今週の一冊『正直不動産』
(本日のお話 2098字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、午前は論文の執筆。
午後からはある製造業の労働組合の皆様への
ストレングス・ファインダー研修の実施でした。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、
お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
ちょっと趣向を変えて、
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『正直不動産』
大谷アキラ (著), 夏原武 (著), 水野光博 (著) /ビックコミックス
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でございます。
■少し前にFacebook上で、
不動産関連の仕事をしている友人が
「不動産について勉強をする上で
ものすごくおすすめの入門書」
と紹介されていました。
■ドラマ化もされ
山Pこと、山下智久さんが主演をされていた
何となく知っていましたが、
実際に内容も
どのような話か知らず、
「ふーん、また新しいドラマやってるのね」
くらいで、横目で見ておりました。
そのドラマの原作となったコミックです。
■、、、がこの本(漫画)
いざ読み始めてみると、
”めちゃくちゃ勉強になる”
のです。
私、家は持っておらず
賃貸で家族3人ぐらしをしています。
ただ思ってみれば、
「人の生活の拠点=家(不動産)」
なわけです。
誰もが家にすまざるをえないので、
生まれてから今まで、必ずどこかで
誰もが“不動産”に何かしら関わって、
お世話になって生きてきています。
■例えば、
不動産絡みの自分の半生を思い返せば
(大した話ではないですが)
愛知県岡崎市の
一軒家の実家があり
九州で大学生一人暮らしを始めた
マンションがあり、
房飲食チェーンで正社員勤務し、
借り上げの社宅があり、
(店舗異動の日は、荷物と一緒に自分も運ばれる)
そして、退職後、半年ほど
親戚の家に居候となった都営住宅があり、
20代後半に友人と共で契約した
シェアハウスで住んでいた荻窪の一軒家があり、
その後、結婚してすみ始めた
UR賃貸契約のマンションなどなど。
ここに至るまで
生活の中には必ず「不動産」がありました。
■そして環境が変わる時はだいたい
「◯◯不動産」
みたいなところに
お世話になるわけです。
内覧をして、
敷金・礼金・仲介手数料の説明を受け
一方、その背後に、
不動産オーナーの存在がいたり、
あるいは地主っぽい人の匂いがしていたり
”不動産業界には色々あるのだろうけど、
それが一体なんなのかわからない”
という感想を持っていました。
そして、そういった情報ほど、
気になるし、知りたくなります。
業界の普通の話こそ
外からみたら異質な世界であり、
「へー、そうなってるんだ、、、」と学びになることも少なくありません。
■そして今回ご紹介の作品は
”不動産業界の裏側を
ぶっちゃけてしまうストーリー”
です。
作品の内容は
このように紹介されています。
以下引用いたします。
(ここから)
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不動産業界の闇を曝け出す皮肉喜劇!!
営業に必要なこと以外、客に見せも教えもしないーー
そんな不動産業界に前代未聞の爆弾が、いま炸裂する!!
登坂不動産のエース営業マン・永瀬財地は
嘘を厭わぬ口八丁で売り上げNO.1を叩き出す凄腕だった。
だが、とある地鎮祭で石碑を壊して以来、
嘘が上手くつけなくなってしまった…!!
千三つと言われる海千山千の不動産業界で
かつての成績が一気に低下する中、
永瀬は、嘘が上手くつけない正直営業で苦戦するが…!?
不動産屋の裏側を全部ぶっちゃけちゃうニュー・ヒーロー、誕生。
※Amazon『正直不動産』本の紹介より
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(ここまで)
とのこと。
■ただ不動産業界の話を
真面目に聞かされるだけであれば
勉強のようで面白くはありません。
ただ漫画のストーリーにのせることで
当然わかりやすくなります。
そして面白いです。
この話では、敏腕営業マンが
”石碑を壊したことで
嘘をつけなくなる呪い(!)にかかる”
という奇想天外な状況設定により(笑)
お客さん(賃貸や売買の希望者)に対して
「あはは!この契約、ほぼ詐欺ですよ」とつい言ってしまう、
(そして時に売れなくなる)
というシーンの連発が繰り広げられます。
■そしてそのエピソードに絡めて、
・不動産契約の現状
・不動産オーナーの事情
・施工業者との関係、欠陥住宅
・法的に危険な契約、注意すべき契約
などの情報が物語の中に組み込まれていきます。
これまでの賃貸契約の時に感じていた疑問を含め
興味深く知識を得ることもできる作品なのでした。
■「営業」というのは
(不動産業界だけではありませんが)
“営業と顧客の情報格差”を利用して
売上を立てようとする場合も少なくありません。
私も営業を長らくしているので、わかります。
確かに売上をあげるためには、
時に出す情報を選ぶことも大事なのかもしれません。
でも、必要なことを言わず、あるいは表面的な契約で
長く良好な関係が築けるかというと、そういうわけでもない、とも思います。
この作品のもう一つのテーマの「正直」というのも、
人々が求めている一つの価値観のようにも思えましたし、
私は共感いたしました。
■ということで、
これから賃貸の契約をする、
家を買う、売るなど考えていて
そういった情報を集めるのが
あまり得意ではない私(紀藤)のような方には
特にオススメです。
不動産業界の営業の立場から見える、
”抑えるべきポイント”が理解できます。
また単純に正直ものがバカを見ない、
そんな世界観に引かれる人にも
おすすめの作品だな、と思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<今週の一冊>
『正直不動産』
大谷アキラ (著), 夏原武 (著), 水野光博 (著) /ビックコミックス
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