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2841号 2021年12月1日

目標とは「自分に、どんな未来をプレゼントしたいか」という宣言である

(本日のお話 2510字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日でカレッジ4期目の
締めでございました。

本日より、5期目のスタート。
大学院もありますが、新たに目標を立てて
駆けていきたいと思います。



さて、本日のお話です。

こういった期の変わり目だからこそ
大事だと思うのが

「目標の大切さ」

です。

月並みの話で、今更目標かよ・・・、
と思われるかもですが、

改めて思うところを皆さまに
ご共有させていただければと思います。

それでは参りましょう。

タイトルは

【目標とは「自分に、どんな未来をプレゼントしたいか」という宣言である】

それでは、どうぞ。

■不思議の国のアリスのワンシーンで、
こんな場面があります。

(ここから)
**

アリスは2つの分かれ道に差しかかりました。

道は両方ともその先に伸びていましたが
方向は逆でした。

木の上のチェシャ猫に出会ったアリスは、
「わたしはどっちへ行けばいいの」と
猫に尋ねました。

すると、猫は答えました。

「それはおまえ次第だよ。
どっちへ行きたいか分からなければ、

どっちの道へ行ったって
大した違いはないさ。」

**
(ここまで)

というシーン。

…うーん、

シンプルな話ですが
考えさせられます。

■そして「目標」というのは、
まさにこの話かと。

表現方法はミッションとかビジョンとか
色々ありますが、要は、

「自分がどっちに行きたいかを示すもの」

が目標です。

そして

「自らの行動の選択基準を
明確にするもの」

だと感じます。

■例えば、個人の

”ミッション(使命)”

なんて言葉で表現されたものは

長い時間軸で自分が
”何を成し遂げていきたいか”、

を問うものになります。

持っていれば、例えば
会社が傾いた、大きな変化があったときに
自らの意思決定基準として働きます。

あるいは

”ビジョン”

という中期の軸(3~5年など)。

こうすると、更に
イメージができやすくなります。

・会計士の資格を取る、とか
・英語をマスターする、とか
・会社を立ち上げる、とか

ある程度イメージできることは
3~5年の間で頑張れば実現できるもの。

もっていれば
そちらに向かってのエネルギーになり、

なければ(楽な方がいいですから)
努力は難しい、となりそうです。

■そして、1年とか3ヶ月とか、

より短い単位の「目標」だと
より顕著です。

「1年後には、このような成果を
生み出していたお」

「1年後の自分は、こんな自分に
なっていたい」

と明確に描いて
日々振り返りながら歩めば、
それはある種のプレッシャーになります。

繰り返しますが、
楽な方が人は好きなので、

「目標」がなければ、
なんとなく流されて過ごす率は
おそらく高くなりそう。

すると必然的に
歩みのペースも両者において
違ってくるのでは、、、

と思うわけです。

■日々の生活は、

仮に満足できずとも
人は慣れる生き物。

それが普通のこととして
受け入れるようになります。

(もちろん与えられた環境は
人によって様々ではあるものの)

「現状に満足」が本当にそうで

5年後10年後も満足し続けられる、
と思えるならいいのですが、

”今のままでいい”

の背景に、

本当はやれるかも、という思いを持ちつつ、
何かしらの諦め・我慢という形で
自らに蓋をしている、

という想いがあるならば。

それは、未来の自分の後悔に
つながってしまう可能性もあり、

言い換えれば、

未来の自分に対しての
不義理であるのかも、、、

とも私は感じるのです。

■「目標」を立てることは、

”「現状」と「望ましい姿」の差異”

を描いて見つめることです。

「望ましい姿」なんていうと
大げさなことのように聞こえますが、

それはわずかな差異だったりします。

仕事だったら、

・もうちょっとプレゼンが
上手になりたい

・データ分析の手法を
もっと扱えるようになりたい

・苦手な人に対するマネジメントで
突破口を得ていきたい

などかもしれません。

プライベートだったら

・ピアノをもっとリズム感を高めて
弾けるようになりたい

・キックボクシングで
ハイキックが上手くできるようになりたい

だったりします。
(私の例で恐縮です)

、、、でも、

それらを明確にするから
何をすべきかも明確になって

PDCAを回して、
できないことができるようになっていく。

そこに成長の喜びがあるし
自らの未来の可能性が増えることになる、

、、、と思うのです。

■MITマサチューセッツ大学のピーター・センゲは
著書『学習する組織』にて

「クリエイティブ・テンション」

という言葉を語りました。

これは、

”現状と望ましい姿のギャップが
創造的な緊張(クリエイティブ・テンション)
を生み出す”

と言う話です。

目標がないと、
創造的緊張が生まれないし、
そちら側に引っ張られないのです。

■またミズーリ州立大学の
パーソナルビジョンの研究では、

「鮮明で挑戦的な
個人のビジョンを持つこと」

の影響を調べました。

ここでは、鮮明で挑戦的なビジョンが、
学業目標の達成に優位な影響を与えた、

という結果もあります。

■また、
キャリアに繋がる話では、

”AT&Tの管理職を対象とした
25年間の縦断的研究において、

「キャリアの抱負のレベル」がキャリアの進歩を予測する
唯一の最良の要因であることを明らかにした。”

Howard and Bray (1988)

といいました。

出世したい、
世を変えるようなプロダクトを生み出したい、
社長になりたい!!

等々

「高らかなキャリア目標」
(キャリアの抱負レベル)

を持っていることが

”唯一、キャリアの進歩を予測する”

と言いました。

■…とみてみると

なんだかんだ
やっぱり「目標を描く」ことは、
自らの背中を押すブースターになる、

ということは間違いないかと。

加えて「目標」とは

【未来の自分に、
「どんな未来をプレゼントしたいか」】

という宣言でもあるように思います。

逆に、それらがなければ
「何を未来の自分にプレゼントしたいか」
が決まっていないということかと。

■もちろん目標がなくても、

誰かのために、自分の価値観に沿って
一生懸命生きている人もいます。

毎日、目の前のことに精一杯取り組み
そして日々の充実感を得ている方も
たくさんいらっしゃいます。

今日のお話は「目標志向型」の
一つの考え方として捉えていただければと思いますが、

クリスマスも近い今、
そして年末も近い今、

未来に向けて何をプレゼントしたいか、

を考えてみるのも
大切なことかな、と思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

真の欲求がんかえれば、真の満足はない。

ヴォルテール(フランスの作家/1694-1778)

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