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1819号 2019年2月9日

「洗練させ続ける歩み」が、人生を通じた成長のプロセスである

(本日のお話 1916字/読了時間3分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は、企業向けストレングス・ファインダー研修の2日目。

「強み」を理解し、活用する方法についてお伝えいたしましたが、
皆様、それぞれ何か感じていただけたことがあった様子で、とても嬉しく思いました。

研修の後はお世話になっている企業の人事の方お二人、
ならびにコーチ仲間と共に懇親会。

家に帰った後は、やや睡眠不足が続いていたので、
昨日はたっぷり眠って、回復。

明日からワークショップ(参加するほう)なので、楽しみです。



さて、本日のお話です。

研修を実施するたびに、いつも感じる感情があります。
今日は研修という仕事を通じた学びと気づきについて、
皆様にご共有させていただければと思います。

タイトルは、


【「洗練させ続ける歩み」が、人生を通じた成長のプロセスである】。


それではどうぞ。


■起業してから、私が一番楽しく、
同時に、一番大変でもあると思うこと。

それが、”「研修」の講師”の仕事であると感じています。

その時は気づかないのですが、
「研修の実施」は、かなり精神と体力を使っているよう。

元気だと思っても、家に変えると、
気絶するように眠ることも多く、不思議なものです。

なぜかと考えてみると、
意識的か無意識的なのかわかりませんが、

・「プロとしての仕事だから」という責任感から、かもしれないし、
・評価されるという、ある種の怖さがある、からかもしれない。あるいは
・参加者にとって一生に一度しかない、失敗できないというプレシャー、

からかもしれません。
要は、「真剣勝負だから疲れる」ということなのでしょう。

■そんな「責任感」という文脈で、
最近はっとさせられた、”ある一言”がありました。

それは、先日来日した、フランクリン・コヴィー社の米国セールスの責任者の1人が語った一言。

「お客様はハッピーだから、仕事を任せるわけではありません。
 ”結果がでる”から、仕事を任せるのです」

というシンプルな一言。

しかしこれは、研修だけではなく、あらゆる仕事の本質だよな、、
そうはっとさせられたのでした。


■厳しいようだけれども、ごく当たり前の事実。
それは、ボランティアであればともかく、
特にお金をいただく関係の中においては、

『相応の結果を出し続けなければ、明日にご縁が続くことはない』

これは、避けられない1つの真実である、と思うのです。

その事実を直視すればするほど、その重みに気づきます。
ゆえに、お世話になっている方であればあるほど、
成果に繋げなければ、という思いは強くなりますし、
一瞬一瞬に全力を捧げ、持てる全てを出し切ること。

それが極めて重要なスタンスであると、本当に強く感じます。

そしてその気持ちは、時間が経つに連れ、
どんどん大きくなっています。

(特に起業後から、お仕事を依頼いただける皆様には、
 その思いを強く、強く思っています)


■そして、そのスタンスで仕事をすると、
冒頭にお伝えした、「研修後に湧き上がる感情」があるのです。
 
それが、

「反省の念」

です。

人生全般に言えることだと思いますが、「全力を出し切った」と思えると、
ある種の『満足感』を覚えさせてくれます。
それはそれで、気持ちがよいこと。

しかし同時に、思うわけです。とはいえ、

・あの時の言葉は、こう伝えたほうがより伝わったのではないか
・あのワークの進め方は、もっと時間を短くしたほうが機能した
・この場の空気なら、別の話を伝えてもよかったかもしれない

、、、

そんな「反省の念」が起こる。

そしてそれは、正直なところ、
気持ちの良い感覚ではありません。
悔しさや未熟さを感じる経験でもある。


■しかし、同時に思うことがあります。

その、自分にとって決して肯定的ではない、
「反省の感情」があるからこそ、更に良くする原動力になり、

『洗練させて続けていく』

ことができるのだろう、、、と。

どんなことでも、

「もっといいやり方はないだろうか」
「本当に、できるベストを実現できたのか」
「まだ知らない、やれていないことがあるのではないか」

そう、問い続けることでのみ、
人は次のステージへ行き、より力量を高めることができる、
そのようにも思うのです。



もちろん、100点満点中、100点の意気込みでやるけれども、
120点、130点があるはずと思うこと。

現状に満足しないということは、
更に上が見えていることを意味します。

ゆえに、自己否定をするのではなく、
『健全な内省により自分をさらなる高みへ持ち上げる』
ことは、極めて重要なことであろう、そう思うのです。


■そして、それは私の、研修講師の学びだけではなく、
あらゆることに言えるのでしょう。

きっと、働く多くの人にとって、
同じことが言えるのではないでしょうか。

どんどん世の中が前に進んでいく時代において。
優秀な後輩が、次々育ってくる環境において。

もちろん色々な役割があるし、能力の違いもありますが、
「より良くできる立場にある人」が何の改善も進歩もなく、

”前回と同じことを繰り返すことに満足する”

のだとしたら、それは「現状維持」ではなく、
相対的な「後退」を意味することになります。

加えて、”同じことを繰り返す仕事”であれば
関わる利害関係者から「可」はもらえても、
「感動」を与えることはできないもの。

そして、その先に待っている未来は、
やはり「停滞」「逓減」だと思うのです。


■どんなレベルでも構いません。

ただ、少しでもよくしていく。
小さい階段でもよい。
ただ一歩ずつ、なれる最高の状態を目指していく。

そのプロセスこそ、年齢も終わりもない成長の旅であり、


【「洗練させ続ける歩み」こそが、人生を通じた成長のプロセスである】、


そのように思う次第です。

その道のりを歩み続けることで、
自分に真の自信が付き、本物になり、
誰かの役にも立てることに繋がるのでしょう。

自戒を込めて、私もその旅路を、
ひたすら歩んでいきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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<本日の名言>

あらゆる失敗は成功に向かう第一歩である。
どこが間違っているか判明するごとに、
われわれは真実に向かって一歩ずつ進む。
一回経験するごとに、うっかり犯しそうな失敗が1つ姿を消す。

ウィリアム・ヒューエル
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