バックナンバー

2131号 2019年12月23日

今週の一冊『天才はあきらめた』

(本日のお話 2012字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、朝10時から夜9時まで、
私のメルマガの師匠である鮒谷さんという方の
「年間プログラム」なる勉強会に参加。

学びを通じて、

「まだ張りぼての状態なのに、
 勘違いして満足してはいけない」

ことを、自分よりも数段上の師匠の一言で、
思い知らされた気がしております。

もっと努力しよう、
そう思った1日でした。

がんばります。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、オススメの1冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。

今週の一冊は、

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『天才はあきらめた』 山里亮太 (著)



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です。


■以前テレビを賑わせた、

南海キャンディーズ山ちゃんこと、山里亮太さんと、
女優の蒼井優さんとの結婚は、
記憶にある方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介の1冊は、
その山里亮太さんの自叙伝です。


この本の見所はなんといっても、


『負のエネルギーの使い方』


ここに尽きます。


”負のエネルギー”とは、

復讐、嫉妬、
コンプレックス、
枯渇感、飢餓感、、、


そのような、ぱっと見マイナスの香りがする
闇の感情のようなものです。


例えば、


・自分をバカにした奴を絶対に許さない

・あの時、鼻で笑ったやつを絶対見返してやる

・自分を無下に扱った〇〇を、成功した後に無視してやる


、、と、書いているだけで、
ダークサイドに堕ちてしまいそうな
負のオーラを漂わせる思い。



■山里氏は、このような「嫉妬」を、

そんな思いを持つ自分でクズ呼ばわりしながらも、
彼の「地獄ノート」と呼ばれるものに、
これらの負の思いを書き殴っていました。

その内容は、著書でも、
赤裸々に公開されています。


それは、悪いことに思えるかもしれません。
、、、しかし、です。

彼の凄いところは、
そのエネルギーの向け所を

プロとして、
彼が主戦場とする「笑いの世界」の力に変えます。

彼独自の尖り方を探求し、
他の追随を許さないレベルまで、
磨き続ける原動力にしてゆくのです。

それだけならよくある話ですが、
どんな状態が、負のエネルギーを最大化できるのか、
自分の性格を見極め、戦略的に、意図的に、
意識して力を高めていくのです。


「周りがコンパに言っている間に、
 ネタを自分は考え続ける」

「あのバカにしたやつのおかげで、
 自分は更に努力ができる」


そう自分で言い聞かせ、
ひたすらに目的に向かって突き進むのです。



■私もよくメルマガで、

「目標や目的が大事だ」

と書いております。

それは、本心です。
でも一方、全てではない、と思っています。

というのも、
「こうなりたい、こうありたい」という目標や目的は、
あくまでも”自分の進むべき方向性を指し示してくれるもの”であり、
それが一番の役割だから。

その目的・目標に向けて、

自分が疲れていても、
ボロボロになっていても、
もうやめたくなったとしても、
どうして歩み続ける事ができるのか。

そのその原動力と成り得るものは、


「このままでなるものかという枯渇感」
「あの頃の自分への悔しさ」


という『負のエネルギー』であり、
それに勝るものはない、

と思うからです。


■自分の心の痛みに根ざした、
深い深い部分にあるトラウマにも似た傷跡は、
こんこんと湧き出してくるマグマのように
膨大なエネルギーを持ち得ます。

それは、自分を壊す方向にも働きえますが、
その絶対的な「エネルギー量」は、
自らを猛烈に前に済ませてくれる力にもなります。

そのシンプルな力の原則を、
この本は教えてくれます。


誰かに貢献したい、役に立ちたい、
その想いももちろん本物。

ただ、悔しい、
こんなはずじゃない、
そういった痛みに打ち震える人が、
その痛みを力に変えて、
自分の目指す方向にどのようにベクトルを向ければいいのか、

その1つの方法を、
この本が教えてくれるでしょう。

悔しさ、嫉妬、恥ずかしさ、、、、
「心の痛み」をエネルギーに変え、
肯定的に求めて取りにいけるようになる一冊です。


以下、本の紹介です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「自分は天才にはなれない」。

そう悟った日から、地獄のような努力がはじまった。

嫉妬の化け物・南海キャンディーズ山里は、
どんなに悔しいことがあっても、それをガソリンにして今日も爆走する。

コンビ不仲という暗黒時代を乗り越え再挑戦したM-1グランプリ。
そして単独ライブ。

その舞台でようやく見つけた景色とは――。


2006年に発売された『天才になりたい』を
本人が全ページにわたり徹底的に大改稿、
新しいエピソードを加筆して、まさかの文庫化!
格好悪いこと、情けないことも全て書いた、芸人の魂の記録。

※Amazon 商品の説明より

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<今週の一冊>

『天才はあきらめた』 山里亮太 (著)



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