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1697号 2018年10月9日

映画「ブレイブストーリー」から学ぶ、”勇気”の意味

(本日のお話 1774字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日の月曜日(祝)は、
午前中仕事をしつつ、

午後からは映画をみたり、

夜からは以前お食事を一緒にさせていただいた、
K-1選手である「日菜太選手」の試合を、
観戦しにいっていまいりました。

初めて後楽園ホールに行きましたが、
リングからわずか3メートルくらいの至近距離で、
ものすごい迫力でした。

本気の格闘家の熱気、すごいです。



さて、本日のお話です。

K-1の観戦も大変印象深かったのですが、
たまたま昨日、”Amazonプライムビデオ”で鑑賞した

『ブレイブストーリー』

という映画が、とても心に沁みて、
不思議と目頭がアツくなりました。

今日はその映画をみて感じたこと、
学んだことを、皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【映画「ブレイブストーリー」から学ぶ、”勇気”の意味】。


それでは、どうぞ。


■『ブレイブストーリー』という映画。

これは、宮部みゆき氏の描いた小説が元になっている、
ある少年が主人公の物語です。

ストーリーとしては、
以下のようなお話です。

~~~~

主人公のワタルはごく普通の11歳の少年。
テレビゲームが好きで、成績もそこそこ。

そんな中、幽霊ビルという廃墟にて、
オバケが出るという噂が立つ。

そのビルの中でワタルは、
不思議な「扉」を目にする。



そんな明くる日、ワタルの父が
突然「家を出ていく」という。

両親の離婚話が持ち上がったのだ。
そして立て続けに、母が突然倒れてしまう。。。

「こんな運命間違っている」

幽霊ビルの「扉」の向こうには、
”運命を変える”ことができる何かがあるらしい。

そして、ワタルは扉の向こうへ足へ踏み出し、
冒険の世界に身を投じる。

~~~~

というあらすじ。



■詳しくは、
ぜひ読んでいただきたいのですが、
さすが宮部みゆき氏の小説。

なかなか深いことを考えさせられるのです。

私が感じたのは、このタイトルの、
「勇気(ブレイブ)」の意味でした。




ネタバレにならないように概要だけお伝えしますと、
話を進める中で、こんなシーンがあるのです。

それは、


『”影の自分”と戦う』


というシーン。


”人は色々な顔を持つ存在”です。

「世の中のために頑張りたい」
「誰かの役に立ちたい」
「自分を成長させたい」

という、前向きかつ、誰かのためを考える、
”光の自分”と言えるような存在もいる。


しかしそれとは逆で、

「他の人なんてどうでもいい。自分さえ良ければいい」
「なんで自分だけ、こんなに不幸な運命を背負うんだ」
「怠惰にふけりたい。怠けたい」

という、自分本位で、優しさもない、
”影の自分”と言えるような存在もいたりする。


そして、その2つの”光と影の自分”を
心の中に内在するのが、自分である。


主人公のワタルは、


『いいこと言っている反面、
 本当は、自分だけ良ければいい自分』


という”影の自分”と対峙し、
そしてそれを”受け入れる”という選択をします。


どちらも自分であり、だから
その気持ちを殺すのではなく、受け止める。


その上で、

”自分が何を選択するか”

決める勇気を持つ。


、、、


そんなシーンが、
とても印象的だったのです。



■主人公のワタルが後半に語る
こんな言葉が印象的でした。


”これから不幸なことはやってくる。
 
 それを乗り越える強さ、勇気が必要だと学んだ”


、、、と。



その時、アメリカの神学者、
ラインホルド・ニーバーの祈りの言葉を思い出しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

変えられるものを変える勇気を、
変えられないものを受け入れる冷静さを、
そして両者を識別する知恵を与えたまえ

ラインホールド・ニーバー

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


おそらく、誰しもの自分の人生に降りかかるであろう哀切は、
出来事としては避けられるものではないかもしれない。

でも、その受け止め方は「変えられるもの」であり
「変える勇気」も、きっと持つことができるはず。

そのように思います。



■ということで、
映画の感想になってしまいましたが、


「自分の運命は変えられないとしても、
 どのように”受け止め方”を変えられるのか」


と真摯に向き合うこと、
これもまた「勇気」と呼ぶのだろう、

そんなことを思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。


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<本日の名言>

何を切り捨てるべきかを知ること。それを知恵という。
何かを手放す必要がある時に、それを手放せるだけの
明晰さと強さを持つこと。それを勇気という。

ヴィンヘルム・ミュラー

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