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今週の一冊『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか? 』

今週の一冊『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか? 』

3202号 2022年11月27日

(本日のお話 1343字/読了時間1分半)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は午前が大学院、
午後は論文を進めておりました。

なかなか進まないものですが、
やらねば進まない!と言い聞かせて
ちょっとずつ進めております。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は

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『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか? 』

原田 曜平(著)


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です。



■「Z世代」という言葉を
しばしば聞くようになりました。

人事系の仕事をしていても、

「最近の管理職が
 Z世代の心をつかめるかが
 ちょっと不安です」
 
みたいな声も聞きます。

そんなZ世代のトレンドや特徴について
いくつかのデータと、それを元にした著者の視点から
書かれた本が同書となります。



■ちなみに「Z世代」とは、

”Z世代、ジェネレーションZとは、
 アメリカ合衆国をはじめ世界各国において概ね1990年代中盤から2000年代終盤、
 または2010年代序盤までに生まれた世代のことである。
 (Wikpediaより)
 
だそう。

明確に定義されているわけではないですが
それくらいに生まれた方々とのこと。



■いつの世の中も

「世代」に名前を付けて
理解しようという動きはあるものです。

言わずもがなの、
よく言われる世代一覧

「団塊の世代」1947~49年生まれ
「新人類」1960年代生まれ
「バブル世代」1965~69年頃生まれ
「就職氷河期世代」1971~82年頃生まれ
「団塊ジュニア世代」1971~74年頃生まれ
「ゆとり世代」1987~2004年生まれ

他、

「ミレニアル世代」1980~2000年生まれ
「Z世代」1990年代中盤以降

などがあります。



■そして、同書では

そんなZ世代が
どんな特徴の時代を生きてきたかゆえに

何に興味を持って、
どのような考え方を獲得しやすそうか、

についての考えを述べています。


例えば、

・スマフォが当然の時代
・LINE等のSNSが当然の時代
・鍵機能、ブロック機能で苦手な人とは話さなくてよい
・よって1対少数ではなく、1対多での影響を更に求める
・SNSによって、ゆるく細い繋がりが維持できる
・親と友達のような関係

などを紹介しから


『「同調圧力」×「チル(まったりする)」』


というキーワードで
同世代を特徴づけて語っています。



社会情勢、テクノロジー、トレンドなど
生まれ育った時代の特徴から
世代を理解しようとする試みとして参考にはなる、

と思いました。



■一方、否定的な意見も
ご紹介させていただくと、

正直なところ、「世代」のレッテルから
人を理解しようとすることは限界がある、

と思ってもしまいます。

これまた当然ですが、
世代の特徴よりも、

・パーソナリティ
・所属してきた文化
・家庭環境

などの影響もあるもので、

SNSに興味がある人もいれば
そうではない人もいる気もします。



本書では、主に著者の領域である
「広告業界データ」を取り上げて
Z世代を論じようとしているため、

また別視点からの分析があると
より説得力が高まりそう、、、

とも思った一冊でした。



■私もZ世代と呼ばれる方と
(つまり若い人々)

ふと思えば繋がるきっかけが
減ってしまいましたが、

これからの時代を作っていく人たちだからこそ
そういった方からも刺激を受けていきたい、

そんな事を考えさせられました。

上の世代が下を評論する、などではなく
お互いの違いを違いとして認め、
学び合うようなことができたらよいな、

そんなことも思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<今週の一冊>

『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか? 』

原田 曜平(著)

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