メールマガジン バックナンバー

188号 2013年12月2日

「普通の〇〇」× 「ほにゃらら」で、独自の強みが発現する

■おはようございます。紀藤です。

12月ですね。
本年もラストスパート。
がんばりましょう!

■さて、今週末は、少し変わって
「The Piano Era 2013」というピアノのイベントに
行ってきました。

現在活躍しているピアニストが
一同に集まり、それぞれの表現を披露するという、
なかなか贅沢な時間でした。

私もむかーしむかしピアノをやっていたので、
改めて真剣にやってみたくなりました。
(まあ、ひどいものでしょうが 苦笑)

そんな昨日のピアノイベントにおいて、
感銘を受けたことがありますので、
今日はその内容について共有させていただきます。


■とても興味深かったのが、
今回のイベントでアーティストの方の、
表現方法や活動の仕方が一人一人、大きく(本当に大きく)違っていたことです。
皆ピアノの演奏をするのですが、

ある人は、
「Piano Diary(ピアノ日記)」として、
毎日の出来事をクラシックで磨いたスキルを活かして、
技巧的な曲として作成したり、

ある人は、
「ピアノ」&「エレクトーン(のようなもの)」
でDJのようにリズミカルな曲に合わせて情動的な見せ方をしたり、

ある人は、
「ピアノ」×「特殊な映像」という表現で、
聴覚だけでなく、視覚も一緒に感じられる作品を仕上げたり。

実に様々な方法があり、

「ピアノってこんなに色んな弾き方(表現の仕方)があるんだ」
と素直に感動しました。


■私の場合、「ピアノを弾く」というと、

・いかにミスなく上手に弾けるのか
・どのように感情をのせて表現できるのか

などテクニックを前提としたイメージでしたが、
「相手にメッセージを届ける表現手段」
と考えると、方法は無限にあると感じさせられたわけです。


■なぜ、このように色々な方法で感動させられるのか。

ここに一つの法則があるのではないか、と私は思いました。

それが

【「ピアノ」 × 「〇〇」 = 独自の世界観・強み】

という法則です。

今回のアーティストの例で行くと、

・「ピアノ」×「日記」×「クラシックで磨いた技術」
  →日々の素朴なことを日記として作品にして感動させる 
 
・「ピアノ」×「怪我」×「他の楽器との協奏」
  →・指を怪我したピアニストが敢えてソフトな曲なつくり、支持される

・「ピアノ」×「映像」×「歌声」
  →映像を作れるピアニストが映像や歌も含めて情動的な作品にする

など、

【「ピアノ」×「それぞれの強み・特徴」】

を考え、形にすることで、
より多くの人の心を動かすことができたのではないか、
と思えるのです。
その結果、クラシックに興味がない人でも
魅了できるようなイベントになったのかもしれません。


■そして、ここからが本日は一番お伝えしたいことなのですが、

【「ピアノ」×「〇〇」というような「組み合わせの妙」は
 私たちの仕事やプライベートでも同じことが言えるのではないか】

ということです。

例えば、職種が「営業」だったとします。

その中には、
飛び込みが得意な人もいれば、
プレゼンが得意な人もいれば、
人付き合いが得意な人もいるでしょう。

逆に、人付き合いは得意じゃないとしても、
細かいところによく気が付く、とか、
アイデアを色々出すのが得意、とか、
経理の知識がある、とか。

「自分なりの強み」というものは、
誰しもが一つや二つは持っているのではないかと思います。

それを、

・「普通の営業」×「細やかさが素晴らしい」
  → 細部まで目が行き届く優れた営業

・「普通の営業」×「愛嬌がある」
  → 何だか頼まれると断れない、愛される営業

・「普通の営業」×「アイデアが豊富」
  → 色んな営業方法を次々考えて、社内に影響を与える営業

と「組み合わせ」を考えることで、
自分独自の強みとなりえるのではないか、
と思うのです。

例えば、私の場合、
「営業」×「文章をストレスなく書ける」、というのがあります。
これも私の一つの「強み」だと思っています。
(プレゼンはあまり上手ではないですが汗)

他の職種でも同様に、

・「人事」×「社労士のスキル」
・「人事」×「英語力」
・「経理」×「営業のスキル」

などでも同じことが当てはめられるでしょう。


■「7つの習慣」では「第六の習慣 相乗効果を発揮する」
という異なる人と人が協力することによって、
偉大な「第三案」が生まれる、と伝えています。

そしてこれは、自分の中の
「異なるスキル・能力」にも当てはまるように思います。

自分の中の、
一見関係ないようなスキルも組み合わせてみると、
「相乗効果」が発揮され、「強み」となりえるのではないでしょうか。

一つでは平凡なスキルだったとしても、
小さな強みを組み合わせることで
独自の素晴らしいものにすることができる。

自分はどんな組み合わせを持っているのか、
考えてみるのもよいかもしれませんね。


■今日のお話は、

・ピアニストでもそれぞれの強みを生かした表現方法がある。
 それは「ピアノ」×「それぞれの強み」という式で表される。
 
・このように組み合わせることで、独自性が発揮され、
 自分の独自の強みとして、価値も提供できるようになる。
 
・そしてこのことは同様に、仕事やプライベートにも当てはめられるのではないか。

・一般的な「営業」「人事」「経理」という仕事でも、
 他の項目と組み合わせることで「自分独自の強み」として、
 価値を提供できるのではないか。
 
という内容でした。


今日も皆様にとってよい一日になりますように。

【本日の名言】 ひとつだけ確かなことがある。
それは、個人の独自性である。

          アルバート・アインシュタイン

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