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869号 2016年7月1日

プロは「兆候」に敏感である

(今日のお話 2010字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は「7つの習慣」フォローアップ研修の
1日コースの実施でした。
全社的に合計7回にわたって実施の最終回。

真剣に取り組まれている様子で、
見ている私も嬉しくなりました。

「普段は考えないことを考え、立ち止まる良い機会にでした」
「会社のビジョンと7つの習慣をつなげて向き合うことで、新たな発見があった」
「内向きな気持ちが少し、上向きになれました」

など、前向きなコメントが多数ありましたが、
研修は終わってからが勝負です。

ぜひ皆様が、1つでもよいので、
何か新しい取り組みに繋がること、
心より応援しております。

ペアになった、アカウンタビリティパートナー(コーチ役)
と共に、小さなことでよいのでぜひ、

「影響の輪」(=自分が影響出来ること)

に取り組まれてくださいね。

陰ながら応援しております。



さて、本日のお話です。

昨日お世話になっている講師の方と話をしていた際に、
講師の商売道具の一つである「喉の調子」のコントロール法について、
面白いお話を聞きました。

今日は、

「プロは兆候に敏感である」

というテーマで、

”成果を上げ続けるための姿勢”について、
思うところをご共有させていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。

■私の話で恐縮ですが、

先週末にわずらった喉風邪のため、
ここ数日間、声が出づらい状況が続いていました。

何だかんだいって、
お客様とディスカッションさせていただくので、
喉は大事。

それを痛感した、
月曜日からの数日間でした。

そんな中、先日の研修で、
「喉」ネタになったため、講師の方に、
こんな質問をしてみました。


私「講師業って、”喉”がものすごく大事ですよね。

  もし壊れたり、風邪を引いたらどうするんですか?

  喉を壊しても、明日も明後日も、
  研修は休みなく続きますから、大変ですよね。」

すると、プロ講師の彼女は、
こう答えました。


講師「そうですね、

   もう、ちょっとでも”怪しい兆候”があったら、
   ありとあらゆる手段を講じます。

   研修中でも「おかしいな」と思ったその瞬間に、
   薬局に行ってしかるべき処置をとる。

   焼酎でうがいとか。

   どんなときでも、

   『怪しい、と感じたその瞬間にベストの対策をする』

   そのようにしていますよ。」
と。


■この話を聞いた時に、
思い出した話がありました。

それは、今をときめくプロテニスプレーヤーの
「錦織圭」選手の話。

私の知人で、
元プロテニスプレーヤーがいるのですが、
彼に「錦織選手の強みとは?」という質問をしてみました。

同時期にプロをしていたそうです。

すると、彼はこう答えました。


「錦織選手の強みですか、

 一つは、”考え方が、外国人っぽいところ”な気がします。

 日本人は、もう勝てそうもない、という試合でも、
 ”最後の一級まで諦めない”
 という姿勢を持つし、それが美学とされています。

 でも、それを続けると、結構な確率で体を壊すんです。

 でも、錦織選手は、
 もうちょっと頑張れそうでも、
 「やばいな」と思ったら、あっさり棄権できる。

 普通にやっていますけど、
 なかなか出来ない選択だと思うんです」
とのこと。


■当たり前の話かもしれませんが、
一流のプロの世界では、

『結果を出し続ける』

ということが求められます。

瞬間最大風速で、
一瞬だけすごいパフォーマンスでも、
短期でフィーバーが終わってしまったら、
それは評価されない、

錦織選手しかり、
イチローしかり、
喉を潰さない講師しかり、
それが本物のプロというものなのかもしれない、

そんなことを感じました。


そして、常に高いレベルで
パフォーマンスを保つためには、
色々とトラブルがある中において、
それに出来るだけ影響されない状態を保つこと、

すなわち、
講師なり錦織選手なりが
行っているとされた


『1,兆候に気をつけること』

そして、

『2,火種が大きくならないうちに、未然に防ぐこと』。


これらの行動が習慣化されていること、

それがプロの一つの条件たるものではないか、
そのように思ったのです。


■成果を出し続ける人物の”あり方”
をまとめたとされる「7つの習慣」では、

私達がより高い成果を得るために、


【第二領域(=緊急ではないけれど、重要なこと)】


に、時間と労力を注ぐことが、
重要であると伝えています。

(第3の習慣 最優先事項を優先する より)


この『第二領域』には、
上記で上げたような話の

”「予防」「計画」の活動”

が含まれます。

もし”棄権な兆候”に鈍感で、
その兆候を無視していたとしたら、

そのうち火種が大火事となり、
その対処だけで、数日(~数ヶ月)を
棒に振ることだってあり得ます。

つまり、

”予防・計画を放置すると、
 対処しなければいけない第一領域(=緊急かつ重要なこと”

になる、と言えるのでしょう。


■私も、喉の痛みを感じた時に、

「いやいや、まだ行けるっしょ」

とつい気合を入れて
しゃべりすぎたが故に(→プロでない行動)
その負債を抱えることとなりました。

ですが、
仕事も人生も長期戦であることを、
忘れてはいけません。

だからこそ、
高い成果を求め続けるのであれば、


1,”兆候”に気をつけ、

2,火種が大きくならないうちに未然に防ぐ


という当たり前の行動を、
愚直に気をつけることこそ、

何かしらの分野で報酬をもらい、
活躍をしている全てのビジネスパーソン(=プロ)
としての重要なあり方ではないか、

そのように思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。

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