メールマガジン バックナンバー

259号 2014年3月28日

「1時間で完成する企画書」と、「1日で完成する企画書」をわけるもの 

■おはようございます。紀藤です

この4月から「7つの習慣」が
筑波大学の自由科目に組み込まれることになりました。
(もちろん、単位も取得できます)

内容は「グローバルリーダーの養成講座」として。

筑波大学は、文部科学省が進めている
「グローバル人材育成推進事業」の採択校全国40校の1校として、
グローバル人材の育成をテーマにしています。

”グローバル人材のマインドセット”を
グローバルスタンダードの「7つの習慣」で学ぶ、
いう意図で自由科目に選定されました。

ぜひ、学生さんにも「7つの習慣」を通じて、
良質な学びをお伝えしたい、と心から思います。

これからが楽しみです。

■さて、今日のお話は
「知的創造の大切さ」について、
考えたことを共有したいと思います。

私は今回のメルマガが259号目。

毎日書き続けているわけですが、
日によって、

「書き上げるのに時間がかかるとき」

「すぐに書き終わるとき」

があります。


■それを分けるものは何か。

これは、「書き始めるときの状態」にあると
ある時に気がつきました。

”書き上げるのに時間がかかるとき”は、
「あまりアイデアがでないけれど、とりあえず書くか」
とぼんやりした状態で書き進めます。

ぼんやりとしか決まっていないと、
どんどんかけるのですが、後半になると
高い確率で迷走します。

文章っぽくなっていますが、
何が言いたいのかわからない。

時間管理のことから始まっていたのに、
いつの間にか「思いやり」の話になっていたり。

意味不明なわけです。

だから、消して、書き直す。

その結果、無駄に時間がかかることになります。


■逆に、「すぐに書き終わるとき」は、
言いたいこと、話のつなぎ、終わり方など、
細かい部分まで詳細にイメージができています。

つまり、

【書き始めるまでの間で勝負は決まっている】

といえます。


■「7つの習慣」では

”知的創造は物的創造に先立つ”

という原則を紹介しています。

これは、

「何かを作るためには、
 先に”頭の中で形にしてから”でないと、
 実際に作ることができない」
 
という、言われてみれば当たり前の事実。

そして、

「”頭の中で作ったもの(=知的創造)”の質が
 くっきりはっきりできているほど、
 ”実際の成果物”(=物的創造)の質も高まる」

ことに繋がります。


■私のメルマガなどは、まさしくそう。

何となく書き始めて、
「なんか出来てきた気がする」としても
殆どの場合、これは大きな罠。

「知的創造」が綿密にできていないと、
振出しに戻るケースが、非常に高いのです。

だから、

・何が一番伝えたいのか?
・どうやって話を始める?
・話のつなぎ部分は?
・オチはどうする?

などを詳細に、
カラーでイメージしてから始めることができたときは、
短時間で迷走することなく書き終えることができます。


■そして同様に、
ビジネスパーソンの多くが関わる、

・企画書作成
・プレゼンの準備
・スピーチの準備
・プロジェクトのスケジューリング
・1日の計画

なども「知的創造の質」により、
”内容のクオリティ”や、”作成のスピード”に
大きな影響が及ぶのでしょう。

「1時間で完成する企画書と、
 1日かかっても完成しない企画書」
 
の違いを考えるとすれば、

その原因は「知的創造の質」が
カギを握っているのかもしれません。

複雑な内容ほど、計画に時間をとること。

ぜひ心がけたいものですね。


■今日のお話は、

・メルマガを書くにあたって、
 迷走する時、またはすぐに書き終わるときがある。

・その違いをわけるものは
 書き始める前に「知的創造」が綿密にできているかどうか。
 
・何となくのち的創造でスタートしても、
 結局つじつまが合わなくなったり、
 迷走して書き直すことになる。
 
・これはあらゆる知的労働のシーンであてはまる。
 企画書、プレゼン、スケジューリングなど。
 
・複雑な内容ほど、「知的創造」を詳細に行うことで、
 実際の「物的創造」の質・スピードに大きな影響を与える。
 
という内容でした。


今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 仕事においては
最初が最も肝心である。

               プラトン

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