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1719号 2018年11月1日

「弱点」に対処するための5つの戦略

(本日のお話 2522字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は、2件のアポイント。
ならびに研修の企画作成など。

最近、デスクワークが増えており、
外に行きたくて仕方なくなっておりますが、

「仕組みづくり」の時期ということで、
”学び”に徹したいと思います。



さて、本日のお話です。

昨日のお話は、

『「ウサギに泳ぎを教えてはならない」という寓話から学ぶこと』

という話から、

「私達の”弱み”は強みになることはないので、
 ”強み”にフォーカスをしたほうが生産的である」

という内容をお伝えいたしました。

しかしながら、

「じゃあ、”弱み”は放置していいの?」

「仕事でやらないといけないことだったとしても、
 ”弱み”だから、と無視はできない」

という疑問も起こります。

、、、ということで、
本日は、昨日に引き続き、
『強みを活かせ!』(著:ドナルド・クリフトン)から
引用をさせていただきつつ、
上記のテーマについて、お伝えしたいと思います。


タイトルは、
 

【「弱点」に対処するための5つの戦略】


それでは、どうぞ。


■「苦手なこと」「弱点」というのは、
考えるだけで気が滅入るものです。

しかしも、それを毎回毎回、

「どうなっているんだ?」
「なんでこんな事もできない?」

と上司やら、同僚やら、
他人に追求されたとしたら、

それだけで、楽しい1日が、
暗闇に飲み込まれてしまう、
そんな悲しい感覚を覚えてしまいますね。


■私自身、普段から強くそのことを感じています。

例えば、私の場合、

「人と会う」
「誰かとコミュニケーションをする」

などはとても好きです。

1日何件でもアポイントに行くのは、
全く苦ではないのです。

しかし反面、社内に閉じこもって

「細かい作業」

をすることは、
気が滅入ってしまうほど苦手なのです。
檻に閉じ込められている気分。

ですから、書類の構成、
原稿チェックなどを任されても、

”普通の人が30分でできるものが1時間近くかかる”
”出来なすぎて相手に迷惑をかける”

のです。

自分で言うのも恥ずかしいのですが、
多分、何か著しき能力が欠如しているとさえ、思います。

(何度見直しても、必ず誤字脱字があるのです、、、涙)


■しかしながら、
「いやだ、やりたくない」といったとしても。

状況や役割によっては、
「弱点」に関わる仕事も、時にやらなければならない。
これまた事実のように思います。

また、私の話で恐縮ですが、
私の場合、起業してからというもの、
好きな仕事である、

・営業

だけやっていたい、と思っていたとしても。

同時に、超絶に苦手な、

・経理関係(決算、税金)
・法務関係(契約書など)
・人事総務(社会保険など)

なども、普段の仕事に入ってくるのです。

税務署から「新法人の決算説明会」の案内、とか、
「法人税の概要/消費税・印紙税の概要説明会」とか
年金事務所から「社会保険納入のお知らせ」とか、

堅苦しそうな文書が届いて、
そのたびに見ないふりをしたくなります。

でも、やらないといけない。。。

しかしですが、そればかりやると、
”自分のエネルギー”が解放できず、
どんどん元気がなくなってしまう。

「強み」が活きなくなってしまう。

成果も出なくなってしまう。。。

そうやって、頭を抱えるのでした。


■だからこそ、我々が何をすべきか。
知恵を使い、考えるべきは何か、というのは、


【「強み」にフォーカスをすること。そのために、
 「弱点」に関わる時間を極小化する戦略】


を熟考することが大事である、
と強く思うのです。

それは、ある意味
人が「生産的になる」ための原則である、
とすら思います。


■では、どのように
”「弱点」に関わる時間を極小化できる”のか。

『「弱点」を克服する戦略』

を考え、実行できるのか?


このことについて、
先述の「強みの活用」の第一人者である、
ドナルド・クリフトン博士は、著書にて、このように語るのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『「弱点」を克服するための準備』

<弱点を特定する>

1,過去6ヶ月間の経験の中から、
  楽しくなかったことをすべてリストに書き出す。

2,その中で、まだ終わっていないものも含めて、
  「自分の生活に変化をもたらさなかった行動」を特定する

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
最初のステップは、

”「楽しくなかった」&「得るものがなかった」”

という観点で、弱点を見つけること。
ここから始まります。

・楽しくなかったけど、やってみたらすごく自分の成長に繋がった
・辛かったけど、今思えば良い経験をした

ということは、よいのです。

でも、

・楽しくない。ただの時間の浪費にしか感じられない
・コレ、何のためにやっているんだろう?

と思うことは、「生産的でない」場合が高い。

だから「弱点」としてピックアップできる、
という考えです。


■そして、「弱点」を抽出したら、
次にこのように続けます。

以下、著書『強みを活かせ!』(著:ドナルド・クリフトン)より、
一部引用いたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『「弱点」を克服するための5つの戦略』


<1,脱却する>

 「不得意なことだと認識して辞める」こと。
 いつまでたっても上昇が見込めないことは、諦める。
 難しいが、諦めが肝心。そこから始まる。

<2,委託契約をする>

 「弱点」の領域について、
 「その道のプロ」にお金を払って任せてしまう。

<3,補完的パートナーを作る>

 「それぞれの強み」で補い合えるチーム(タッグ)をつくる。

<4,補助システムを活用する>

 「弱点」を補ってくれるシステムを使う。
 経理が苦手なら、自動経理のシステムを。
 整理整頓が苦手なら、整理しやすい棚を購入する、など。

<5,代わりの方法を見つけ出す>

 「読書が苦手で、勉強ができない」。
 文字を読むことに弱点がある。
 その代わりに、セミナーなどで耳から学ぶ、など。


※参考:『強みを活かせ!』(著:ドナルド・クリフトン)より

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。


■簡単に言えば、

『弱点には、できるだけ関わるな』
(=だから、弱点に関わらなくて良い「仕組み」を作ろう)

ということ。

人に任せる、お金を払って任せる、
システムに頼る、あきらめてやらない、
別の方法を考える、、、。


結局、どこまで言っても、
鳥は鳥、ウサギはウサギ、魚は魚。

だから、その「道」で生きるための、
「自分の強み」にフォーカスできるための
”環境整備”をとことん、考えるのです。

そうすることで、
その人の「生きがい」も高まるし、
結果、社会に対して、組織に対しての、

”存在対効果”

も高まっていくものです。


ただ、そうするためには、
口を開けて待っているだけではなく、

自分が意図をして、
「強み」にフォーカスできるように、
努力する事が大事なのです。


・自分自身の「強み」を認識すること
・自分自身の「弱点」を認識すること

そして

・『「弱点」を極小化し、「強み」を最大化できる仕組みを、
  自ら作り出そうと努め続けること』

このことこそが、

自らの「強みに生きる」ための、
地味だけど、大切なステップなのです。

【「弱点」に対処するための5つの戦略】
ぜひ、自分に置き換えて、考え続けてまいりましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。


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<本日の名言>

ありのままの自分を出すほうが、
自分を偽ってみせるより得るものは大きいはずだ。

ラ・ロシュフコー
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