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1548号 2018年5月13日

今週の一冊 『ともに戦える「仲間」のつくり方』

(本日のお話 2154文字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は、朝から久しぶりの英語塾。

英経済誌のエコノミストを題材に、
皆でディスカッションをいたしました。

かなり英語から遠ざかっておりましたが、
ここから本格的にブーストをかけていきたいと思います。

少なくとも、きちんとしたリスニング
そして、ディスカッションはできるレベルに、
持っていきたいと思います。


また、昼過ぎからは
「サムライ塾 6期」のDAY0へ参加。

今回は受講者ではありませんが、
素晴らしいゲストの方にお越しいただき
大変勉強になる時間でした。


・明治神宮 至誠館 館長 荒谷卓氏

・東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻
 道徳感情数理工学講座 特任准教授 光吉俊二氏


など、日本の歴史を知り、
世界を知る方が、これからの世の中がどうあるべきか、
そして普段意識はせずとも、我々は「日本人」という立場で、
どのようなことができるのか、

などを拝聴した次第。

改めて、「恥」の文化を
自分自身の身と当てはめて、
考えたいと思った次第です。

*

さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、
お勧めの一冊をご紹介する、

「今週の一冊」

のコーナー。


今週の一冊は、

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『ともに戦える「仲間」のつくり方』(著:南 壮一郎)



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です。



■皆様は、

「ビズリーチ」

https://www.bizreach.jp/

という転職サイトを、
ご存知でしょうか?

(一時期、CMでもよく流れていたので、
 耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね)


*


一言でいえば、

”インターネットの転職サービス”

です。

この領域で、
日本ではじめてのサービスを作った会社なのです。



少し、転職業界において、
通常、「求人」の仕組みは、

”「人材を募集している会社がお金を払い」、
 求人広告、または人材紹介などで募集する”

というものでした。

リクルートが作った、
このモデルが一つの勝ちパターンとなり
そして、類似サービスが出つつ、
この業界は成長をし続けました。


そんな中、全く新しい、
”求人”の仕組みを作ったのが、
ビズリーチという会社。

その仕組みとは、


”年収1000万以上のハイクラスの求人のみであり、
 「求職者が、情報にお金を払う」”


という、これまで逆のやり方だったのです。



■そんなベンチャー企業は、
現在、大変な成長を遂げ、

一つの新しいビジネスモデルを、
確立し、アジアへ、世界へと展開しています。


しかし、当初は、


・絶対に無理だ

・できるはずがない

・米国と日本は違う


などなど言われており、
また漕ぎ出した当初も、
全くお金も、人もいない状況だったのでした。

そして、そんな中から、
どのように今に至るのか、

が、記されているのです。



■、、、なんて書くと、

”よく聞く、創業話”

に聞こえるかと思います。


しかし、私がこの本で、
「素晴らしいな」と心より感銘を受けたところ。

それが、


『超優秀な社長が、自分ひとりの限界を知り、弱さを認め、

 そして、「仲間」とチームを作っていくプロセス』


が生々しく、リアルに
描かれているところなのです。


創業者の南社長は、
よくいう、ピカピカのキャリアです。


・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業

・モルガン・スタンレー証券 入社

・コネもツテもない中、楽天イーグルスの創業メンバーの座を獲得


、、、もうグウの音も出ないほど、
”超優秀”な方なのでした。

ビジョンもあり、パワーもあり、
ロジカルで、ビジネスのセンスもある。

「自分一人でなんでもできる」

そう思っているタイプ。


■しかし、ビズリーチを立ち上げ、
新しいインターネットサービスを作り出す中で、
いくつもの、「壁」にぶち当たります。


そして、その時に、
「己の限界」を知り、そして、

”自分と違う能力を持った仲間が、
 どれほど貴重な存在なのか”

ということを、知り、
そして、一つの船が、大海へと漕ぎ出していきます。


*

一人でなら、いくらでも稼げる人が、
一人、そしてまた一人と仲間に加わっていきます。


給与が20万円になっても、

ボランティアとして無給でも、

家族がいるリスクを犯してでも、

なぜ、この南氏のもとに集い、
チャレンジをし、新しい未来を作りたくなるのか。。。


その理由は、

「ビジョンに共感する」ことであり、
「南氏自身が、命をかけて行っている」ことであり、

そして、もう一つが、
それぞれが多様性を持ったチームとして、


【それぞれが尊重しあい、「自分の強み」を発揮し、

 己の存在価値を最大限に発揮できる】


ことであるのだ、

と深く理解することができる一冊なのです。



■ちょうど、5月に私も起業をしました。

しかし、私の専門分野である、
「セールス」&「人に教えること」はできても、
それ以外は何もできないことを、痛感しています。

・お金周りのこと、
・サポート的なこと
・全体の戦略を立てること
・マーケティング
・メルマガのシステム構築
・読者の獲得

、、、

やりたいことは増えるばかりでも、
すべてをやることは到底無理で、

かつ、やろうと思っても、
全然できないことばかりであると、
心より思います。


自分だけで、
粛々と食べていくだけならいいのです。

でも、その影響を少しでも大きく、
自らの価値を高めるとともに、
社会に与える影響を大きくしたいのであれば、
一人では限界であることは、既に感じています。


そんな中、私の妻が、

「WEBデザイナー兼マーケティグ」

として、私のできないことに、
携わってくれています。

その知識、労力に身内ながら
本当にありがたく思うのです。


他にも、友人のM氏が、
インフラ周りのシステムを手伝ってくれたり

いとこが税金関係のことをサポートしてくれたり、

またアシスタントとして、
私の全くできないことをサポートしてくれる方がいてくれたり。


そういった方がいて、
はじめて「自分」を活かせる、

そう、感じるのです。



■人は、人と協力していくことで、
「相互依存(相互協力)」として、
本当に大きな成果が成し遂げられる、

そんなことを、
「7つの習慣」の『第6の習慣 シナジーを創り出す』でも
伝えています。

この本は、そんなことを
南氏というフィルターを通して、
追体験できる本であると思います。


・チームメンバーの強みを活かしたい

・仲間と力を発揮しあいながら、
 より高みを目指したい経営者

・妻/夫、子供と、違いを活かし合う関係を作りたい方


など、学ぶことが多い一冊だと思います。


少なくとも、創業したての私は、
読みながら目頭が熱くなってしまうほど
心に響いた一冊でした。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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<今週の一冊>

『ともに戦える「仲間」のつくり方』(著:南 壮一郎)



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