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1320号 2017年9月25日

誰かの考えに従うより、自分の心に愚直に従い続けるほうが、難しいものである

(本日のお話 1782文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。

昨日日曜日は、「サムライ塾」の仲間とともに、
世界史の勉強。午後も妻とカフェにて読書など。
夕方は、久しぶりに旧友とご飯を食べにいきました。

昨年も色々本を読みましたが、今年はさらに、
世界史、日本史、地政学、AIなど教養を深めつつ、
自らの立ち位置を改めて見直したい、と思います。



さて、本日のお話です。

最近、よくよく思うことがあります。
それは、「自らの軸」の作り方について。

あらゆる研修で、呼び名こそ違えど、

“ミッション” とか
“使命” とか、
“マイ・ビジョン” とか、
”価値観の洗い出し”とか、

色んな表現で「自分の軸」を見つけることを推奨し、
そしてそれらを見つけるワークをしたりします。

これは、ある意味一つの王道であり、
実際、「王道」になりえるということは、
それくらい大切で、人がより大きな人生を思い描く上で、
必要不可欠な話なのでしょう、

今日は、このお話について、
改めて、最近思うことがありましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【誰かの考えに従うより、自分の心に愚直に従い続けるほうが、
 難しいものである】。


それでは、どうぞ。

■「天上天下唯我独尊」という言葉があります。


有名な言葉なので、
聞いたことがある方も多いかもしれません。

この言葉は、

“お釈迦様が生まれた時”に、
 四方に7歩ずつ歩いて、一つの手で天を、
 もう一つの手で地を指して言った”

とされる言葉。


その意味は、以下のように解説されています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<天上天下唯我独尊>

天上天下唯我独尊とは、この世に個として存在する
「我」より尊い存在はないということ。

<故事ことわざ辞典>より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。

しかし、「唯我独尊」というと、

・自分が一番偉い、
・自分だけが正しい

という”うぬぼれの意味”で使われることもあるが、
その用法は間違っている、とも書かれます。

この用例の注意書きには、このように使われています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(注)「自分が一番えらい」というような、うぬぼれの意味では使わない。

(正しい用例)
「自分と意見の違う人がいても、天上天下唯我独尊の気持ちで理解し合えるよう努めたい」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

だそう。


■私も仏教に精通しているわけではないため、
あくまでも聞いた話です。

しかし、この
「天上天下唯我独尊」という言葉から考えたいことは、

『自分自身の考え、気持ち、感性』

をどれほど尊重できているのだろうか?

ということなのです。


世の中には、色んな意見があります。
色んな正しい解があります。

自分の意見を主張すると、
時に袋叩きにあったり、否定されたり、
論破されたり、そんなこともしばしばあるかもしれません。


しかし、最終的に、
「本当に大事なこと」とは、

『「自分自身がどうしたいのか」という心』

であり、
その信念を貫くことに、
強さや生き様の美しさがある、


「天上天下唯我独尊」、この言葉を聞き、
意味を知り、私はそのように感じました。


■今は「社会的な価値観」のようなものが、
広く存在するようになりました。


これが「当たり前」。
これは「普通じゃない」。


社会に生きていると、
「こうあるべき」というような社会的慣習を
強要されること、あるように思います。


敢えて言ってしまうと、特に日本は、
村社会という文化的背景もあり、
”皆、同じような行動をすること”を求められる、
という傾向もあると感じます。


しかしながら、そんな背景、
環境にしたがって、

「皆がそうだから」

と合わせるのは、よくない。

何となく違和感を覚えつつ、
ムリをしてその場に自分を合わせることは、
健全な考え方ではなく、違和感しか伝わらなかったりするもの。


本当に”強い生き方”とは、
「自分の心こそ全て」と信じること。


周りに何と言われようと、
言われるリスクをも乗り越え、
自分を貫き続けるほうが、実は何倍も大変だと思うのです。

でも、だからこそ、
実はとても美しい生き方ではないか、

そんなことを思うのです。


■自分を抑えて生きるのではなく、
自らのことを信じ、生きる。

変わりゆく世の中において、
自分の人生において基準となれる人は、
自分しかいません。

そういった意味でも、早くから、


【自らが「信念」とするところは何なのか、
 「自らの心」を突き動かすものは何なのか。】


に目を向け、考え続け、
信念を固めることが重要ではなかろうか、


そのようなことを思った次第です。


少し抽象的な話でしたが、
ご参考になれば。

【本日の名言】 君が考えること、語ること、すること、
その三つが調和しているとき、
そのときこそ幸福は君のものだ。

マハトマ・ガンディー”

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