メールマガジン バックナンバー

1288号 2017年8月24日

「イノベーション!」というのであれば、”この2つ”は欠かせない

(本日のお話 2253文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。
ならびに夜は、とある会社の営業研修を
のぞいてまいりました。

やはり、自分が知らない世界に飛び込むと、
色々な気付きがあるものだなあ、と改めて思う次第。

人生初のトライアスロンまで、あと3日。

今日も走ろう。



さて、早速ですが本日のお話です。

昨日、とある金融機関の、
「イノベーション推進室」の担当役員の方と
お話をさせて頂く機会がありました。


その中で、
「イノベーションを起こすにはどうすればよいか?」
という問いに対し、その担当役員の方がお話されていたことが
非常に面白いものでした。

今日はそのお話について
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


「 「イノベーション!」というのであれば、”この2つ”は欠かせない」。


それでは、どうぞ。

■本当に面白い仕事(イノベーティブな仕事)とは、
当事者だけでなく、聞いている人すらワクワクするもの。

昨日出会った、ある金融機関の
イノベーションを担当する、
役員の方の話を聞き、感じました。

詳細のお話が、ここでお伝えできないのが残念!

なのですが、
聞いている第三者からしても、

「これぞイノベーション!!」

と思うものでした。


“面白い仕事”というのは、

・画期的で、
・想像すらしないもので、
・予定調和から完全にはずれていて、
・キチガイなアイデア

なもの。

でも

「これが出来たら面白いよね!!」と、
思わず身を乗り出して、つい声が大きくなってしまう、

そんな仕事なのだと思います。

そして、それが、

お客様の心を動かし、
市場の注目を集め、
そして会社の利益にも還元される。

だから、今あらゆる企業がこぞって

「イノベーションだ!」
「イノベーションだ!!」

と叫んでいるのでしょう。


■しかしながら、実際の現実を見ると、
悲しきかな、そんな上手くいかないようです。


「イノベーション推進室」みたいな部署ができても、
ほとんどの場合、

“イノベーションを起こせず、数年で自然消滅”

というパターンが、
実際は非常に多いそう。

大企業で経営陣が交代すると
「イノベーションだ!」と言って息巻く。

そして社内で「ビジネスコンテスト」を行う。

でも何も起こらない。

そして、解体 汗



なぜそうなるかというと
結局、以下の2つの問題が起こるから、
だそうです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<組織でイノベーションが起こらない2つの理由>

1, そもそも、面白いアイデアが生まれない

2, 面白いアイデアが出ても、腹を決めて実行する人がいない
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

という「2つの問題」です。


どこの組織も、
上記のどちらかに突き当たり、
そして結果が出ない。

だから
「あそこの部署(イノベーションなんたら室)何やってるんだよ」
と社内のプレッシャーもあり、なんとなく消えてしまう、

それが

“日本企業のイノベーションの悲しき現実”

である、

そんな話を聞いたのでした。

(皆様の組織はいかがでしょうか?)


■では、どうすれば、

画期的なビジネス、
イノベーティブなビジネスを

立ち上げることができるのか?


その答えは、問題の逆で、要は

「上記の2つ問題を解消すること」

まずはこれに尽きます。


すなわち、1つ目は、
“面白いアイデアを生み出す”こと。

このためには、
“社内でビジネスコンテスト”ではダメ。

『積極的に社外と関わる』

こと。これに尽きるそう。

なんだかんだで、一つの組織、
一つの文化にいると、それが正解になり、
発想も一つの方向に集約されていくものです。

だからこそ、
「イノベーション!」というのであれば、
社内に閉じこもっていてできるはずがない。

アイデアの種は、
できるだけ違った業界、職種、経歴、文化の人と交わる。

自分からみて「ありえない」、
業界から考えて「それはない」、

それを積極的に取りに行くこと。



そして、2つ目は、
“面白いアイデアが出たら、腹を決めて実行をする”こと。

ちなみに、組織においてこれを実行できるのは、
結論を言えば、

“経営者のコミットのみである”

そう。

その上で、
誰か「やりきる」実行部隊として、
腹決めをした人が、形にしていく。

「それはムリだよ」「それは常識はずれだよ」
という話こそが、イノベーティブな仕事。

ゆえに、“良いアイデア”というのは、
100%社内の抵抗にあう。

それでも前へ進める力を持った、
「腹ぎめした責任者&実行部隊」が必要である。

という話でした。


■そして、これを書いていて、改めて思いました。

このお話は、
”組織においてイノベーションを起こす“
という文脈でお伝えさせていただきましたが、

言ってしまえばこれは、
私達個人でも全く同じことが言える、

と思うのです。

よく

「何か変えたい」
「自分の人生に変革を起こしたい(=イノベーションを起こしたい)」

という人に出会います。


そんなことを口では言いつつ、結局

“いつもの人、いつもの仲間、いつものカフェ”、

にいたとしても、
同じインプット、
同じ行動を繰り返していたら、
そこに「変革」など起こるはずはありません。

結局、自分と比べて、

「振れ幅の大きい人」
「自分がありえないと思う人」
「世代も考え方もまるで違う人」

と付き合ってみてこそ、
見える世界が代わり、アイデアが生まれる。
違う航路が見える、そんなものです。


そして、それらを形にするのは、自分。

”自分が腹を決めて実行する”

しかありません。

当たり前ですが、
道を変えるのも、やるのも全部自分です。


ということで、組織でも個人でも。

自らにイノベーションを起こそうと願うのであれば、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・ 「振れ幅の大きい人」と積極的に関わる

・ 腹を決めて、ただ「ひたすら実行」する

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この2つが、必要不可欠である、

そのことは肝に命じておく必要がありそうである、

そのように思う次第です。

【本日の名言】 優れたアイデアを
全て自分で着想することなど誰にもできない。
大切なのは学習するスピードであり、
優れたアイデアを実行する能力である。

マイケル・デル”

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す