メールマガジン バックナンバー

309号 2014年6月11日

理不尽な鬼上司でも、口ベタな頑固オナジでも、愛情表現がちょっと苦手なお母さんでも、結局は〇〇が大事

■おはようございます。紀藤です。

先日、ある研修講師をやっている友人
(うちの会社ではない人)とご飯を食べに行き、
お話をしていました。

彼女は、営業力、マナーなどを教えている講師で、
私たちの提供している研修とは対極で、

「あなたはここができていない!」

と鼻っ柱を折った上で、

「基礎はこう!」
「立ち方、歩き方、名刺の渡し方はこう!」

と『型』を徹底的に叩き込むような内容の研修をやるそうです。


■先日もある住宅営業のトップ16人に対して、
「より成果を上げるための、営業の基礎力研修」
なるものを実施したとのこと。

相手は、営業のTOP集団です。

「叩き込み系研修」に対して、彼らは

「今更、基礎なんて意味がない」
「俺らは俺らの『個性』で売ってきているんです」

と猛反発。

積極的な参加どころか、
みんな反発して、まるで講師は敵のような目で見ます。

そんな時に、彼女はこう切り返すそう。

講師「わかりました。
  じゃあ、あなたの扱っている商品、素人の私にも
  判りやすく今説明してみて下さい」

すると、営業は大抵、上手く説明できません。

講師「・・・は? 全然わかんないんですけど?
   つまり、その程度のレベルってことですね」

営業は固まります。

場の空気が凍りつく瞬間が、
ものすごくイメージできます。


■その研修のやり方としては、

・まず鼻っ柱を追って、
・出来ていないことを追求し、
・そして行動を改善させる。

強烈な外圧をかけるわけです。

これが是か非かは賛否両論があると思いますが、
その部分は、あえて触れません。

注目すべきところは、こんな状況下において

”最初はみんな敵(言う事をきかなかった)だった参加者”が、
”最後は味方になる(研修から積極的に学ぼうとする)”

ようになる、とのこと。

「どうやって反発する人を味方にするの?」
と私が聞くと、彼女がいうには

「【自分が、どれくらい「ド真剣・ド真面目」に、
 相手に良くなってもらいたいと思っているか】を120%伝える」

という実にシンプルな答えが返ってきました。


■「想い」や「熱量」というものは、
目には見えません。

でも、確かに感じるもの。

その人が、
「本気で何かを伝えたいと思っている」
と思う気持ちは、科学的には証明しづらいとしても、
何故かわかってしまうようです。

実はこのことは、
私たちの研修「スピード・オブ・トラスト」においても、
同様にいっています。

「相手が信頼できるかどうか」を無意識に判断しており、
 その判断基準となるのは、
 その人自身の【意図】【誠実さ】がある」


■たとえ、理不尽な鬼上司でも、
口ベタな頑固オヤジでも、
愛情表現がちょっと苦手なお母さんでも、
不思議なことに、
「真に思っていること」というのは、
伝わるのではないでしょうか。

見えない想い。
しかし、伝わる想い。

自分自身の「誠実さ」や「意図」が
恥ずかしくないものかどうか、
考えてみることも大切だな、と思う次第です。

【本日の名言】 互いに人生をもっと楽にしてやれないなら、
われわれはなんのために生きているのだ。

           ジョージ・エリオット 

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す