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2026号 2019年9月7日

1人の頭で10日よりも、みんなの頭で10分のほうが、早くてスゴい

(本日のお話 1345字/読了時間1分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日金曜日は、管理職研修の実施。

また今日も研修2日目。
結構、ハードでヘロヘロでございます(汗)

人材開発の世界は本当に奥が深く、
もっと修行が必要だなあと思った2日でした。



さて、本日のお話です。

今日は「研修実施」を通じて感じた学びについて、
皆さまにご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【1人の頭で10日よりも、みんなの頭で10分のほうが、早くてスゴい】


それでは、どうぞ。


■起業して一番難しいと感じること。

その一つが、

「研修プログラムの開発」

です。


これまでお世話になってきた
(というか今も)
フランクリン・コヴィーの

『7つの習慣®SIGNATURE EDITION 4.0』

の研修プログラムなどは、
本当に完成・洗練されていて、
手前味噌ながらため息がでるほど、、、。

それは、多くの人とお金をかけて、
「研修プログラム開発」に投資しているから。

当然といえば当然なのかもしれません。


■一方、自分が1年半前に独立して、

”研修プログラム”

を初めて作ってみたときに、
その難しさを、骨身に感じたのでした。

・研修の目的を明文化する
・研修ストーリーを作る
・参加者の気持ちを考える
・使えそうなワークを考える
・研修ツールを作る
、、、

これらのこと、
自分の想像力が足りないのか、
能力不足なのか、あるいはどちらかか、

「どこまでいっても正解という確信が持てない」

この状況が延々と続くのです。

これはなかなかツラいものがあります。


■しかしながら、今回研修。

合計6名の人材開発のプロ(企業の人事など)の仲間に手伝ってもらい、
コラボレーションで研修を実施したのでした。

すると、その結果思ったのが、

【一人の頭で10日より、みんなの頭で10分のほうが、早くてスゴイ】

ということでした。
(スゴい=質が高い、奇抜、新しい発想、
 などなどの意味で使っています)

例えっば、研修途中の昼休み、
何気ない「作戦会議」で繰り広げられる、アイデアの数々。

「こうしたほうがよさそう」
「ああいう方法もありそう」
「このアプローチのほうが機能しそう」

そんな、「ものの10分くらいのアイデア」で、
劇的に研修プログラムのコンテンツが、
洗練されていくのを感じたのでした。

1人で何日も悩んで、
ようやく進んだプログラム。

それでも浮かばなかったアイデア。

それを、6人集まって意見を語る10分が、
ゆうゆうと追い越していったのです。


■そしてこのようなことを通じて、
しみじみと思うわけです。

月並みですが、

(人は1人でできることはたかだかしれているなあ、、、)

と。

たしかに一人で孤軍奮闘、
スーパースターもかっこいい。

でも、一般的には

「たくさんの積極的なプロの脳みその集まり」

に、個人が勝てることはないかもしれない、
と思うわけです。


■『7つの習慣』では、

”第6の習慣 シナジーを創り出す”

といい、自立をした複数人が、
同じ目標を持ち、お互いの意見の違いを受け止め、
そしてより生産的に活かそうと思う時、

”1+1<3”

つまり、シナジー(相乗効果)が生まれる、
といいます。


■同じ方向を向いていて、
同じゴールを共有した、意志の高い、
自分で解決しようと思える人とタッグを組む。

実は中長期的にみて、
自分の成長のためにも、
生み出す価値の最大化のためにも、
本当に大切なことなんだろうなあ、

そんな事を思った次第。

チームの力は、偉大です。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

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<本日の名言>

”いまだ”というときに、”これだ”と思う連中と
”これだ”ってことをやれば、とんでもないものができあがるんだ。

マイルス・デイヴィス(米国のジャズトランペッター/1926~1991)
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