メールマガジン バックナンバー

3428号 2023年7月13日

「時間の見積もりが甘い!」を改善する2つの方法

(本日のお話 2754字/読了時間4分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
研修の企画・準備など。

また昨日は、

6ヶ月間に亘って実施してきた
「エグゼクティブ・コーチング」の振り返り

を、関係者一同で行いました。

改めてコーチとして関わらせていだき、
誰かの人生に伴走させていただくことは
なんともありがたいことだなあ、、、と感じました。
(H社の皆さま、ありがとうございました!)



さて、本日のお話です。

今日のテーマは、

”時間術”

です。

先日読んだある本の内容を
実際にやってみて、

「これ、めちゃくちゃ効果があるなあ」

と感じるものがありました。

忙しい時、
やることがたくさんあるとき、、、
気持ちや思考が整理されるワザです。

ということで、
今日はそのお話についての学びと気づきを
皆様にご共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【「時間の見積もりが甘い!」を改善する2つの方法】

それでは、どうぞ。

■「時間の見積もりが甘いねえ」。

私事ですが、

思い返してみれば
20代の頃いっぱいいっぱいになって
締切に間に合わない仕事がいくつか続いた時、

当時の上司に、
そんなことを言われた記憶があります。

そう、昔から

・こだわりすぎて時間オーバー
・あれこれ意識が飛んでしまって時間オーバー

を繰り返していた気がします。。。(汗)

■さて、それから十数年たった今、
どうなっただろうか、、、と考えました。

としたときに、
「時間の見積もりの甘さ」は
多少改善したのかもしれませんが、

未だに

”計画した時間から大幅オーバー”

からの

”気合でカバー”

という前時代的な行動を
行ってしまっている、、、

と言わざるを得ない状況でした。

(ああ、お恥ずかしや、、、汗)

■”時間術”には
様々な本が出ています。

それくらい

「限られた時間をどう使うか?」

は忙しい現代人の、
共通のテーマなようです。

生産性の向上や
成果を出すことにコミットする
社会的な文脈があり、

もっと効率的に、
もっと上手に時間を使って、、、

ということを求められている人も
少なくないかと思います。

(本当はもっとゆるりと行きたいのですが、
なかなかそうもいかないのですよね・・・)

■そんな中で、先日読んだ本

『YOUR TIME 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術』
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/11239/

という中で紹介されていた、

ある時間術のワークがありました。

これが

”個体差の違い(人の特徴の違い)に
対応した時間術”

を紹介します、という特徴の本で、
研究に基づいており、実に説得力があり、
グイグイ引き込まれてしまいました。

■そして、付録のテストから
私(紀藤)の特徴を分析すると
こんなことがわかりました。

・あれこれやろうとして
ストレスを抱えがち

・時間の見積もり苦手で
かつ、甘くなりがち

・タスクに対してネガティブに捉えるので
やる気がなくなりがち

、、、ひどい(笑)

でも分からなくありません。

大人なので、
それを他者に見せることはしませんが、
なんとなくわかります。

■そしてそれらの結果と分析を見て、

「ああ、確かに、、、
だからいつも、終わらせたい時間に
仕事が終わらないのかもな」

などと、
振り返っていたのでした。

■ただ、この本はきちんと
「対処法」も紹介してくれています。

その中で、

自分に当てはまるとして紹介されていた
対処法としてのワークがあり、
それを実践してみました。

ちなみに、以下の2つです。

・『ネガティブ想起改善シート』

・『ごまかし率を計算する』

名前だけではなんのことやら・・・
だと思いますので、

それぞれの効果とやり方を、
以下に簡単にまとめてみました。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◯『ネガティブ想起改善シート』

・効果:タスクに取り組む際の、”やること多すぎて圧倒される気持ち”が軽減される。

・やり方:
1)あるタスクをやるときに、その工程を細かく分けて書き出す。
2)それぞれ「予測される困難度」「予測されるタスクを完了させた際の満足度」を書く。
3)タスクが終わった後に「実際の困難度」「実際の満足度」を書く。

◯『ごまかし率を計算する』

(効果):
正しい時間の想起(タスクに必要な時間を正しく見積もる)ことを鍛える効果がある。

(やり方):
1)タスクに取り組む際に、どれくらいの時間が必要か?を推測し「見積もり値」を書く。
(メール返信は10分、部屋掃除は30分など)
2)その後、実際に必要だった時間を記述し、「実際の値(完了までにかかった本当の時間)」を書く

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

という内容です。

■シンプルに言えば
ある仕事やタスクに対して、

・必要な工程を書き出す

・細かい工程を考え、必要な時間を見積もる

・実際にかかった時間を記録。ズレを振り返る

という単純なことです。

これを、

・精神面(重たく考えがち)
・物理的な時間(甘く考えがち)

を修正すべく、
実際に記録して行う、、、

というわけです。

■え、そんなので本当に効果あるの?

という話ですが

私はこれを実践して、
めちゃくちゃ効果を感じました。

思うにこれまでも、頭の中では
これまでも幾度となく時間を見積もって
そして仕事をしてきてはいます。

でも、何故遅れてしまうのか
自分が想定した時間内に終わらないのか、

締め切りギリギリになって、
あたふたしてしまうのか、、、

そして無用なストレスを
抱えることになってしまうのか、、、

これは単純に

「想起が誤っている」

わけです。

何度も繰り返してしまうのは、
頭の中だけでやっていても

”都合が良い用に記憶が書き換えられる”
(=現状を正しく捉えられていない)

とも言えます。

■これを、

実際に数字で記録して
実際に振り返ってみる
そして修正する

そして、

”本当の本当はどうだったのか?”

を理解する事を通じて、
「正しい想起」ができるようになることを
身をもって体感したのでした。

(もちろん、まだまだ道半ばですが)

■時間術には色々あります。

「第ニ領域」、つまり

”緊急ではないが、重要なこと”

(人間関係づくり、体力づくり、
気持ちのメンテナンス、読書や勉強)

を天引きして日々のスケジュールに組み込んでいく、

という”時間術”もあり
それはそれで大事です。

ただ、日々の仕事等の中で、

「たくさんあるタスクを
ストレスを抱えずに終わらせる時間術」

もやっぱり大事。

こうした事を改善するために
一役買ってくれる技術だと感じました。

■自分のことは、
自分で見えづらく、

また社会人歴が長くなると、
フィードバックをもらえるわけでもありません。

ゆえに、

なんかおかしいな、、、
いつもギリギリになりがちだな、、、

と感じたときは、

自らを振り返り、
書籍等を含めてアイデアを活用し、
逐次修正をしていくことが
自らの仕事を含めた成長に大切なことだな、

そんなことを思った次第です。

いずれにせよ、こうした本で
知恵が紹介されているのはありがたいですね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

発見の旅とは、新しい景色を探すことでない。
新しい目で見ることなのだ。

マルセル・プルースト
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