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2528号 2021年1月21日

リーダーシップ理論を紐解こう!(中編))~カリスマ型・変革型アプローチってなんだ?~

(本日のお話 3758字/読了時間5分)



■おはようございます。紀藤です。

昨日は、1件のアポイント。

その他研修の企画、
また大学院受験の出願のための
「プロジェクト計画書」の作成など。


余談ですが「プロジェクト計画書」とは
A4 2枚で2年間で探求したいプロジェクトを書く、
というもの。

どうやって書けばいいのやら、、と悶々としつつ、
四苦八苦しながら書いております(汗)

今日が提出締切なので、
仕事の合間に出そうと思います。





さて、本日のお話です。

昨日は、

『リーダーシップ理論を紐解こう!(前編)
 ~コンティンジェンシー・アプローチってなんだ?~』
 https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/3736373/
 
というタイトルで、

リーダーシップ理論の代表的な3つの1つである、

「コンティンジェンシー・アプローチ」
(=状況に合わせてやり方を変える
 リーダーシップのアプローチ)
 
についてお伝えしてまいりました。


今日は、

前編:コンティンジェンシー・アプローチ編

中編:カリスマ型・変革型アプローチ編

後編:パーソナリティ・ベース・リーダーシップ編

の「中編:カリスマ型・変革型アプローチ」について
皆様に学びをご共有させていただきたいと思います。


それでは早速参りましょう!


タイトルは、


【リーダーシップ理論を紐解こう!(中編)
 ~カリスマ型・変革型アプローチってなんだ?~】


それでは、どうそ。



■さて冒頭から、皆様に質問です。



「Q,リーダーと聞いて、思い浮かべる人は誰ですか?」



、、、

、、、


いかがでしょうか。


答えは様々かと思いますが

坂本龍馬
ガンジー
イチロー
マザー・テレサ
スティーブ・ジョブス
松下幸之助
キング牧師、、、

など

”世界を変えたリーダー”

が想起された方も
少なくないのではないでしょうか。



■確かに、上記の人は
”ザ・リーダー”の匂いがしますね。


そして、まさにこういった方が
今日取り上げる、

「カリスマ型リーダーシップ」

の代表的な存在です。


・高いビジョンを掲げ、

・信念を貫き、

・大胆な戦略で周りを巻き込み、

・周りと世界を変えていく、

そんなイメージのリーダー。

うーん、実にパワフルです。



■では、その
”カリスマ型リーダー”の
カリスマたる特徴とはどこにあるのか?

また、どのような行動で
成り立っているのだろうか?

我々はカリスマ型リーダーシップを
身につけることができるのか?


、、、こんな「カリスマ性」について、
皆様と一緒に考えていきたいと思うのです。



■まず、

「カリスマ型・変革型リーダーシップ」を

平たく説明するとこうなります。


”『カリスマ型・変革型リーダーシップ』

→ 目指すビジョンの重要性と価値の高さをフォロワーに感じさせる。
  そしてフォロワーからの積極的な態度や行動を引き出すリーダーシップ”


と。


昨日、コンティんジェンシーアプローチ
(状況に合わせて対応を変える)の話をしましたが、

翌々考えてみると、


「リーダーが配慮してくれた、
 役割やタスクを明確にしてくれた。
 → だから動機づけされた」

というパターンだけではなく、
そういったことがなくとも、


フォロワーがものすごく目標達成に燃えて、
全身全霊でコミットし、寝ずに働き、
時には人生、命まで投げ出そうとするような

自己利益を超えるような行動へと、
動機づけるリーダーが存在しています。


歴史上の、西郷隆信、
ジャンヌ・ダルク、坂本龍馬など、

まさしくそんなイメージでしょうか。



■では、そんな
「カリスマ型リーダーシップ」の

「カリスマ」

とは一体なんなのか?


まず、初期のカリスマ型リーダーシップ研究では
「カリスマ」をこのように定義しました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「カリスマ」とは?…

・自分が有能であると示す行動。
 フォロワーからリーダーへの献身や信頼、
 盲信的な従属、忠誠心、コミットメント、同一化、
 目標の達成への強い確信をもたらす影響力のこと。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とされています。

有能さ、盲信的な従属、、、

確かに、昨日ご紹介したリーダーシップより、
かなりパワフルな匂いがしますね。



■では、もう少し細かく

”「カリスマ型リーダー」を形づくる行動”

について、みてみると、

カリスマ型リーダーシップ理論としてまとめた、
コンガーとカヌンゴ(Conger&Kanungo 1988)は、
以下の5つの行動をこのように特定しました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<「カリスマ型」を認識させる5つのリーダー行動>
(Conger&Kanungo 1988)

1,新しくて魅力的なビジョンの提示

2,感情が高ぶるようなビジョンの提示

3,並外れた行動力

4,自己犠牲

5,自信と楽観的思考

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とのこと。


「ビジョンを示し、語る」
「行動力」

、、、

確かに、上記のような特徴を
高いレベルで持つリーダーがいて、

能力も人格も素晴らしい人であれば、
世界を変えていけそうな気がします。

「ついていきます!」
と思わず言ってしまいそうです。



■そして、そのカリスマ型リーダーシップは、
別の研究者によって、更に発展していきます。


カリスマ型リーダーシップ

変革型リーダーシップ

というように出世魚(?)ではないですが
他の研究者によって、更に骨太の理論として
進化されていくのです。


それが、「変革型リーダーシップ理論」です。


この考えを理論化をしたバス(Bass 1985)は
効果的なリーダー行動を2つに分類しました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<効果的なリーダー行動>(Bass 1985)

