メールマガジン バックナンバー

1143号 2017年4月1日

激変の時代に生き残るためには「ネオテニー」的スタンスが重要

(今日のお話 2867字/読了時間3分半)
■こんにちは。紀藤です。

本日は朝からテニススクール3連発。

1年間通ってきた土曜朝9~12時の英語塾が3月末で終わりとなり、
土曜日の朝、久しぶりにフリーでした。

ということで、ずっとバタバタで休み続けていたテニススクールの
振り替えレッスンでひたすら朝から、テニス、テニス、テニス(合計4時間)。

しかしながら、これからの目標を考えると、
テニスもあんまりやってられないな、
とテニスからの卒業も考えつつある今日この頃。
(本当に大好きなんですけどね)

まずは5月21日にある
野辺山ウルトラマラソンまであと50日なので、
そこに向けて練習を優先させたいと思います。



さて、本日のお話です
最近、AI(人工知能)の本にもっぱらハマっています。

読んだ本は、

『エクサスケールの衝撃』
『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』 (文春新書)
『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』(講談社現代新書)

などなど。

そして未来を考え、
結構な危機感を感じています。

今日はその話をご紹介しながら、
これからの時代に生き抜く姿勢として、


『激変の時代に生き残るためには「ネオテニー」的スタンスが重要』


というタイトルで、
思うところをお伝えしたいと思います。

それでは、どうぞ。

■これからの世の中を変える
“ゲームチェンジャー”という存在があります。

北朝鮮、トランプ政権、
また中国、ロシア、人口動態の変化、
テクノロジーの進化、

こういった「大きな潮流」は、
私たちが意識せずとも、
私たちの生活を制的に変えていくことは間違いがありません。

そして、その中の最も大きなゲームチェンジャーではないか、
と個人的に思っているのが、冒頭にご紹介した「AI」なのです。


■この10年でも、
スマートフォンの出現により、
劇的に私たちの“仕事の仕方”が変わりました。

私も長らく営業をしていますが、
外出する時に、地図を印刷しなくても良くなったし、
また顧客情報も直前にも見られるようになったし、
仕事もいつでもどこでも出来るようになりました。

また人間関係もSNSでつながり、
昔の友達もfacebookでつながるし、
新しく知り合った人も、繋がりつづけられるし、
趣味が合うか合わないかもなんとなくわかったりします。

故スティーブ・ジョブズは、
彼が言った言葉通り「世界を変えた」のでしょう。

そして、これから先、
それを越えるほどのとんでもない勢いで、
世の中は変わっていくのだと思います。

否、「AI」のを始めとしたテクノロジーが
世の中を否応なしに変えていくのでしょう。


■そして、どんなスピード感で変わっていくのか?

と考えた時、ふと頭に思い浮かぶ、
とある漫画がありました。

それは、知る人ぞ知る、
『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画。

その中では登場人物が、
「スタンド」という魔法(?)みたいな能力を使います。

その「スタンド」なる能力は、

時間を止めたり、空間を削ったり、
ちっちゃい兵隊をいっぱい出したり、
色んなものに命を与えたり、
すんごい勢いでパンチを繰り出したり、
かなりの創造性溢れる能力があるのです。

その中に出てくる一人で、
『ジョジョの奇妙な冒険 第六部 ストーンオーシャン』に登場する
ラスボス「エンリコ・プッチ」という人物がいるのですが、
(いよいよマニアックになってきました苦笑)

彼のスタンド(能力)で、
『メイド・イン・ヘブン』なる能力があるのです。

これは何と、
”世の中の時間を加速させる”(!)
という能力。

もう、哲学的すぎて、
漫画の能力なのか何なのかすら不明。

この能力を食らった主人公の仲間(ポルナレフ)は、
こんなセリフを口にします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「な…何を言っているのかわからねーと思うが、
 俺も何をされたのかわからなかった

 頭がどうにかなりそうだった、催眠術だとか超スピードだとか、
 そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」

「なんなんだ?!
 速すぎやしないかッ!
 1時間が確か2分か3分の感覚ッ!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ジョジョの奇妙な冒険」を読んだことがない人にとっては、
何が何やら???と言う話だと思うのですが、
何が言いたいかというと、


『これからの変化は、これくらい凄まじいものである』


ということをお伝えしたかったのです。

おそらく、これからの時代に生きる人は、
先ほどの「メイド・イン・ヘブン」の能力を食らった、
登場人物ばりに、


「なんなんだ?!
 速すぎやしないかッ!
1時間が確か2分か3分の感覚ッ!!」


と、つい口に出したくなるくらい、
ものすごいスピードで変化する時代になってくるのではないか、

そう思えてなりません。

しばしば、

「年を取れば取るほど、
 どんどん1年間が早く感じていくよね~」

なんて話を、大人達が口を揃えていいますが
その傾向は、益々加速する可能性が非常に高そうである、


AIの本を読めば読むほど、
識者のこれからの未来の予測を知れば知るほど、
私は、そのように思えてならないのです、


■そして
「AI」というゲームチェンジャーによって、
加速されていく時代において、
それについていけなくとなるということはイコール、

「時代に取り残される」

という事を意味するのでしょう。


そしてこれから予測される未来は、

・寿命が伸びる
・仕事を引退する年齢も後ろになる
・職業(求められるスキル)が劇的に変わっていく

ことが想定されます。


■では、そんな中、私たちは
どのようなスタンスで日々行けていけばよいのでしょうか?

その答えになる一つの考えとして、
先日読んだ、

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』


の中で紹介されていた話で、
これからの世の中に生きる人のあるべき姿とは


【ネオテニーであること】


と述べていました。

これは進化生物学の言葉で
”「ネオテニー」=「幼形成熟」”
を意味します。

その言葉から推定されるように、

”動物が幼体の性質を残したまま、成体になること”

を指す言葉。

人間で言うならば、
時代の変化が激しくなる世の中において、

大人になっても、まるで思春期的な若者の性質、

“高度な柔軟性と適応性を維持し,
一定の行動パターンにはまり込むのを避けることができる“

“変わり続けることができる”

そんなスタンスを表します。


そして、思うのが、
そのような「ネオテニー(幼形成熟)」的スタンスこそが、
これからの時代に生き残り続けるために、
大変重要な姿勢ではなかろうか、

そう思ったのでした。

■、、、と、話が色々と飛びましたが、
要するに、言いたいことは、


1.ゲームチェンジャーとしてAIの登場が
  かなりの確率で予測される。

2,それによって、”変化のスピード”が加速する。
 (まるで「メイド・イン・ヘブン」ばりに)

3,その時代において生き残り続けるためのスタンスは、
 「ネオテニー」の如き、柔軟性と適応性を保つことではないか、

という話でした。

「変わり続けること」
「いつまでも柔軟であること」

守りに入らなければ、
きっといつまでも活躍していられる、

そんなことを思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 変化は苦痛だが、それはつねに必要なものだ。

トーマス・カーライル”

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す