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565号 2015年6月30日

「動詞」でごまかさず「動作」に落とし込む

(今日のお話 2335文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。
そして夜は送別会。

偶然にも(?)以前お世話になっていた人事の方と、
お互い会社は変わりつつ、
巡り巡って再びお会いすることになるなど、
最近は不思議なご縁を感じることが増えています。

”人の繋がり”とは運命めいたものを感じるな、
と思う今日この頃です。

■では、本日のお話です。
今日は、最近マイブームとなっている
「トヨタの仕事術」より、学んだことを共有させて頂きます。


■誰もが知る世界のトップ企業、トヨタ。

日本が誇る素晴らしい会社で、
成功企業の事例などにも数多く取り上げられる企業ですね。

そして、そんなトヨタが
成果を生み出し続ける理由は、
会社に根差している多くの文化があるから、
などと言われます。

例えば、

・会議の資料はA3一枚にまとめる
・定位置を決める
・改善・問題解決に終わりはない
・現地・現物(現場を見に行くことの大切さ)

などなど、
その内容は非常に多岐にわたります。
(参考文献:『トヨタ仕事の基本大全』 中経出版
『トヨタに学んだ「紙一枚!」にまとめる技術)』 サンマーク出版)

その中で、「なるほどな」と
特に思わされる内容がありました。

以下、『トヨタに学んだ「紙一枚!」にまとめる技術)』
より抜粋です。


<「動詞」でごまかさず「動作」に落とし込む>

あなたは「仕事をする上では、目的を意識することが大切だ」
と言ったアドバイスを、
これまでに一度は見聞きしたことはあるのではないでしょうか。

(中略)

ここで質問です。

もし、あなたが
「『目的を意識する』には具体的にどうすればよいですか?」
と聞かれたら、どう答えるでしょうか?

私がトヨタで実践していた方法はこうでした。

「目的を書きだした紙を繰り返し見る」

私は、ふだん会社の「方針」が記載された
一枚を、クリアファイルに入れて持ち歩いていました。

そして、会議の合間や出張の移動中などの
隙間時間を利用して、チラチラと何度も見返していました。

こうした小さな動作を4月、5月、6月…
と続けていった結果、どうなったか。

夏を迎える頃には、
頭の中にしっかりと「方針=働く目的」を
意識できるようになっていたのです。

(中略)

たいていの人の場合、
「目的を大事にする!」と100万回唱えたところで、
実際に目的を意識した働き方はできません。

【「動詞」でごまかさず、「動作」に落とし込む。】

そうやって初めて実践が可能になります。

実践できるからこそ、日々の働き方が変わり、
望む未来を手に入れることができるのです。

『トヨタに学んだ「紙一枚!」にまとめる技術)』(著:浅田すぐる)


■いかがでしょうか。

有名な書籍である『7つの習慣』でも、
”第二の習慣 終わりを思い描くことから始める”
と紹介されていますが、
上記にも記されていたように、抽象的な

「終わりを思い描く」

という事だけを唱えていても、
何が生まれるわけではありません。

何かを変えるためには、具体的な行動が必要。

言うまでもない原理原則です。

だからこそ、本に書いてあることは、
ただ読んで理解した気になるだけなく、
例えば、『7つの習慣』であれば、

・「自分のミッションを紙に書きだす」
・「毎朝ミッションを見返す」
・「1年の始まりには、手帳に年間計画を記す」

など
<行動をセットにして実践する>
ということが、とても大事なポイントなのでしょう。

何かをするとき、しようと思ったときは、
「しっかり考える」「意識する」ではなく、
「動作」に落とし込むことが重要。

【「動詞」でごまかさず、「動作」に落とし込む。】

ここまでを一つの習慣にしていきたいものですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 改革は内部からなるもので、
外部からもたらされるものではない。

                 エドワード・ギボン

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