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1660号 2018年9月3日

今週の一冊『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? ~ 経営における「アート」と「サイエンス」~』

(本日のお話 2129字/読了時間2分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、

『「人生のミッションを定める」自己探求ワークショップ』

の実施でした。

非常に抽象度が高い、
「ミッション」という概念ですが、
実際に一度腰を据えて考えて、そして定めると、

”自分の中の北極星を持つ”

ような感覚を得ることができるのです。

私も今から12年前の、
2006年に”ミッション”を定めましたが、
そのお陰で、今の自分がある、

と思っています。

また次回いつやるのかを決めていませんが、
思いついた時にまた募集したいと思います。

(大体、いつも2~3回くらいしか
 告知をしなくてスミマセン、、、ご興味がある方は、
 ぜひぜひ今後のメルマガにご注目くださいませ)



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。

今週の一冊は、

========================

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
  経営における「アート」と「サイエンス」』
(著:山口 周)



========================

です。


■最近の世の中を見渡すと、

「選ばれるサービス」
「選ばれる製品」

が、ただ便利なだけでなく、

”カッコイイ”
”美しい”
”クールだ”

というように、
それこそ「美意識」を満足させるものが、
どんどん増えているような気があります。


■正直な話、私が、先述の

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』

のタイトルを見たとき、
この本は、そんな世の中の潮流(=美しさが大切にされる潮流)
があるから、

・エリートは身体を鍛えるべし
・エリートはオシャレさが大事
・エリートは文化に対する教養の深さが大事

、、、

みたいな事が書かれているのかな、
と思っておりました。


■、、、が、しかし。

実際に読んでみると、

「なぜ、美意識が経営の上で必要なのか?」

という理由は、私が先述したような表面的な話ではなく、

極めてロジカルかつ、論理的に、

”今のビジネス社会において「美意識を鍛えること」の重要性”

が言語化されており、
「なるほどな」と思わされたのでした。


■ちなみに、この問い、

『なぜ世界のエリートは美意識を鍛えるのか?』

の答えとして、本書では以下のような言葉で
回答をしています。

(以下引用です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

グローバル企業が世界的著名なアートスクールに幹部候補を送り込む、
あるいはニューヨークやロンドンの知的専門職が、
早朝のギャラリートークに参加するのは、
虚仮威し(こけおどし)の教養を身につけるためではありません。

彼らは極めて功利的な目的のために
「美意識」を鍛えている。

なぜなら、これまでのような
「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、
いわば「サイエンス重視の意思決定」では、
今日のように複雑で不安定な世界において、
ビジネスの舵取りをすることはできない、

ということをよくわかっているからです。


※引用:『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。


ポイントは、

”世界のエリートは、極めて功利的な目的のために
「美意識」を鍛えている”

というところです。

では、なぜ「美意識」を鍛えることが、
”功利的に”ビジネスに繋がるのか、、、。


その一つの理由が、


『論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露呈しつつある』


である、というのです。


■ちょっとわかりづらいので、
本書から引用しつつ、補足いたします。


例えば、ビジネススクールなどの普及で、
MBAに代表される分析的・論理的な技法は
使える人がたくさん増えてきました。

その結果、

”正解のコモディティ化”

が起こってきています。

論理的に導く方法を皆が持った結果、
同じような方法で、みんな同じ答えを導き出す。
そうすると「差別化」できないじゃないか、と。


「正解を導くスキル」(=論理的・理性的分析方法)は、
希少なものではなく、多くの人が持つようになった、

結果、幸か不幸か、

「希少性がなくなってきた」

のです。

ですから、


『論理・理性を越えること』

が求められ、


『”超論理”としての美意識』
(=なんかこっちのほうが良い気がする。
  こっちのほうが、クールで、みんなハッピーになれる気がする)


の感覚が、意思決定者としての、
差別化のポイントになる、というのです。


■もちろん、「論理・理性」がどうでもよいのでありません。

ある程度までは理性的に進めることは、当然ながら必要。

でも、考えに考えて、

”どちらが正解とも言えない状態”

に判断を下すのが経営であり、
その際に、今まで注目されていなかったけれど、

近年急激に注目されていること、
今までないがしろにされていた本質的なスキルの一つが、


『アート(美意識)」


である、というのです。


■少し前に、私の先輩で、
世界的IT企業で働いている人が、
こんな事を言っていました。

その方は、マネージャーとして、
色々なコンサルの提案を受けてきました。

彼曰く、


「コンサルの資料は、面白くない。

 だって、皆、同じようなことを、
 難しそうに書くだけだから。

 ちっとも見ていてワクワクしてこないんだよ」


、、、と。

このことが、先述の

「正解の込ディティ化」
「ロジカルの供給過剰」

といえるのかも、しれません。


人は、「理性」でなく「感性」の生き物です。
感性があるから、美しいと思う心こそが、

”人を人たらしめている”

と私は思います。


ロジカルさも、もちろん大切。
でも、その次のステップとしては

・「美しさ」とは何か
・「正しい」とは何か
・ 己の「真善美」はどういうことをいうのか


そのような『美意識』も鍛えていきたいものだ、
それでこそ、一流なのだろう、

そのように思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

========================
<今週の一冊>

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
  経営における「アート」と「サイエンス」』
(著:山口 周)


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