1,変革型リーダーシップ

・価値観やビジョン、それに基づいた高い目標設定などを通じて
 フォロワーに自信とモチベーションを与え、フォロワーを動かす
  
*例:「こういう世界を一緒に作ろう!たとえ大変な道のりでも!」

2,交換型リーダーシップ
・フォロワーの欲求に応じた報酬に基づいて、フォロワーを動かす
 (先日のコンティンジェンシー・アプローチ)

*例:「目標達成をしたら、ボーナスあがるよ(直接的報酬)」
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


とのこと。

そして、この

1,変革型リーダーシップ
2,交換型リーダーシップ

のミックスバージョンとして、
どちらの行動も包含するリーダーシップを

『フルレンジ・リーダーシップ』

と呼び、それぞれの行動要因は分類でき
また、学ぶこともできる!

としたのでした。


そんないいとこどりの
『フルレンジ・リーダーシップ』をまとめると
以下の7つになります。

=============================

<フルレンジリーダーの7つの行動特性>
 
1,カリスマ:
→自分が有能であることを示すこと。
 自他共認める有能さを示していなければ、
 フォロワーはリーダーのビジョンや価値観に共鳴してくれない


2,理想化された影響:
→リーダーがビジョンのロールモデル
 としての存在を体現していること。


3,鼓舞する動機づけ:
→価値やビジョンに強い動機づけをもたらす行動。
 
 
4,知的刺激:
→フォロワーにより挑戦的なことを求めること
 (=知的刺激)


5,個別配慮:
→フォロワーの欲求や感情に配慮すること


6,業績に基づく報酬:
→フェアに報酬を与えることを通じて
 納得した上でフォロワーの行動を促す


7,積極的な例外管理:
→行動と進捗が期待と異なったとき、
 異なってしまいそうなとき、積極的に関与し、指導する。


(※参考:『組織行動』より)

=============================


とのこと。


そしてこれらは、


「FRLP(Full Range Leadership Program)」という

変革型リーダーシップを育成するための
トレーニング・プログラム(by アボリオ&バス)

になっており、


1,MLQ(Multifactor Leadership Quetionnaire)
 =変革型リーダーシップの測定尺度を用いる

2,リーダーシップスタイルの測定と、
  不足しているものは何か?なぜ不足しているのか?
  それによってどのような問題が生じるのか?を明らかにする

3,育成計画書を用いて、最終的な目標、
  ならびに目標に至るまでの計画を作成


というプロセスで
一見天性のものとと思われる変革型リーダーシップも
訓練や経験で身につけることができる、

と言われております。

(どんな内容か詳しくは知りませんが、
 なんだかスゴそうです) 



■、、、と

「カリスマ型・変革型リーダーシップ」について
その定義や行動について、書かせていただきました。


なんだか教科書みたいに
なってしまいましたが(汗)

「カリスマ型リーダー」

という一つをとってみても、

非常に奥深く、様々な研究者が
探求をしているし、

その行動も特定されているし、
(ある程度は)身につけることもできる、

ということですね。



■また最後に付け足させていただくと、
今回のテーマの変革型リーダーですが、


『変革型アプローチには暗黒面がある』


ことが指摘もされているのでご注意を。

メンバーが受け身になってしまう、
盲信的になってしまう…などなど、

強力さゆえのネガティブ面もあることは
理解をしておく必要があるでしょう。



■そして、皆様の
職場や組織で求められるのも、

「必ずしも変革型リーダーシップが
 求められているわけでもない」

という現状もあります。


リーダーシップとは

”職場の目標を達成するために他人に与える影響力”

ですので、
言ってしまえば色んなパターンがあるのです。


そして、昨日今日のお話、


・フォロワーに応じて色々対応を変えるのも大変
(=「コンティンジェンシー・アプローチ」は難しい…)

・カリスマ型の要素がわかるからと言って
 そのように振る舞うのも自分らしいと思えない
(=「カリスマ型・変革型リーダーシップ」も難しい…)


としたときに、

どっちも厳しいよ、難しいよ、、
と思った方に朗報です。

リーダーシップの新しい研究として

自分の性格・強みを活かして、
他のメンバーに影響力を及ぼす


”性格や強みを元にした
『パーソナリティ・ベース・リーダーシップ』”


という考え方が注目されているのです。。

ということで、このお話は、
明日に続けたいと思います。

ぜひ、お楽しみに!


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。


=========================
<本日の名言>

物件を見に行くために
シカゴの混み合った通りを歩きながら、私はこういった。

「5年後ここにいる連中がみんな
 スターバックスのコーヒーカップを手にして
 歩くようになる」。
 
ハワード・シュルツ(スターバックス・コーポレーション最高経営責任者/1953-)

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