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2451号 2020年11月6日

フィードバックの技術(3) 〜私(紀藤)のしくじりから考える、フィードバックの注意点〜

(本日のお話 2581字/読了時間4分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は6件のコーチング。
また夕方からは2件の打ち合わせ。

ひたすらオンラインで
対話をし続けているここ数日ですが、

コーチングを通じて、
多くの方のお話を聞かせていただくのは、
とても充実した時間でございます。

(お話させていただいている皆さま、
誠にありがとうございます)




さて、本日のお話です。

先日より「コーチングの技術」を
テーマに皆様に届けしておりますが、
本日も続けてまいります。

今日は「フィードバック」についての
第三弾のお話となります。

タイトルは、



【フィードバックの技術(3) 〜私(紀藤)のしくじりから考える、フィードバックの注意点〜 】



それでは、どうぞ。




■昨日まで「フィードバック」について
諸々お伝えしてまいりました。


・フィードバックとは、
”事実を伝える”こと

・フィードバックには
状態を伝える客観的事実と、
そう思ったという主観的事実の2種類がある

・人は自分の姿が見えないので、
伝えられた「事実」によって気づきがもたらされる


そんな特徴がある、というお話でした。

そして、人は気付きを得ると
自ずと目標とする状態に向かって
軌道修正をしていくものです。



■自分の姿は自分で見えないため、


「自分で思っている自分の姿と
客観的に他者から見えている実際の姿は
ほぼ確実にズレがある」


ものです。

感覚としてわかっていますから
自分の姿を直視することだけで
それなりのハードルがあるもの。


しかし、だからこそ

”「フィードバック」は
相手に大きなインパクトをもたらす
非常にパワフルなツール”

といえるでしょう。



■実際、私もこの

「あなたこう見えているよ」
(=フィードバック的なもの)

を頻繁に受けていたタイミングが
数年前ありました。

その時は、コーチングとしてでなく

・あなたはこう見えている
・ゆえに、こう変えたほうがいい

をひたすらもらいまくる、
みたいな場にいたのでした。


ショックも受けましたが同時に、
多くの気付きもあり、自分が変わっていく、
そんな感覚を得ていました。

■ゆえに単純な私は、

”人に率直な意見や事実を伝えることはいいことだ!
(フィードバック”的なもの”を伝えるのはいいことだ!)

と燃えていました。


そんなさなか、
ちょっとした事件が起こります。

私(紀藤)のフィードバックにまつわる
失敗談のお話です。



数年前の話。

ある友人の紹介で、
とある税理士さんと知り合いになりました。

そして住んでいるところが近いということもあり
当時住んでいた近所の「赤羽」で飲むことになりました。


彼は、二代目の税理士さんです。

お父様から仕事を引き継ぎ、
そして仕事をしている同年代の人です。

お酒が入ってきて、
会話にも熱がこもります。
税理士の彼は、口々にこう言います。


「父は、古いやり方をやろうとしているんですが、
それじゃダメだと思うんですよ」

「もっとオンラインも含めて、
いろんなことを試していかないと」

「コンサルティング案件を取りたいと思いますが
なかなか問い合わせもこないんですよね」


、、、どうやら

お父さんのやり方と
(未だ会長として影響がある)
自分のやり方の方向性が合わない

ことについて課題があるようす。



■聞いていて、自分の中に、
ふと思いが湧いてきます。

(なんだかんだいって、
お父さんのせいにしたいように見えるな)

(新規事業のホームページを見せてもらったけど
全然魅力的に見えない、、、)

など、第三者の視点から思うことでした。


■そして、そんなさなか、

「事実を伝えるのはいいことだ!」

と信じて疑わなかった当時の私は、
思ったことを”フィードバック”と称して
ひたすら相手に伝え始めました。



私「結局お父さんのせいにしたいだけに見えます」

私「話のふしぶしで、自分で何かやろうという
攻める姿勢は感じません」

私「コンサルティングのホームページも、
事例が少ないため魅力的に見えません」

私「単価が高い割に、何を提供してくれるのだろう、
と感じてました」


、、、などなど。

不躾にもほどがあります。
あってそんなに時間も経っていないのに(汗)


