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47号 2013年5月10日

元アップルジャパン代表が語る「世界標準の武器」

■おはようございます。紀藤です。

先日、弊社主催のプレミアムセミナーが行われました。

ゲストスピーカーとして、
スティーブ・ジョブス共に日本にiPod"

【本日の名言】 iPhone旋風を巻き起こした
元アップルジャパン社長、山元さん(現・コミュニカ代表)をお招きし、
「リーダーシップの6つの要素」についてお話頂きました。


■山元さんは、IBM→日本オラクルと有名IT企業で結果を出し続け、
順調な出世街道を突き進んできました。
当時アップルが低迷中の時代に、スティーブ・ジョブスにヘッドハンティングされたのが
アップル入社のきっかけだったそう。

一部上場企業の取締役で、成功と言われているポジションを捨て、
当時、「潰れかけ寸前」と言われる企業に転身した、そのチャレンジ精神。

そして、35歳から上司は全て外国人という、
異彩なキャリアの中、卓越した成果を出し続けてきた事実。

こういったことから、「グローバル時代に活躍する日本人」の先駆者として、
多くのメディアに取り上げられて、企業、大学、海外での講演をする傍ら、
「現代の坂本竜馬」を発掘するという、志ある若者を導く活動をされています。


■そんな山元さんが、
ご自身の経験則から「リーダーシップの要素」について、
大きく6つのテーマにまとめられ、その内容を熱く語って頂きました。
(目からウロコのお話も多く、そのお話のパワーと醸し出すオーラに、
後ろで拝見させていただいた私も、思わず胸が熱くなりました。)

その中で、印象的だったお話を一つ、共有させていただきたいと思います。


■現在、毎日のように「グローバル」というキーワードが叫ばれていますが、
海外の優秀なビジネスパーソンと戦い、結果を出してきた山元さんいわく、

「TOEICが800点、900点あっても、使い物にならない人はたくさんいる」
とのこと。


▪もちろん、海外の方と対等に渡り歩く上で、スキルというのはとても大切。
適切な言葉を知ることは必須なことは言うまでもないことだと思います。

しかし、「話すスキル」を磨けがいいかというと、それだけでもなさそうです。

どうやら「世界基準の考え」を身に付けることが、
成果を出す上の土台として必要、というようなお話がありました。


■例えば、「Representative」(代表する、という意 = 責任感)の大切さ。

日本語には主語がありません。
これは多くの言語の中でも非常に珍しいことで、
それが日本人の思いやりに繋がっている反面、
責任の所在を曖昧にし、決定のスピードを遅らせている、とのこと。

「一人称で語る」
「一人で決められる判断力と知識を持つ」
「媚びているだけの人間は尊敬されない」

目まぐるしく変わる世界のスピード感の中では、
全てを自分ごとと捉え、「覚悟」を持って瞬断していかなければならない、というメッセージ。

また、『「自分の中の達成感」を常に確かめよ』というお話では、

昔は「成功」とは、出世して、お金を持って、
自分の家も持って、いい車に乗って・・・そんなイメージを持たれがちだったけれども、
時代が変わり、成功の定義は人それぞれ違ってきている。

自分自身のモチベーションを認識し、
自分で自分の目指すべき方向性を自覚すること、
そして「何を持って成功なのか」という問いに答えられなければ、
周りの成功イメージを真似するだけの人生になってしまう、と仰っていました。

「You should all know already(みんな知っている)」

スティーブ・ジョブスも、そう言っていたそうです。

実は誰もがやりたいこと、やるべきことを知っているのに、
わかっているのに、出来ない言い訳を用意しているだけではないか、と。


■こういった内容は、やはり「7つの習慣」でも同じことが語られています。

7つの習慣は時代、文化、人種問わず、
普遍的な成功法則をまとめあげたもの。

山元さんのお話を受けるのであれば、

「Representative」という話は「第一の習慣 主体性を発揮する」、と言えますし、

「自分にとっての達成感を考える」、ジョブスの「You should all know already」とは
「第二の習慣 目的を持って始める」と言えると思います。


■結局、何かを成し遂げる方の「王道」、というものは、
いつの時代も、それが国内マーケットであれ、グローバルマーケットであれ、
変わらない原則として存在しているもの。

それは7つの習慣以外にも、様々なところで、
色々な方が同じことを言われており、そのエッセンスはどこにでも散らばっています。

「王道」とは何なのか、
その概念をインストールし、頭の片隅においておくだけでも、
自分が壁にぶつかったとき、乗り越える力となり、成長の手助けになるのではないでしょうか。

「原則」と「経験則」、どちらも学んで、自分自身の力としていきたいものですね。


今日も皆様にとって良い一日になりますように。",他人の意見で自分の本当の心の声を消してはならない。
自分の直感を信じる勇気を持ちなさい。

              スティーブ・ジョブス"

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