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『入門 組織開発 活き活きと働ける職場をつくる』

今週の一冊『入門 組織開発 活き活きと働ける職場をつくる』

2488号 2020年12月13日

(本日のお話 2448字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、
家の収納の整理など。

ニトリはいいですね。
安くて、すぐ組み立てられて、
とても便利です。


また、夕方からは
月曜日19-21時で行っている、

【大学院受験プロジェクト】
「人材開発・組織開発のプロになるための16冊」を学ぼう!の会
https://forms.gle/fLySpASvk6WzY5DMA

に向けて読書&まとめ。


『組織行動』を
テーマに読み進めておりますが、

その四文字の魅力のなさとは裏腹に(苦笑)
なかなか面白く、ハマっております。





さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、
お勧めの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。


今週の一冊は、

===============================

『入門 組織開発 活き活きと働ける職場をつくる (光文社新書)』
(著:中村和彦)



===============================

です。



■皆さまの中でも、
組織のマネジメントに関わっており、

「もっと自分たちのチームを良くしたい!」

と感じている方、
いらっしゃるかと思います。



、、、そうですよね。

皆が楽しく働けて、
そして成果も出て、
ゴキゲンかつ快適に、

人生の長い時間を過ごす仕事ができたら
どんなにいいことでしょう。

うん、そんな職場を目指したい。

きっと(というか間違いなく!)
それは多くの働く人達の”願い”かと。



■とはいえ、現実の職場を見てみると、

どうにもこうにも、
ギスギスした空気が漂っていること、
ままあるようです。

よく言われる、

・パワハラ
・職場内の上司・部下・同僚間の不信感
・上司が一方的に指示・命令
・利益偏重主義で常にピリピリしている

みたいな職場も
まだまだあります。


そこまで”症状がある”という
認識はなくとも、


・言いたいことが何となく言えない

・創造的な対話には遠く、
何となく日和見的な空気がある

・意見を言っても多分通らないだろうな…
という諦めがある

、、、

など「こんなものだよね…」という
慢性的な不満を抱えている、

という職場のほうが
実際は多いかも。

いずれにせよ、
理想的な状況とは少し離れています。



■今回、ご紹介の


『入門 組織開発 活き活きと働ける職場をつくる (光文社新書)』(著:中村和彦)



の一冊は、そんな職場に

「組織開発」

という手法を用いて、
そのタイトル通り、

”いかにして活き活きと働ける職場をつくるか”

にフォーカスをした一冊です。



■著者の中村氏は前書きにて

”組織開発”との出会いを、

こんな風に語っていました。


・元々、企業などの組織からの依頼には、
研修(トレーニング)の実施という形で手伝ってきた

・その中で、転機が訪れた。

・パキスタンやバングラディッシュで
「患者に優しい病院づくりを目指す」というプロジェクトだ。

・組織変革に、継続的に取り組むプロジェクト。
その当時持っていた「研修(トレーニング)」で関わった。

・、、、が結果、一定の成果を出すことができたものの、
患者さんに対するコミュニケーションの大きな改善には
至らなかった。


、、、という話。


この経験から中村氏は


『組織を変革するには、トレーニングの実施だけでは不充分。

”組織全体に対して働きかける手法”が必要だ』


ということを感じた、といいます。

そしてそれが、
「組織開発」への学びに
繋がっていくのです。



■ちなみに

「組織開発」の説明を
すっとばしてお伝えしておりましたが、

組織開発とは、
以下のように定義されています。


”組織開発とは、

組織の健全さ、効果性、自己革新力を高めるために

組織を理解させ、発展させ、変革していく、

計画的な協働的な過程である。”(ウォリック)


、、、とのこと。


私なりの解釈で言うと、


”組織開発とは、

組織(チーム)が、

・ゴキゲンかつ快適に、
・長期・継続的に成果も出せて、
・自分たちでより良くできる状態にする

ための、

対話を中心とした手法や考え方の様々なプロセス”


というイメージです。

だから、「この手法=組織開発」というものでもない。

組織をより良くしようとする
様々な風呂敷が『組織開発』なのです。




■そんな、
ふわっとした前提ですが、

いずれにしても、

「組織をよくするための体系的なアプローチ」

であることは間違いなく、
近年注目されていきます。

そして、これからも
益々注目されていくでしょう。



そんな潮流の中で、

・マネジメントに関わる方、
・人事/人材開発に関わる方
・経営に関わる方

などにはぜひご一読いただきたい一冊。


内容としては200ページくらいで、

◯日本で組織開発が求められる背景
(活き活き出来ない社員/利益偏重主義/個業化/多様性の増大)

◯組織開発の考え方
(組織開発の定義/根底にある価値観/
組織開発の世界の歴史・日本の歴史)

◯組織開発の進め方
(データ・フィードバック/プロセスコンサルテーション
AI(アプリシエイティブ・インクワイアリなどの手法)

が端的に書かれております。

小難しく聞こえるかもしれませんが、
1ページあたりの字数もそんなに多くないので、
ストレスなく、サラサラっと読めます。



■以下、著書の紹介の引用です。

(ここから)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【金井壽宏氏(神戸大学大学院教授)推薦・解説】

日本では組織開発の全体像を学ぶための機会が少ない。
本書は、組織開発の極意を学ぶことができる優れた入門書だ。
著者の経験に基づく、深みと実効性の両方を学習することで、
職場や組織を効果的に、そして納得のいく形で変えていくことができるだろう。

◎ 内容紹介
近年、ビジネスの世界を始めとして、「組織開発」が脚光を浴びている。
組織開発とは、戦略や制度といった組織のハードな側面だけでなく、
人や関係性といったソフトな側面に働きかけ、変革するアプローチを指す。
組織開発はアメリカで1950年代終盤に生まれ、欧米を中心に発展してきた。
一方、日本では1960年代に導入されたものの、
組織開発の全体像は理解されているとは言い難く、学びの機会も少ない。
本書では、いま、組織開発が必要とされる理由、
特徴と歴史、理論と手法などを具体的な事例を交えて紹介。
なぜ、組織の人間的側面のマネジメントは重要な経営課題となるのか、
第一人者による格好の入門書。

◎ 目 次
はじめに
【第1章】 今、なぜ組織開発なのか
【第2章】 組織開発とは何か —— その特徴と手法
【第3章】 組織開発の進め方
【第4章】 日本の組織が活性化する鍵
おわりに

※Amazon内容紹介より
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ここまで)


この一冊を読めば

「組織開発」が何たるか、

そしてその可能性も
わかるかと思います。

よろしければ、ぜひ。

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<今週の一冊>

『入門 組織開発 活き活きと働ける職場をつくる』
(著:中村和彦)


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