■ただ、問題は、
「私は善意でいっているつもり」
であるところです。

お酒が入っているとは言え、

”事実を伝える”

ということで、
きっと気づきがあるんじゃないか、
そう思って、事実を伝えました。



■すると、彼は

「、、、そうですよね」

と語り、それから口をつぐみました。


そして、その後、
妙な空気になり場も盛り上がらず、

「じゃあ、そろそろお会計で」

という雰囲気になり
その会食は終了しました。



■その翌日。

彼は、今私が送っている
メルマガに登録してくれていたのですが、
彼のメールアドレスからの

「メルマガ解除」

のお知らせが、システムからの
自動通知メールで届いたのでした。。。


そして、彼との縁は
それからぱったりと切れてしまいました。


、、、

というお話。



■彼の心境がどのようなものだったのか。
具体的にはわかりません。

しかし、間違いなく
あの飲み会の会話が影響していることは
確実であろうと思われます。

彼からしたら
事実かもしれないけど、

「なんでそんな事、言われないといけないんだ?」

という疑問符が
頭にいくつも浮かんでいたのではないかと。

それを、「善意のフィードバック」という刀で、
相手を斬りつけ、傷つけていたのだろう、、、

とその後反省しました。



■そして、ここから学んだこと。

それは


『「相手が受け取りたい」と思っていない時に、
一方的に「フィードバック」を伝えることの危険性』

です。

この行為が、彼に強い負の感情を
もたせることになってしまったのでしょう。



”伝える”のと、”伝わる”のは違う。


しばしばそう言われるように、
フィードバックを投げる方も、
「これから投げますよ、いいですか」と
などと言ってみて、

受け取る方が、
「はい、ぜひください」
という状況になってこそ、

初めてフィードバックも、
”伝わる”に近づくわけでしょう。


そのことを理解していなかった。

それが私の失敗でした。



■「フィードバック」はとてもパワフルです。

しかし伝える際に、以下のポイントに
注意をして伝えなければならない、

とコーチングのセオリーでは言われます。


その中の一つが、


【相手が”第三者の視点を必要としている”ときに
フィードバックは伝えること】


なのです。


本人自身が他者からのフィードバックを求めていない場合、
ただただ「批判されている」と受け取ってしまう危険性がある。
(まさしく先ほどの私の話)

その人が今、

他者の意見を必要としてるかどうか、
これを見極めてから、
フィードバックは伝える必要があるのです。




■その他にも、
「フィードバックの際の注意点」として
いくつか挙げられているのでご紹介します。


<フィードバックをする際の注意点>

・(相手の)行動変容が可能であること
(体の特徴など言われても変えようがありません)

・忠告や命令にならないこと
(あくまでも受け入れるかどうかは相手が決める)

・適切なタイミングであること
(1ヶ月前のあのときの行動だけどさ…と
前のことを言われても思い出せません。即時が大事です)

・伝わっているか確認をすること
(聞いてみてどうですか?など受け取りを確認する。
言いっぱなしにしないことです)


等があると言われます。



■せっかくの「フィードバック」も
効果がなければ、ただの傷つける刃になるだけです。

適切に伝えなければ、
ただの否定的なヤツと処理されて
伝わる機会もなくなります。


それは自分にとっても
相手にとっても望ましくないはず。


ゆえに、フィードバックを適切に活かすためにも、
フィードバックの注意点を大切にしていきたいものだ、

反省と自戒を込めて、
そのように思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

どんな愚者でも批判し、
非難し、文句を言うことはできる。
そして、多くの愚者がそうする。

デール・カーネギー(米国の著述家/18881955)

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