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2650号 2021年5月24日

2小節でも充分ですよ

(本日のお話 2215字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日日曜日は、
朝から大学院の仲間との打ち合わせ。

お昼から2週間に1度の
ピアノのレッスンを挟んで、
また夕方、夜と3件のミーティングでした。

最近、週末も
人材開発・組織開発のお話づくしで、

こういった人の気持ちや
変化に携わっていくメカニズムに関われるのは、

実に面白く、ぜいたくな日々だなあ
と感じております。



さて、本日のお話ですが、

先日のピアノのレッスンに行った際に
ピアノの先生からのアプローチが、

「これぞ人材育成!」

と思う内容で、
大変感銘を受けたのでした。

本日はそのお話にまつわる学びと気づきを
皆様にご共有させていただきたいと思います。


それでは早速まいりましょう!


タイトルは、


【2小節でも充分ですよ】


それでは、どうぞ。



■「この2週間忙しくて、
 全然練習できなかったんですけど、、、」


言い訳から始まった
日曜正午12時間からのピアノのレッスン。


別に小学生のお稽古じゃ、ありません。

自分の趣味として
ピアノを習っているわけなので

練習ができなかったら、
それはそれで仕方ない。


なのに、

「練習ができていない」
 ↓
「先生に残念な顔される」
 ↓
「なんか罪悪感&自尊心低下」

みたいなパターンが
脳内に染み付いてしまっており、

趣味で通っているのに
なんだか憂鬱な気分で、
家を出ました。



■この2週間、確かに忙しかったのです。


とはいえ、物事の熟達には
「継続」が大事です。

そして継続のためには
「仕組み」が必要です。

ゆえに、「レッスンに通う」と
仕組みを設けたわけです。


3日に1回としても、
10分でも15分でもピアノに触ってました。



■そうして、前から練習している

「幻想即興曲」(ショパン)

をもうちょっと上手く弾こうと
トライをしておりました。


この曲は、
右手と左手が違ったリズムで
バラバラに動くのですが、

私の場合、右手と左手が
妙に揃ってしまいます。

そのことを指摘され、

”それぞれのリズムを刻めるようになる”

のが前回からの課題でした。



■しかしながら、
言うは易し行うは難し。


なんとなく&勢いおりゃー!

で弾いていたところを

細かく見て、譜面通りに
弾こうと思っても、なかなかできない。

曲が始まってからの
2小節のところだけで、

あーでもないこーでもないと弾き、

結局、「2小節だけ」で
前回のレッスンから2週間経ちました。



■これまでのピアノのレッスンで

「毎回、上達してすばらしいですね!」

なんて先生のお褒めの言葉を貰うと、

”褒められたい”気持ちが
なんとなくもたげてくるものです。


今回、2小節×数日で、
今回は全然練習できなかったなぁ…

と思うと、

あんまり進歩してなくて、
褒める箇所もなく、微妙な空気になりそうで、

ゆえに億劫でした。



■とはいえ、
急にキャンセルもできませんから、

日曜日の久しぶりの快晴の最中、
家を出て、教室に行き、

よろしくおねがいします、
全然ダメっすけど、、、

と言い訳しつつ弾いてみました。


、、、が、
先生のリアクションは予想外のものでした。



「すごくリズムを意識してるのが
 伝わってきました!すごくいいですね!」

「特に最初の”2小節”、
 それぞれのリズムで弾けるようになってますよね」


、、、とのこと。



■自分では何も変わっていない、

と思っていたような、

目立たない、
わずか2小節の小さな変化を先生は気づき、
褒めてくれた。


これが実に嬉しかったのです。


多分、実際は
さほど大きな進歩ではないはず。

しかし、”わずかな変化”を見て、
フィードバックしてくれたこと。

このことが、

「少しでも積み重ねれば
 変化があるのかも」
 
と、気持ちに火をつけてくれたのでした。



■私からぶっちゃけで話します。

「正直、やっても全然うまく合わないし、
 2週間この2小節しかできなかったんですよね。

 全然うまくならないなぁ、
 センスないなあ、と弾くのが億劫でした」


対して、先生はこう言いました。


「いや、2小節で充分ですよ!

 ちょっとやったから、
 一気に全部合うなんてこと、
 私でもないですからね(笑)」


、、、と。


あぁそうか。
1歩ずつ積み重ねていけばいいんだな。

そんなふうに思って、
気が楽になったのでした。

そして、単純にやる気になりました。



■そして、
この一連のことから思ったこと。

それは、


『「小さな変化」を見つけ、承認をすること』


の影響力です。


やはり人は
できないところを見てしまうもの。

あるいは、
自分が伸びていることに、
その緩やかさ故に、気づけないこともある。


全然伸びないとか、
上手くならないとか。
あるいはできる人と比較する、とか。



しかし、です。


ごく小さな変化でも、

それは本人が気づかない位の
わずかな小さい変化でも、

上位者だからこそ、
見える変化はあると思うのです。


そこを目を凝らして見つけ、言葉にし、

積み重ねた一歩の価値を
本人が見えるよう、

触れられるように
手触り感を与えてあげること。


このことはまさに、

「人の力を引き出す教育(人材育成)」

の核のようなものだ、、、

などと思ったのでした。



■「教える」とは、

「技術を伝える」だけではない。

俗説で

”その人の能力を引き出すこと”

が意味としてある、
などと言われますが、


・小さな変化を見る感性を持ち、

・小さな変化を言語化する力を持ち、

・小さな変化を励まし、心に火を付けること


そんなことが、

教えることであり、
人の成長の支援をするなのだろう、

そんなことを
ピアノの先生から教わったな、

と思った次第です。



ちなみにこの先生、音大を出たのち

民間企業でDXの業務で
マーケティングを行っているとのこと。

現在、副業でピアノの先生をしている
社会人2年目だそうですが、

上司になったら、
ものすごい教え上手になるんだろうな、

なんて思った次第。


働き方の新しい姿も
見せてもらったような気がしました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

私は社員をほめて、ほめて、ほめ抜く。
そうすることによって、褒められた人は
よりレベルの高い自分にチャレンジするのです。

リチャード・ブランソン(ヴァージングループ創業者/1950-)

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