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3303号 2023年3月10日

「やっかいな同僚と向き合うための7つの原則」:ハーバードビジネスレビュー論文まとめ

(本日のお話 2467字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

先日の行った研修にて

「やっかいな同僚などに
どう対応するのかが知りたい」

という質問を頂きました。

たしかに
気になりますよね。。。

職場の半径5mの人間関係で
一人、苦手な人がいるだけで、

働くモチベーションの低下、
ストレスの増大は著しいものがありますし、

働く上で極めて重要な
課題の一つであるよなあ、、、

そんなことを
自分自身も振り返りながら
思っていたのでした。



そんな中、今月号の
ハーバードビジネスレビューに
こんな論文が紹介されていました。

それが

『やっかいな同僚と向き合うための7つの原則
ー対立のマネジメントの知見を活かすー』
by エイミー・ギャロ

なる論文です。

まさに、先日の課題に
ドンピシャの論文じゃん!

と思い、

この論文を読みながら
自分がこれまで一緒に働いてきた
苦手だった同僚の顔を思い出しつつ、

”こうできたかもしれない”というもう一つの
シナリオを想像していたのでした。

ということで、
本日はこの記事からの学びを
皆様にご共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【「やっかいな同僚と向き合うための7つの原則」:ハーバードビジネスレビュー論文まとめ】

それでは、どうぞ。

■皆さまは、
苦手な同僚いますでしょうか?

、、、はい、
きっといるのだろう、と思います。

いないとしても、
かつてそういった人と
働いた経験はあるのでは、

と勝手ながら想像しております。

■私(紀藤)も、

かつての職場では
苦手な人がいたものでした。

自分の器の小ささと、
つい意固地になってしまうことから

時折その方と激突してしまい、
自分も相手にも、大きくストレスが
かかっていたように思います。

大人な対応で、
サラッと流すことができればよいのでしょう。

でも、気持ちとして
そのような対応もできず、

モヤモヤが滞留して
仕事がイヤだなあ、

などと思ったこともあったのでした。

仕事の成績もそうですが
「職場内の人間関係」は極めて重要。

そして、同じように感じる人も
きっといるのではないか、

と思うわけです。

■さて、

そんな私の
個人的な話を挙げてみましたが、

同様に感じる人は、
やっぱりいるようです。

論文の中で、このような
話が紹介されていました。

曰く、

”米国の労働者への調査において、
ほとんどの人が「有害」な人と働いた経験があり、
職場における緊張感の最大の原因は
「人間関係」と答えている”

とのこと。

もうちょっと言うと、

ある調査において
「94%」の人が過去5年間で
有害な人(精神的に不安定な上司、攻撃性のある同僚など)と
働いたことがある、

とのことで、

これまた
米国2,000人の労働者への調査で
”職場の緊張感の最大の原因”は

「人間関係」

だと言ったそうです。

■さてなぜ、

「人間関係」が課題かというと
例えば、有害な人と働いていて

・あの人から何か言われるんじゃないか
・また面倒くさい依頼をぶつけられるのでは
・急に感情的になられたりするのでは

という
ネガティブな感情にとらわれると

必要以上にくよくよしたり、
同僚を避けたり、自分を押し殺したりと
仕事に身が入らなくなる可能性が高く

結果として、

・創造性の低下
・意思決定の遅れや判断の誤り
・致命的なミス

に繋がる可能性も高まるそう。

、、、うーん、わかります。

面の皮が厚くなれればよいのですが
やっぱり、気になってしまうのですね。

■では、そうした人、

気難しい同僚などと
一緒の職場になったときに、
どのように向き合えばよいのか?

この論文では
そのための7つの戦略を
対立のマネジメントの研究からまとめています。

ということで、以下ご紹介致します。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<やっかいな同僚と向き合うための7つの原則>

1,自分の見方は数多くの見方の一つにすぎないことを思い出す

2,自分のバイアスを自覚する

3,「私」対「彼ら」にしてはならない

4,自分の目標を知る

5,職場でのガス抜きや陰口はできれば避けるべきである

6,実験して何が有効かを探り当てる

7,好奇心を抱き、興味を持ち続ける

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

とのこと。

■なるほど、、、。

こうみてみると結局、
できることとは

「相手を変えることではなく、
自分の捉え方や心持ちを変える」

ことに尽きるのだな、

この事実を、改めて
突きつけられているように思います。

もちろん、

やっかいな同僚が
急に親友になることはないのですが

”耐えやすくなる”
(多少マシになるとも言える)

効果はあるそうです。

■例えば、

1,「自分の見方」が1つでしかない

2,「自分のバイアス」を自覚する

などは、思い切り思い当たります。

、、、
自分が正解と思いたいし
相手を責め立くなるし、

実際そのように感じてしまうけれど
(人にはそうした”自分は正しいバイアス”が
かかるそうです)

それは立場を入れ替えてみれば

”相手も同じように
自分が正しいと感じている”

ということです。

■もちろん、多くの人が

「自分のほうが正しい」

と言ってくれるとしても、

その自分の見方だけが正解、だけで
囚われていると、問題は解消されることはなさそうです。

(耳が痛いです、、、)

■また、

6,実験して何が有効かを探り当てる

7,好奇心を抱き、興味を持ち続ける

についても

これもまたなるほど、、と思います。

厄介とか、気難しいと思う人に
上記の行動ができることは、
とても成熟した大人な対応にも思えます。

しかし、できないか、といえば
できないこともないはず。



ふと思えば、

たしかにそういった人が
(相手に好奇心を持つ、有効な行動を実験する人が)

自分の同僚にもいました。

苦手な人である。

でも一緒に働いているから、
協働しようと思い、

その人が喜びそうな差し入れをしたり、

その人の人間的な背景を含めて
楽しみながら深ぼろうとしてた人がいました。

こうした姿勢を聞いて
単純に尊敬しましたし、

同じ気難しいと感じる人でも
その人は自分よりもはるかに上手に
向き合っていたのでした。

■結局、変えられるのは自分。

月並みですが、
結局こういった話に帰結するのだな、

そんなことを
感じた次第でございます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

人間の最も偉大な力とは、そのひとのいちばんの弱点を
克服したところから生まれてくるものである。

デイヴィッド・レターマン
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