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2401号 2020年9月16日

「生々しい苦労話&裏話」を語れることが、価値になる

(本日のお話  2163字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。

並びに夜は、独立直後から
ご夫婦でそれぞれご縁をいただいている
某有名企業の人事マネージャーの方と会食でした。

コーチングや組織開発など
人や組織や人生のあれこれを語っておりましたが、
こういうテーマを話すだけで本当に楽しく、
活力が湧いてきます。

(改めてTさん、楽しい時間を
ありがとうございました!)



さて、早速ですが本日のお話です。

昨日の会食の中で、

「自分の軸を持つ」
「自らの価値を問う」

というアツいテーマで
語らっていたのですが、
その話の中で、諸々思うことがありました。

今日はそのお話からの気づきを
皆様にご共有させていただければと思います。

タイトルは

【「生々しい苦労話&裏話」を語れることが、価値になる】

それでは、どうぞ。

■人生100年時代などと、
言われて久しい昨今。

これからの世の中、

・AIに仕事を奪われる、とか
・50%の仕事がなくなる、とか
・ルーチン的な業務は消滅する、、、

というような働く我々にとって
危機感を覚えさせる話が、
まことしやかに囁かれています。

、、、でも、実際、
これからそうなっていくと思われます。

■「日本は生産性が低い」
(OECD加盟国の先進国の中では最下位の生産性)

というニュースは、有名です。

「生産性が低い」ということは、
乱暴に言ってしまえば、

”1つの仕事を、
だらだらと何時間もやり続ける”

というような状態。

あるいは

”1つの仕事を
いくつもに分断して、
やたらと仕事を増やしている”

という状態。

、、、しかし、これから
人口が減っていく中で

誰でも出来るようなルーチン的な仕事が
万人に許されるほど未来は甘くない、

とも思えるのです。

■これは1つの予測ですが、

・簡単にGoogleやInstagramで情報が集められる

・YouTubeでちょっとしたヒントであれば
動画付きで解説してもらえる

という現代がさらに加速していった時に、

”「ちょっと調べれば分かる一般的な情報」は
価値を持たなくなる”

のは必然でしょう。

そして、システムで
単純作業がどんどん削り取られていった先に、
何が待っているかというと

『全ての仕事がコンサル化(専門化)していく』

と思うのです。

(、、、が皆様いかがでしょうか?)

■例えば、「営業」でも

一般的な商品解説や使い方は、
動画で全部説明されて、

一般的な口コミや評価も
ネットで全部調べることができる。

その中で、
お客様が必要とするのは

”自分のケースに合わせたら
何を、どうしたらよいのか
スパッと答えてくれるプロの知見”

になるでしょう。

少なくともホワイトカラーの仕事は、

経理も、マーケティングも、
営業も、法務も、カスタマーサポートも、
エンジニアも、研修講師も

深くマニアックな情報を求められ
より「コンサル的」な役割を求められる、

これは来たるべき未来であろう、

と思うのです。

■そんな時が来るとして、
私たちが何を大切に日々、
行動し、チャレンジをすればよいのか?

その軸について、
以前受講した営業研修で、

営業のプロである講師の人が、
こんな話をしていたことを思い出しました。

「さて、皆さん質問です。

「営業がクライアントに信頼される」ために、
どんな話をしたらよいでしょうか?

、、、

その答えは、

『生々しい苦労話&裏話』

です。

生々しい苦労話や裏話が、
膨大に語られた時に、

「この営業は、数多の経験を経ている
プロフェッショナルなのだ」

とクライアントは営業を信頼するのです」

というようなお話でした。

■パンフレットや、一般的な話ではない裏話。

生々しい苦労話。

例えば、”研修の営業”でも

・実際にこの研修を導入した時、
参加者から聞こえてきたリアルな声とは?

・年齢ごとの参加者の声の特徴とは?

・同じ研修プログラムでも
上手く行く会社と行かない会社があった。
その違いとは、何か?

・この研修の開発秘話とは?

・ここだけのぶっちゃけ話
(口に出しては言えない、他社の研修との比較)

、、、などなど

決してパンフレットには書かれていない。

体験した本人でないとわからない。

かつ、体験も、長く濃厚な体験をしていないと、
わからないようなマニアックな話。

そういう情報が自分の中に
膨大にストックされている状態。

それがその道の信頼されるプロである、

ということになります。

■では、これから

「あらゆる仕事がコンサル化していく」

という文脈を是とした場合、
我々が何を心がけることが
自分のキャリアに繋がるのか?

それを考えた時に、まさしく

『「生々しい苦労話&裏話」を集めに行く』

こと、一言で言えば

「チャレンジしまくる」こと。

やったことがない
前例がないような話に
果敢に挑みまくること。

そうして、他の人が知らない苦労話、裏話を
ストックすればするほど、

それが他者との差別化になり
自分が際立ち、その道での「プロ」となり、

自らの生存戦略、キャリア成長戦略に
繋がっていくのであろう、

と思うわけです。

■「若い頃の苦労は買ってでもせよ」

という格言がありますが、
こういう観点で見ると、

いくつになっても

「苦労は買ってでもすべし」
(そうすると後々大きなリターンになって返ってくる)

と言えるのではないかな、
と思ったのでした。

日々、チャレンジ。

生々しい話だからこそ、価値がある。

そう思えると前例がない行動も
なんだか前向きに出来る気がします。

ガシガシ、動いてまいりましょう。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

戦いは一日早ければ一日の利益がある。
まずは飛び出すことだ。思案はそれからでいい。

高杉晋作 (長州藩士/1839-1867)

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