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2789号 2021年10月10日

今週の一冊『リーダーシップ入門』

(本日のお話 1307字/読了時間1分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、終日大学院の授業。
夜はコーチ仲間との懇親会でした。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
今週の一冊のコーナー。

今週の一冊は、

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『リーダーシップ入門』(日経文庫)

金井壽宏(著)


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です。



■こちらの一冊、
ちょっとマニアックなようですが、

大学院の授業にて
皆で読書会の題材として選ばれた一冊。


”◯◯といったら、ほにゃらら先生”

みたいなその道の専門家がいるのですが、

今回の一冊に関しては

”「リーダーシップ」といえば
 神戸大学の金井壽宏先生”

と言われるような
この道では超有名人とのこと。

(私は本を読んだことしかありませんが…)



■そしてこの本は、
そんな金井先生が

一部のスゴい人のための
リーダーシップではなく
 
 
『多くの人が”自分なりのリーダーシップ持論”を
 見つけるための実践書』
 
 
として、

理論的な考え方はもとより
自分のリーダーシップ持論を形成するための
エクササイズをたくさん盛り込んだ、
実践的な書籍となっています。



■「リーダーシップの考え方」を知ると、

自分の考え方が整理されて、
スッキリしたような気がするものです。

ちょっと賢くなった気もするし、
それらを語れると自分もレベルアップを
したような気もする。




例えば、

「素晴らしいリーダーの特性」として
皆がどのような要素を覚えるかという
リーダーシップのある調査では、


・正直な(honest)

・前向きの(foward-looking)

・わくわくさせてくれる(inspiring)

・有能な(competent)


が選ばれた、という
データがあったりします。

(※『信頼のリーダーシップ-こうすれば人が動く「6つの規範」』


ただ、実際にそう選ばれているから

ふんふんなるほど、
じゃあそうしてみようかと思うかというと、
そんなに単純な話でもない。



■あるいはリーダーには

「ビジョンを語ることが大事」とか
「信頼が大事」とか言われても同様。


はたまた、

リーダーシップとは

・変革型リーダーシップ
・サーバント・リーダーシップ
・オーセンティックリーダーシップ
・シェアドリーダーシップ

、、、いろんな理論もあったり。


それらのことを本で読んだり
理論で学ぶものは確かに参考になります。

しかし実際それらを
”使えるもの”とするならば


”理論やデータを自分自身と紐付けて
 初めて語れる「持論」になる”


ものです。



■そしてそのためには、

”考えるための問い”

が必要になります。


そういった観点では
今回ご紹介の『リーダーシップ入門』は、

リーダーシップ研究の
基礎的な話を網羅されていると同時に、

自分事に置き換えるための
問い(エクササイズ)が盛り込まれています。

ゆえに、読み進めながら


「自分なりのリーダーシップ持論を
 言語化することができる」


という特徴を持った書です。



■職場でも、家庭でも、
あるいは友人関係でも、

”人とともに目的を成し遂げる”

ために、リーダーシップとは
特別なものではなく、
誰にとっても必要なもの、

とされています。


そうした意味で、
誰かと共に活動する上すべての人にとって


「自分なりのリーダーシップ」
(=他者への効果的な影響の与え方)


を探すために、参考になるはずです。


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<今週の一冊>

『リーダーシップ入門』(日経文庫)

金井壽宏(著)


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