メールマガジン バックナンバー

2138号 2019年12月29日

今週の一冊『夫のトリセツ』

(本日のお話 2927字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、
個別コンサルティング(受ける方)。
ならびに、読書。

夜は、久しぶりにランニング7キロをしました。

実に3ヶ月ぶりくらいに走りましたが、
気持ちがいいものですね。

走らなければ走らないで、
その時は何も困らないように見えますが、

走って心身ともにスッキリさせると、
走らなかった時に比べて、
その充実感はまるで違うものです。

ゆえに「やったほうがよいこと」は、
ルーチンとして生活に組み込むのが、
やっぱり大事だよな、

などと思います。

(年末年始だからこそ!ですね)



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、オススメの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。

今週の一冊は

===========================

『夫のトリセツ』

黒川 伊保子 (著)


===========================

です。


■先日、『妻のトリセツ』という本の紹介を、
こちらのメルマガでいたしましたところ、

メルマガの開封率が、
通常の号の1.3倍超に高まりました(笑)

それくらい、

「夫婦の関係」

とは大事なもので、

おそらく日々、
この最も身近な問題について考えている
(頭を悩ませている?)皆々様が、
とても多いのではないだろうか、

と感じてしまいました。


■しかしながら、

『妻のトリセツ』

は、タイトル通り、

”夫が妻に対してどのように接するのか?”

であり「夫側」が主語です。


しかも、タイトルで
「妻のトリセツ」となると、

妻だけが扱いづらいもの(失礼)
みたいな文脈を感じないこともなく、
ちょっとバランスを欠いているとも言えそう。


ということで、この本の続編、

『夫のトリセツ』

を著者の黒川伊保子さんが、
読者と世の妻たちのため(?)
今年の9月出版いただきました。


■結論からすると、

『妻のトリセツ』

を読まれた方であれば、
半分くらいは既にマスターしている内容です。

結局、なぜ夫婦がすれ違うかと言うと、


【脳の構造が違うから】


です。


■女性の「女性脳」は、

一生涯に限られた数しか、
子供を産み、育てられない。

そして目の前の子供を全力で守ろうと、
頭の脳が働く。

「身近なものが大切で、安全を保証してくれる、
 共感をしてくれることが重要」

という構造です。


一方、男性は違う。

基本、「男性脳」とは、
”狩猟を通じて家族を守る”という構造でできている。

ゆえに、

「目的があるものにフォーカスし、
 常に遠くの獲物に集中するようにできている」

つまり、

”目の前のものを当たり前と考え、
 半径3メートル以内のものには、
 とことん意識が向かない”

という男性脳の癖が、
傾向としてでてしまう。


■恋愛期のときは、

”目の前の女性を射止めること”

が目的であるため、
共感もするし、話も聞くのに、

結婚した途端、
釣った魚に餌を与えないように見えるのは、

”パートナーが、自分の一部となった”

ような、感覚になっているから。


多くの人が、自分の右腕に、
「毎日ありがとうね」とは言わないように、
自分の一部は当たり前なので、
わざわざ感謝の言葉を投げかけることはしない。

(でも、自分の一部なので、
 突然、パートナーの妻がいなくなると、
 そのダメージは甚だしく、

 男性は早死する傾向が圧倒的に高まる、
 という統計データがあります)


妻側からしたら、

「あの頃は、優しかった」

と思っても、
それは男性脳の当たり前であり、
世の多くの男性がそうなってしまうのです。


■結局、同じ人間であれ、

別々の脳の構造をしており、
ゆえに、すれ違ってしまう、、、

これが必然なのです。


しかし、違うもの同士だから、
遺伝子的に惹かれ合い、
子孫を残すことができる。

その脳の本能と、
知性をどのように融合して、
夫婦70年時代を乗り切るか。

これが大きなテーマかと。


そしてお互いが理解し、
双方のダメージを極小化し、
幸福度を最大化するためには


【お互いの違うものとして、
 お互いを理解し合い、歩み寄ること】。


この1点につきるのです。

そう、『7つの習慣』でも、
シナジー(相乗効果)を生み出すには、

”第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される”

が原則である、というように。


■以下、著者のあとがきから、
一文引用をいたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私(黒川 伊保子さん)から見ると、

男女脳のあり様を知らずに結婚するなんて、

羅針盤なしに素人が深夜に大海に乗り出すようなものだ。

命知らず。かつての私がそうだったように。

(まだ研究が始まってなかったからね)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今は、色々なことがわかってきていて、
自分以外の誰それがしてくれた失敗を、
このように本として読むこともできます。


ということで、

『妻のトリセツ』

そして、今日ご紹介の

『夫のトリセツ』。


お互い読みつつ、

「実際どう?そうなの?当てはまる?」

と意見を交わし、相互理解をしてみると、
更に良い関係が作り上げられるはず。


■以下、書籍の紹介より引用です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日本中の夫と妻に大反響を巻き起こしている『妻のトリセツ』。

「次はぜひ夫編を」
読者の熱い声に応えてついに登場。

刊行1ヵ月で10万部突破!

「話が通じない」「わかってくれない」「思いやりがない」「とにかく気が利かない」……
腹立たしい夫を見捨てる前にこの一冊。

今度は脳科学から男脳を解明。
夫婦70年時代のバイブル。

第1章 神は、夫婦を別れさせようとしている
第2章 使えない夫を「気の利く夫」に変える方法
第3章 ひどい夫を「優しい夫」に変える方法
第4章 脳とは、かくも厄介なものである


…………………………………………………
第3章 ひどい夫を「優しい夫」に変える方法
「愛は『してもらう」ことで稼ぐ」より


「私は、男性にはよく『ウルトラマンの妻になったところを想像してみて』と言う。

ウルトラマンである。何万光年のかなたの、
知らない星の子どもの命を救いに、命がけで出かけちゃうんだ、この夫は。

妻としてはわけがわからないが、
それが、男の使命だと言うのなら、行ってらっしゃい、である。

地球に3ヵ月の単身赴任。
そんなことで、妻は絶望したりしない。

妻がウルトラマンに絶望するのは、ウルトラマンが弱みを見せないから。

たまに帰ってきて、黙ってご飯を食べて、また出かける。
それでは、自分がここにいる理由がない。

彼の人生から締め出されたような気持になってしまうだろう。

ウルトラマンは、妻に弱音を吐かなくちゃ。

『今日、ゼットンにここ蹴られて、痛かったの』
くらい言って甘えればいいのだ。

『大丈夫? うるちゃん、ふぅふうしてあげるね』

『ありがとう。きみのおかげで、僕はまた戦えるよ』

そんなふうに心を通わすことができれば、
妻にとって、夫はかけがえのないものになっていく。

ほらね、愛は、してくれることよりも、してあげることで強まるのである。

子どもがかけがえがないのは、
命を与え、食べさせ、世話をし続けるからだ。

猫がかわいいのは、手がかかるからだ」


※Amazon本の紹介より引用

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

夫と妻を持つ全ての方に、
心より、オススメいたします。


===========================
<今週の一冊>

『夫のトリセツ』

黒川 伊保子 (著)



===========================
  

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す