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280号 2014年4月28日

「常に、感情が上回る」という公式

■おはようございます。紀藤です。

日曜日は、千葉県のマザー牧場へ。
いってきました。

自然に囲まれると癒されますね。
長いこと暮らすのであれば、
都会もいいけど、田舎も悪くないなあ、
と思う今日この頃です。

■さて、その前の土曜日に、

『インサイドアウトのアプローチで学ぶ 営業心理学セミナー』

という弊社で主催した営業セミナーに、
参加しました。

その中ので、”人を動かす”というテーマで
「なるほどな」と思うことがありましたので、

今日はその内容を一つ、
ご紹介したいと思います。


■ちなみに営業の役割の一つは、

”お客様に買ってもらう事”。

これは、事実でしょう。

営業というからには、自社の商品を
買ってもらい、使ってもらえなければ、
役割を果たしたとは言えません。

では、どうすれば人は
「物・サービスを買おう」
とお客様は思ってくれるのでしょうか。


■「購買心理学」によると
そこには”2つの理由(購買動機)”が働く、
と言われています。

一つが、『感情的欲求』。

これは、文字のごとく
「ほしい!買いたい!」
という欲求の気持ちのこと。

そして二つ目が、『論理的必要性』。

すなわち、単純に
「買う理由があるかどうか」
ということ。


■そしてさらに、人が
”物・サービスを買う時”には、
以下の公式が成り立ちます。

”【購買行動の公式】
 「感情的欲求 > 論理的必要性」”

どの部分に注目してほしいかというと、
この、

「>」

の部分。

すなわち、人は購買行動において、

”理屈より、感情が上回る”。

ということを示しています。


■すなわち、

「これを買って下さい。
 必要な理由は、1、〇〇〇〇だからです。
 そして2、●●●●●もあります。
 また、3、△△△△△という事も挙げられます。
 以上のことから、買わない理由が見つかりません。
 だから、買いますよね?」
 
といった、
「論理的必要性」だけを並べ立てても、
「感情的欲求」が刺激されなければ、
買うことはない、ということ。

この事実をないがしろにして、
”人を動かす”ことは難しい、
ということでしょう。


■そして、これは決して
「営業」だけの話ではないかと思います。

・上司にYESと言わせる。
・プレゼンで企画を通す。
・家族で旅行先を決める。

など、
「意思決定に相手が関わる」
あらゆるシーンにおいて、
「相手の感情を刺激する重要性」という意味では、
同様のことが言えるのでしょう。


■で、あるならば、
知識を身に付け、
論理的な思考で語ることも大事ですが、

「相手の感情のゆらぎ」

を正しく把握することは
さらに大切、と言えそうです。

相手が今どう思っていて、
何に心動かされるのか。

相手のツボはどこか。

相手は何を求めているのか。

このような、

【相手を理解する】

という行動なくして、
”相手を動かすこと”はできなさそうです。


■「7つの習慣」では

【第五の習慣 理解してから理解される】

という習慣で、伝えるよりも、
理解する大切さが、最終的にお互いのWinになる、
という事を伝えています。

相手のことを考え、知ること。

人間関係の中で結果を出すために、
大切なことではないでしょうか。


■今日のお話は、

・人の購買心理は2つある。
 「感情的欲求」「論理的必要性」。

・そしてこの2つでは、
 「感情的欲求」、が常に勝つ。

・だから、感情を無視して、理屈で攻めても、
 人は動かない。結局は感情を動かさねば人は動かない。

・これは購買だけでなく、物事を意思決定する際に
 同様のことが言えるのではないか。
 
・だからこそ、まず「相手が何を求めているのか」を理解する
 というスタンスが大切なのだろう。
 
というお話でした。


今日も皆様にとって素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 意志を伝えたいなら、
自分の言葉を押し付けるな。

                  アビー・ホフマン

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