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2190号 2020年2月18日

人に「自分の価値は何か」と聞くことで、自分の立ち位置が見えてくる

(本日のお話 2115字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
ならびにホームページの記事作成など。



さて、早速ですが本日のお話です。

本日は、「自分もたらす価値を知る方法」について、
皆さまにご共有させていただければと思います。


タイトルは、


【人に「自分の価値は何か」と聞くことで、自分の立ち位置が見えてくる】


それでは、どうぞ。



■起業してから2年越しで、
ようやくホームページが完成しつつあります。

今更ですが(苦笑)、
とはいえ、ホームページなしでも、
お仕事をお任せいただけておりますところに、
ご縁を感じております。

(皆さま、いつもありがとうございます!)



■さて、そのプロセスの中で
「お客様の声」を集めるべく、

お世話になっている企業様を中心に、
先月からインタビューを進めております。


というのも、それは
マーケティング的な意味ももちろんありますが、

かのドラッカーは、組織を成功に導く
「ドラッカーの5つの問い」の中で、こう語ります。


『「顧客にとっての価値は何か?」

 という質問こそ、「5つの質問」の中でも、
 際立って重要である』

と。

■ドラッカーは存命中に、
大学院の教授としての役割から
毎年、卒業生50~60人に電話して、

 「振り返ってみて、この大学院はあなたに何を貢献したか?」
 「今でも役に立っていることは何か?」
 「私達はどうしたら改善できると思うか?」
 
と聞くことにしていた、
と語っています。

それくらい、

『顧客にとっての価値は何か?』

なる質問、極めて重要である、
ということですね。



■あのドラッカー先生が、
ここまで言うのであれば、これは自分もやらねば、、、!

ということで、
そして5社ほどの企業様にお邪魔して、

お客様の経営者、受講者、
研修企画の人事担当者などから
その「生のお声」を聞くことにしたのでした。



■そして聞いてみます。

「なぜ、お仕事(研修)をお任せいただいているのですか?」

「カレッジ(紀藤)の何を価値と感じていただけていますか?」

、、、と。

すると、結果、
カレッジ(私)に対する価値として、
集まってきた声というのは、

「話しやすい」
「相談しやすい」

と、

「情熱とやる気に満ちている」
「役に立ちたいというアツい思いが感じられる」

という話が大半でした。



■実は、
「話やコンテンツがわかりやすい」という、
ちょっと知的な、かっこいいのを期待していたのですが、
そういうものはあまりなく(多少ありましたけど!笑)、

それよりも

「情熱」&「話しやすい」、

が圧倒的なのでした。

ああ、そうか、
自分の立ち位置は「松岡修造」的な感じなのかな、
と自覚したのでした。


■この話を受けて、
取材の撮影担当をしていた妻に、
それともなく、こう語ります。


「めちゃくちゃ、皆さんから
 頂いたコメントありがたいんだけど、

 一方、”話しやすさと情熱”って、
 まあ、誰でもできちゃうよね(苦笑)」


と。

自分の価値は、自分では見えないもの。

すると、妻(コーチングを勉強中)は、
こう返してくれました。


「でも、それくらい毎回言われるということは、
 ”話しやすさと情熱”がある人が、
 それくらい少ないとも言えるよね。

 皮肉にも、この研修とか教育の世界でも、だけど。」


そして、
「たしかに、それもそうかも、、、」
と思ったのでした。



■これは私自身、
ストレングス・ファインダーなどで
何お伝えしているのですが、

「自分の強みは”鼻筋”のようなもの」

といいます。

つまり「強み」とは、
相手からははっきり見えても、
自分で見えない(普通すぎて)、

という特徴を持ちます。


そしてこの話は、

『自分が相手にもたらしている価値』

についても、同様であると言えるでしょう。



■重ねて、この話に関連して、
ドラッカーは、先程の『顧客にとっての価値は何か?』 についても、
こう付け加えます。

以下、引用をいたしますと、


” 顧客は何をもって価値とするか、
 何が彼らのニーズ、欲求、
 期待を満たすかとの問いは、
 実はあまりに複雑であって、
 顧客本人にしか答えられない。

 ここで原則は、
「顧客はみな正しいとすること」である。

 ほとんど例外なく、
 彼らの行動は合理的である。

 したがって、答えを想像してはならない。
 必ず、顧客から直接答えを得なければならない。”

(引用:『経営者に贈る5つの質問』(著:P・F・ドラッカー)


、、、とのこと。


そうです、

『自分がもたらしている価値について。
 答えを想像してはならない』

のです。


■顧客、顧客、という言葉が、
いっぱい出てきていますが、

これは別に営業だけではなく、
あらゆる仕事でそうでしょう。


人は、社会的な生き物であり、
誰かの役に立ったり、
誰かに価値をもたらしているからこそ、

経済活動の中に組み込まれ、
お給料や報酬をいただくことができている、
のは紛れもない事実。

どんな職種でも業種でもそうです。



■ゆえに、

「自分を選んでいただけた理由はなにか?」
「なぜお仕事をお任せていただけているのか?」
「何に価値を感じていただいているのか?」

という、

『自分がもたらしている価値は何なのか?』

について、直接、
顧客や利害関係者に聞くことが、

1,自分の価値に自覚的になり
2,自分の価値を更に洗練させ、
3,自分の市場での立ち位置を明確にする


という自らのキャリア生存戦略のような、
セルフ・マーケティング的な観点でも、
大変重要なことであろう、

と思います。


■営業であればクライアント先
務であれば営業さん(社内顧客)
講師であれば受講者、、、

関わるパートナーとしての顧客、
社内の顧客双方に、聞いてみること、

改めてとても大切なことであり、
その行為を通じて、そう、


【「自分の価値は何か」と聞くことで、自分の立ち位置が見えてくる】


と思っている次第です。

最後までお読み頂きありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

自分が得意だと思っていることに溺れるな。
物事の「本質」を鋭く透察する心を持て。

ピーター・ドラッカー

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