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1561号 2018年5月26日

「学びんぼう(=学貧乏)」になっていないか、と考える

(本日のお話 1960文字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。

ならびに昼からは、
現在、私が最も注目しており、
そして「働き方」が問われる今、
今後のますます価値が高まってくると確信している


『ストレングス・ファインダー』(=自分の「強み」を知るテスト)
参考:http://amzn.asia/iE2yz99


のワークショップ(受ける方)に参加してまいりました。

改めて思いますが、
ストレングス・ファインダーでもなんでも
「教えること」を行えば行うほど、

”まだまだ学ぶことがある”

と心より感じます。

より質の高いことを、
皆様にお届けするためには、
誰よりも自分が一番学ばなければいけない。

誰かに「1」を伝えるためには、
自分が「100」知る必要がある。

そんな姿勢を大切にしながら、
皆様に「学び」を提供してまいりたいと思います。



さて、本日のお話です。

昨日のワークショップの中で

「学ぶことの罠」

というテーマで、興味深いお話がありました。

こんな長い(失礼)メルマガをお読みいただいている
読者の皆様も、もしかすると陥りがちな罠かもしれない、
と思いましたので、本日はそのお話について、
皆様にご共有させていただくとともに、
思うところをお伝えさせていただきたいと思います。

タイトルは、


【「学びんぼう(=学貧乏)」になっていないか、を考える】。


それでは、どうぞ。


■「学ぶこと」というのは、素晴らしいことです。


・知らない世界を、知ろうとする。

・わからないことを、わかろうとする。

・できないことを、できるように勉強する。

、、、

でき”ない”ものが、
でき”る”ようになるわけですから、

仕事においても、
人生においても、

「学び」

という行為は、基本的に
プラスに働くものであることは、
きっと多くの方が賛同されるのではないか、
と思います。


■しかし、昨日のワークショップで、
こんなお話がでました。


「”学習欲(学びたいという欲求)が強い方、
 素晴らしいのですが、ひとつ、注意が必要なことがあります。

 私たちは、

 『学びんぼう(学貧乏)』

 といっているのですが、特に学ぶことが好きな人には、
「学ぶことの罠」があるんです」


「学ぶことが好きな人は、
“学ぶこと”、そのものが楽しくて仕方ない。

 だから、一つ学んでは、ある程度やったら飽きて、
 また別のものを学んで、そして”資格オバケ”みたいになったりする。

確かに学んではいる。
 
 でも、「学ぶ」だけで「アウトプット」を忘れている人、
 たまにいるんです。。。
 
 そうすると、
 
 セミナーや研修で「お金」はなくなるし、
 それを現実世界で活かしていないから、
 10万円つかって、1万円も生み出せない、となって、

 つまり、

 『学びんぼう(学貧乏)』

 になる、なんてことがあるんです』


、、、そんなお話でした。


■その話を聞いている、
金曜日の昼間から学びに来ている多くの方は、
まさしく「学ぶの大好き集団」であるわけすから、

そして、その場にいる空気が、
一瞬、苦笑いとともにざわっとして、

(やばいやばい、自分のことだ)

と思っている様子が
なんとなく感じられたのでした。

■くりかえしますが、
確かに「学び」は大事。

しかしながら、


『「学び」とはそれ自体が目的ではない。
 「成果を上げるために学ぶ」というのが本質である』


と私は強く思います。

これも一つの価値観かと思いますが、
受験の学生だって、
難しい方程式を覚えることそのものが目的ではなく、

”「学ぶこと」を通じて、
 未来の自分の可能性を拡げる”

ことが大事だと思うし

研究者だって学者だって

”「学ぶこと」で新たな発見を通じて、社会に寄与すること”

が重要ではないか、と思うのです。

例えば、

“資格はたくさん持っている。でも、
「どんな価値が提供できるのか?」と問われた時には、答えに窮する”

という状態では、私は残念な感じがしてなりません。

だって、結局「学び」だって、
「今」をよくするための、
一つのツールでしかないのですから。


■だからこそ、
「学び」という言葉を考えたときは、


【“インプット”だけではなく「アウトプット」を前提に考える】


ことが、極めて重要である、と思います。


「学び」というと、自分の中に蓄える”インプット”の
イメージが強いかもしれませんが、

「学んだこと」が価値を持ち、輝く瞬間は

”アウトプットをしたとき”
(=そして、それが成果・価値になったとき)

です。

■そして、インプット→アウトプット→インプット、
という繰り返しを経てこそ、

『「学び」が、己の血肉になる』

と思いますし、学びが自分の成長につながり、
成長した自分が価値を生み出し、
人にも感謝される、現実も変える、

そんなサイクルを生み出す、、、
そう思うのです。


繰り返しになりますが、
「学んで満足」という、

『学びんぼう(学貧乏)』

には気をつけたいものですね。


私も自戒を込めて、これから「学んだこと」を
一気にアウトプットしまくって、
価値に昇華させてまいりたいと思います。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。


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<本日の名言>

人は教えることによって、
もっともよく学ぶ

セネカ

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