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2234号 2020年4月2日

ZOOMミーティングは、「知らない自分」と「知らないあなた」を知るチャンスである

(本日のお話 2556字/読了時間3分)



■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日、自宅にて仕事。
ホームページの作成、
マーケティングの企画・ミーティングなどでした。

世の中では4月1日、入社式の時期でしたが
オンラインで実施をされる会社も相当数あられたようです。

業界によって差はありますが、
オンライン・ミーティングが浸透してきた感覚もあります。

そして、そのプロセスを通じて

「やってみて初めて気付く、
 オンラインミーティングの想像しなかったメリット」

を感じている方も多い様子。


ということで今日は、
「オンラインミーティングを通じた学び」について
皆様に学びと気付きをご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【ZOOMミーティングは、「知らない自分」と「知らないあなた」を知るチャンスである】


それでは、どうぞ。






■今回の自粛に伴い、
在宅勤務をされている方が
だいぶ増えていらっしゃいます。

(皆さまはいかがでしょうか)

今回を機に、
ますますリモートワーク、在宅勤務、
オンライン化はますます加速していくことは間違いありません。

特に、

『オンラインウェブ会議システム』
(Zoom、Teams、Webex、Skype)

を利用しての、会議やワークショップなども、
ここ数週間で急増しています。

(利用数はzoomが一番多いようです。
たしかに一番使いやすいと感じます)



■さて、この流れに関して
少し話が逸れるようですが、お伝えしたい言葉があります。

それは、


【あらゆる学びは事後的に起こる】


という言葉。

私が師匠と仰ぐ方から教わった言葉で、
著名人の格言なるものではないものですが、
非常に示唆に富む言葉です。

どういう意味かと言うと、例えば、

本を読んだり、映画を見たり、
旅行に行ったり、研修に参加したりと、
新しい経験をするときに、

「それが、どんなに良いものか」
「それが、どれほど学びになるのか」

は、”自分が体験した「後」にならないとわからない”

という話です。
ゆえに、

「オンラインウェブ会議システムぅー?
 何それ、本当に機能するの??」

と、アナログ大好きな重鎮が、
どれだけ懸念点を挙げたり、
分析的にメリットデメリットを検討しようが、
究極的には、その意味や価値は

”やってみないとわからない”

ものです。
(当たり前ですけど)

ゆえに、

「学びは事後的に起こる」
(=経験して初めてわかる)

と言える、となります。




■これ、本当にそのとおりで、

「実際にやると、想像しない新しい気づきが
 ほぼ必ずある」

ものです。

特に流行っているものは、
その理由が必ずありますから、大体
「もっと早くやっておけばよかった!」となることも、
やっぱり多いもの。

それが、「学び」というものです。

そしてそれは、
”オンラインミーティング(ZOOM)も、同じです。



■詳細は、もしやっていない方がいれば
是非試していただければと思いますが、

私が聞いていて面白いな、と思ったのは、

「終日(10-17時)の長時間で
 Zoomでのワークショップをやって気づいた予想外の学び」

には以下の2つがありました。

まず1つ目。


『自分が「人の話を聞く姿勢」を意識するようになった』

いう参加者のご感想があったこと。


研修講師として前に立っていて思うことの1つに
人は意外と「自分が聞く姿勢に関して非常に無頓着」というのがあります。

例えば、

・腕を組む
・アゴを上げて見下ろしがちに話を聞く
・椅子にのけぞって聞いている
・あるいは背中を丸めて目を合わせない
・うなずきや表情の非言語のリアクションがない

みたいな人、結構います。
(特に、中高年の男性に比較的多い気がします)


■加えて、興味深いことが
「本人は気づいていない」ことです。

「〇〇さんて、話を聞くときに腕を組む癖ありますよね?
 ちなみに、いつも足も組んでますね」

と当人にフィードバックすると

「え、そうなの?
 全然気付かなかったんだけど」

となり、マジですか、、、
となることもしばしば。

でも、責めることはできません。
なぜならば、「自分の姿は見えない」から。

そして立場が上になると、
自分が具体的にフィードバックされる機会もないし、
思われても、角が立つから言ってくれる人もいない。

だから、「本人は気づかず、でも感じ悪い聞き方」
になっているのです。

でもこれは本人にも相手にとっても、
プラスにはなりません。


■そんな中、
オンラインウェブ会議システム「Zoom」を使う中で、

『自分が「人の話を聞く姿勢」を意識するようになった』

という感想があった、というのは
やってみてわかった予想しない学び、ではないでしょうか。

これも、

【あらゆる学びは事後的に起こる】

の例でしょう。



■そして2つ目の予想外の学び。

それは、オンラインミーティングを(自宅で)やっていると、


・お客様や参加者のお子さんが、
「ただいまー!」と部屋に入ってこられたり、

・「ねえねえ、聞いてよ」→「お母さんお仕事中だから!」
 というやりとりがあったり

などで、ほっこりすることがあります。


■『7つの習慣』の著者、
スティーブン・R・コヴィー博士は、

「学ぶ、愛する、貢献する、生きるという、
 人としての様々な側面があることを理解しなければ、
 相手を人間でなく、”モノ”として扱っていることになる」

という話をしていますが、

今回のオンラインミーティングで、
ビジネスとプライベートの間の壁に変化が起こり、

目の前の相手には、

『”仕事”の役割だけでなく、”親”と言う役割がある』ことや、

『趣味”という側面が見える』
(自宅の背景に映る風景が和室とか、
 本がいっぱい、とか、部屋がおしゃれ、など)

ことで、

「あの方にも、仕事、家庭、趣味、色々な面があるんだなあ」と
という感覚を覚えたりもします。
予想外の、ダイバーシティと、
相手を人として捉えるリーダーシップ力の育成です。
(、、、と私は勝手に思っています)




■これらのことを通して思う事。

それが一つ、

【ZOOMミーティングとは
「知らない自分」と「知らないあなた」を知るチャンスになりうる 】

ということ。

上記の話を整理すると

「自分の聞く姿勢」(=知らない自分)と
「普段見えない相手の役割」(=知らないあなた)を知る良い機会になる、

ということです。

そして、もう少し抽象度を高めると、
今回のZOOMミーティング(ワークショップ)は、

1)「新しいことをやってみると、新しい気づきがある」象徴であり、
2)「あらゆる学びは事後的に起こる」を経験する象徴でもある

とも思っております。


不安な世の中ですが、
「大変」とは「大きく変わる」と書きます。

今回の動きは、
オンライン教育や、
仕事の仕方の抜本的な改革などに
派生していくでしょう。


しかしこれもまた、

”新しい学びとの出会い”であり
”新たな機会との出会い”と思えると、

「大変」を楽しめるようになるのかもしれない、

そんなことを思っている次第です。




ピンチはチャンス。

よく言われますが、そう解釈しつつ
前向きを向いて進んでいきたい、

そのように思っている次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>


何かをするのに、失敗か成功かは、
飛び込んで試してみなければ分からない。
だめだったら方向を変えればいい。
でも、何もせずに出来合いの道を進んでいては新しい成長はありえない。

ジャック・マー(中国の実業家/1964-)

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