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2213号 2020年3月12日

自分をアップデートする最強戦略「KDP」

(本日のお話 2316字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

また、詳細は明日お伝えいたしますが、
「特別イベント」を共催することが決まりました。

テーマは『マーケティング』です。

本当に濃厚な学びの時間になりそうで
私も事務局(というか参加者)として参戦いたしますが、
非常に楽しみです。

(詳細は、また明日!)



さて、本日のお話です。

最近、副業をふくめ、
「個人の戦闘力を高めるか」という本やセミナーなどが、
よく目に入ってきます。


私も、自分自身をアップデートしていくことが趣味なのですが、

その中で、「これは使える!」と思う、
「自分の人生をアップデートする戦略」がございます。

今日はこの話について、学びと気づきを、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、



【自分をアップデートする最強戦略「KDP」】



それでは、どうぞ。







■時を減れば減るほど、
考えれば考えるほど、思うこと。

それは


『「言葉の力」は、絶大なるものである』


ということです。


「言葉の力」を表現する名言として、


「文章を書くことなしには思索を進めることはできません。書くから自分にもわかる」
 岡潔(数学者)

「私の言葉の限界は私の世界の限界だ」
(The limits of my language means the limits of my world.)
ルードヴィッヒ・ヴィトゲンシュタイン(Ludwig Wittgenstein 哲学者) 


としばしば引用されているのを見ますが、
まさにそのとおり。



■人は言葉で定義することで、
その存在を明らかに認知します。


「素数」と言う言葉なくして
「素数」が何なのかイメージすることができないし、

「カツオ」と「マグロ」のそれぞれの言葉を知らなければ、
「ああ、ツナね」とまとめて表現してしまうように
(刺し身に馴染みがない海外の人はそうらしい)、

「かぼちゃ」という言葉を知らなければ
「ああ、あのイモっぽいやつね」となります。


「言葉」があるから、
物事を定義し、世界を広げ、
思索を深めることができるわけです。



■そして、今のこの世の中は

「知識労働社会」です。


手や体動かすだけでなく、

・アイデアや工夫や、
・仕組み作り、
・問いを立てる力、

などが求められていますし、
その知識労働のレベルが高いことは、
サバイバル能力に直結する、

と感じます。


そんな「知識労働」の質を高めるコアの部分は、

結局、思索を深める、

「言葉を扱う力」

であると思いますし、

また、

「言葉を扱う力」

があるからゆえ、
他者の思考や感情や行動を動かし、
人を巻き込めるのでしょう。


だから、


『「言葉の力」は、絶大なるものである』


と思いますし、
この扱う力は武器である、

と思うわけです。



■では、この「言葉の力」を高めるためには、
どのような戦略が必要なのでしょうか。


それは、もちろん

本を読んだり
人とたくさん話をしたり、
思考をブログや日記やメルマガにまとめるなどの

基礎体力作りは当然のことながら

その上に、一つ、
効果的な方法があるならば、



【 敬意を持って(K)、堂々と(D)、パクる(P) 】

(=DAIGO風にいうと「KDP」)


というスタンスこそが、
効果的な戦略でなかろうか、

と思うのです。



■これは私自身の経験です。

よく研修などで、
人前で話をして思うのですが、

自分が

「この話はめちゃくちゃいいたとえ話だ!」

とふと思いついて、熱く語っても
その場に刺さる割合は、残念ながら、
5発に1発くらい(汗)

実は、

「自分のオリジナルはあまり刺さらない」

と感じているのです。
(ああ、悲しい、、、)



■しかしながら、

研修やセミナーで、
そのときの講師が喋って場が動いた

”皆が納得する上手い比喩”

というのは、

その人が経験してきた年月の風雪を耐え、
そして生き残っている「比喩」なので、
ものすごく洗練されているのです。


例えば、


”今日の研修は、恐らく知っていることもたくさんあるでしょう。

 でも、ぜひ皆さんは、

 『「しっている」から、小さい「っ」を抜く』

 ことをしてもらいたい。

 「知っている」→「している」。
 知識と行動の間には万里の隔たりがあるのです。”


とか、あるいは、

「強み」についての研修で、

”「自分の強みは鼻筋のようなもの」です。

 鼻筋とは相手からはよく見えても、
 自分の目では見ることができません。

 強みは鼻筋のようなものだから、
 お互いに見合って、見つけていくのが今日の研修です”


とか、


”「Why are you a Star?」
(なぜ、あなたは星なのか?)という言葉があります。

 それは、星は出っ張っているところと、引っ込んでいるところがあるから。

 ぜひ皆さんの出っ張りをどんどん伸ばしていきましょう。

 引っ込んでいるところを伸ばしても、
 丸くなるだけです。”


とか、みたいな話は、
元々は他者からの引用ですが、

よく磨かれた表現で「なるほどなぁ」、
と思っていただける可能性が高いのです。

(上記の言葉だけで、
 このニュアンスが伝わっているのかがちょっと不安ですが)



■力のある言葉は、

いつからか、
どこからか語り継がれてきたものかもしれないし、

ある時、誰かが思いつき、生み出し、
そして広がってきたことかもしれません。


それは、商標登録等されていたら別ですが、

「言葉」というものは、
人類共通の資産であり、知恵でもあるし、
誰かからの贈り物、と考えることもできます。

それらを、
その「言葉」を思いついた誰かの
才能と聡明さと努力に対する最大限の


”敬意を持って(K)”


しかしながら、
自分のアイデアなどたかが知れているということで割り切って、


”堂々と(D)”


そして、


”パクる(P)”


という戦略が、

まだ0→1を生み出すに至っていない、
自らの知的戦闘力を高める基礎として、
非常に有用な戦略ではなかろうか、

そのように思っております。



■そして、その「言葉のストック」を集め、増やし続け、
自分の価値観、感性と融合していくと、

最初は模倣でも、
次第にその言葉のつながりが、
有機的にオリジナルのものになっていき、その過程で

”「自分のオリジナルの世界」を表現するに至る”

となるのだろう、と思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

独創力とは、思慮深い模倣以外の何ものでもない。

ヴォルテール(フランスの作家/1694-1778)

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