負の感情は、「勝手なストーリー」を手放すことで、消えていく
(本日のお話 1756文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は先日研修を実施いたしました、
ある製薬会社の部長の皆様に、
研修プログラムの説明会を実施。
「第8の習慣 リーダーシップ」
を、所課長の皆様が学ばれたのですが、
その学んだ内容を共有する時間でした。
「学び」を継続するには、現場の協力が不可欠。
そういった意味でも、
有意義な機会だったな、と感じました。
ならびにその他、2件のアポイント。
営業研修の振り返りとフォロー研修についてのご相談、
新人研修のご相談など。
そして、夜はお世話になっている、
ある有名システム会社の皆様と懇親会(忘年会)。
「7つの習慣」の朝活勉強会を継続されてきた会社ですが、
参加された皆様から、いろんな面白いお話をきかせていただきました。
(O社の皆様、ありがとございました)
最近、懇親会続きで、マラソンに向けて
体重を減らすつもりが、逆に増え続けております(汗)
今日と週末、走ります。
*
さて、本日のお話です。
昨日はリーダーシップ研修にて
”「リーダーのメンバーに対する見方、接し方」が
メンバーの成果に大きな影響を与える”
というお話をお伝えしたのですが、
その際、ふいに思い出すことがありました。
それは、今週月曜日に参加した、
マインドフルネスの研究家である、
米クレアモント大学の准教授 ジェレミー・ハンター氏のお話。
今日はこのことについて、
思うところをお伝えさせていただきたいと思います。
タイトルは、
【負の感情は、「勝手なストーリー」を手放すことで、消えていく】。
それでは、どうぞ。
■マインドフルネスの研究家である、
ジェレミー・ハンター氏は、こう言いました。
「私たちは、つい、
『勝手なストーリー』
を頭の中で思い描いてしまう」
そして、そのことに気が付かねば、
”負の感情”を消していくことはできない、
そのような話でした。
■「ストーリー」とは、何か。
それは、”事実”ではなく、
「自分の”解釈”」
のことを意味します。
つまり、人は”事実”と”解釈”を、
ごっちゃにしてしまう傾向がある、
ということです。
例えば、こんな話を、
ジェレミー氏はしていました。
*
子供がいるお父さんを想像してください。
おもちゃ屋で、子供が遊んでいて、
いつまでたっても、離れる気配を見せない。
そしてお父さんは平日仕事で、
土曜日もまだ疲れている。
そうすると、もしかすると、
あるお父さんは、こんな風に思うかもしれない。
「わざと、自分を困らせようとしてるのではないか」
「本当はもういいのに、かまってほしくて
甘えたふりをしているのではないか」
そうやって、益々疲れたり、
せっかくの子供との時間のはずなのに、
その場が楽しくなくなってしまう。
*
というような場面。
これは、自分が、
『勝手なストーリー』
を作っている典型的な例、といえます。
実際は、
「子供が遊んでいて、
いつまでたっても、離れる気配を見せない」
ということだけが”事実”。
それ以外は、
自分の頭の中で生み出した”解釈”
でしかない。
それをつい、私たちは、
「事実」と「解釈」をまぜこぜにしてしまう。
そして、それによって、
乱暴に言ってしまえば、
”勝手に不快になっている”
こと、ままあるようなのです。
■こういったこと、
あらゆるところで起こるように思うのです。
”上司から着信があった”
というだけで、
「何か怒られるのではないだろうか」
と『ストーリー』を作って、
一人萎縮をしてしまったり、
相手から来た、
「これはどういうことでしょうか?」
というメールに対して、
その文末に、勝手に(怒)マークを、
頭の中で追加したり、
「失敗をした」という事実にたいして、
”自分は無能である”
と一人拡大解釈をしてしまったり。
(実際は、誰もそんなこと言っていないのにも関わらず、です)
■結局、”事実”でなく、”解釈”で人は傷つきます。
頭の中の『ストーリー』で、
不快になったり、嬉しくなったりするものです。
だからこそ、
そのことを客観的に見る視点を、
常に持てるよう心がけたいものだし、
そのことが上手にできるようになると、
多くの場合、上手く”負の感情”も消化出来ると思うのです。
すなわち、
【負の感情は、「勝手なストーリー」を手放すことで、消えていくもの】。
そのように思います。
自らの心も、上手く制御しつつ、
心身ともに健やかな毎日を送りたいものですね。