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『お金の減らし方』

今週の一冊『お金の減らし方』

2580号 2021年3月14日

(本日のお話 2254字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日はオンラインでの
ミーティング3件と、

夜は、”猫町倶楽部”という
オンライン読書会に参加をいたしました。

なかなか興味深い会で、
また参加したい(というか開催したい)と思いました。

このお話については、また改めて。




さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

=====================

『お金の減らし方』
(著:森 博嗣)



=====================


です。



■私事ですが、最近、

「お金とは何ぞや?」

というテーマが
もっぱら関心事項の一つ。

その学びのプロセスで

『お金の本質行動学』

なる勉強会に参加しています。


この勉強会、FXとか
投資運用で金増やすぞ!

的な勉強会ではありません。

そもそもの

「お金の本質とは何か?」

を深く考えていく勉強会です。



■そしてその中で推薦されていた一冊が
今日ご紹介の


『お金の減らし方』(著:森 博嗣)


なのでした。


さて、この本、タイトルからして

「お金の増やし方」ではなく
『お金の減らし方』と書いてあるところに

ユーモアさがありますね。



■この著書を読みながら

私が感じたメッセージは、
以下のようなことです。


・お金とは、そもそも仮想のものである。

・大事なことはお金を貯めることではなく、
 ”自分が満足いく人生にする”こと。
 
・ゆえに、”お金は使うとき”にこそ
 その意味を見出す。 

・では、どうやってあなたは
 ”上手にお金を減らし”ますか?
 

というメッセージ。

文字にしてみると当たり前のことを
言っているように感じるかもしれません。

しかし、よく考えると、
深い内容であると感じます。



■例えば、私達がお金を使う時。


”誰かによく見られたい”

という視点が中心になって
お金を使ってはいまいか?


それが本人にとって
本当に価値あるものであればよい。


ただ、本当はそんなにほしくないけれど、

「持っているとカッコいい」
「持っていると憧れられる」

という、”見られ方”のために
それを欲していることはないか?



■あるいは、

「自分が何を欲しているのか?」について、
いざ考えてみると、意外と出てこない、

ことがあったり。

つまり、

”自分がお金を減らしたい”、

と思う対象物が考えても出てこず、
もしかすると、欲に対しての抑圧、

やりたいこと、好奇心への
自分の感度が鈍ってはいないか?

、、、とか。



■はたまた時間軸で考えたときも、

”短期的な、「消費」にお金を使う”

ばかりで、使っていて
気楽で楽しいけど、心からの満足感はない。

”長期的な「自分への投資」にお金を使う”

ことで、子供のときのような
探求する心からの喜びを得られているだろうか?

、、、などなど。

このような「お金」という
一つのシンボルを通じて、

自分の価値観、
自分の目標、
自分の成功の定義、
などを問われているように
感じるのでした。



■ちなみに、この著者の森氏は、
小説家として有名な方です。


小説家としての印税は
数十億にものぼりますので、

いわゆる「お金持ち」に
分類される方です。


ただ、よくある
「秒で1億稼ぐ」みたいな人と
何が違うかと言うと


「金持ちになるぞ!」

と力んでお金持ちになったわけではない、
ということ。



■むしろ、著者と著書からは
お金に対する執着は感じられません。

大学院で研究をする傍ら、
バイトで小説を書いていたら

そのことがきっかけで
小説がヒットし印税が手に入った、

という経緯もあるかもしれません。


著書を読んでいると、至って謙虚であられ、
本人も、生活は昔と何一つ変わっていない、
と語りますし、実際そうなのだろうな、

と伝わってきます。



■だからこそ、

「お金とは幻想であり、
 ツールでしかない」
 
「自分の幸せの定義とは?」

「自分がお金を通じて
 得たいものとはなにか?」
 
と突っ込んだ語りが、
説得力を持って伝わってくると感じます。


それがまさしく
お金を考える上で本質的で大切なこと、

つまり、

「あなたは何がしたいのですか?」

「あなたが”本当に”
 お金を使いたいと思うことは何か?」
 
と考える機会を与えてくれる。
そんな気がしたのでした。



■以下、いくつか著書の中で、
心に残った文章を共有させてください。


(ここから)

◯値段がすなわち価値だ、という安直な認識に
 長く浸かっていると、高価なものは価値がある、
 
 高価なものを持っていれば周囲から尊敬される、
 というような歪んだ価値観へシフトしてしまうかもしれない。
 
 何が間違っているのかといえば、自分の欲しい物が
 わからない人間になっている、という点である。
 
 
◯あなた一人、自分がどう考えるかが、
 あなたの人生の基本であり、
 
 自分を楽しませるために、あなたは生きているのだから、
 素直に自分の思う通りに、つまり自由にすればよろしい。
 

◯周囲とのコミュニケーションが
 必要以上に個人を拘束しているため、
 
 自分がしたいことではなく、みんながしたいことを自分もしたい、
 と思い込むようになっている
 

◯お金は、目的ではない。
 お金を得ることが目的であるわけではない。
 
 目的を達成するための手段として、お金があるのである。
 
 これは、お金に価値があるのではなく、
 目的に価値がある、という意味でもある。 
 
 

◯お金の価値とは、
 自分がやりたいことを実現するための可能性なのだ。

 そう考えている人ならば、楽をして金を増やそうなどと
 考える暇もないだろう。
 
 楽しいことが目の前にありすぎて
 金を増やすことではなく、どんな順番で金を減らそうか、
 とばかり考えているはずだからだ。
 
 
◯人は自分が望んだ通りの者になる。

 望まないものにはならない。
 誰もが日常において、常に自分の欲望を基本として選択し、
 自分が望む道を選んで歩いている。

 (中略)少しでもそちらへ近づこうと努力をする。
 その過程で、無理ではないか、という不安を持つことも
 普通であるが、努力を続け、諦めなければ、
 少なくとも近づき続けるだろう。


(ここまで)



■他にもたくさん、
ご紹介したい言葉がありますが、

書きながらきりがないと思いましたので
ご興味がある方は、

ぜひ著書をお読み頂ければと思います。



■この本は、

”本当にお金がなくて困窮している”

という方よりも、


”ある程度、困らないくらいには
 お金はあるけれども、
 
 不安をなくすため、安心のため、
 「お金」のために働いている気がする”
 
(そしてなんだかモヤッとした気がする)


と感じる世の方に、

ぜひお読みいただきたい
一冊でございます。



■以下、著書より
目次を含めたご紹介でございます。


(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

人気作家が明かすお金に縛られない生き方

お金を他人のために使ってはいけない

・お金はもともと仮想のもの
・お金は社会が保証したもの
・お金は価値を測る物差し
・価値は誰のためのものか?
・自分の欲求をよく知ることが基本
・値段が価値ではない
・ものの値段に左右されない
・お金がないからできない?
・自分の満足を得ることが最終目的
・他者のためにお金を使う人たち
・価値を見極めるためには?
・自分の欲求をよく知ることが基本

●目次
まえがき
第1章 お金とは何か?
第2章 お金を何に使うのか?
第3章 お金を増やす方法
第4章 お金がないからできない?
第5章 欲しいものを買うために
第6章 欲しいものを知るために
あとがき

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

実に深いテーマです。

人と比べず、
自分の軸を見つける旅。

それがお金を考えるということかも、、、
とも思ってきた今日この頃。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<今週の一冊>

『お金の減らし方』
(著:森 博嗣)

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