今週の一冊『リーダーシップ入門』
(本日のお話 1307字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、終日大学院の授業。
夜はコーチ仲間との懇親会でした。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
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『リーダーシップ入門』(日経文庫)
金井壽宏(著)
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です。
■こちらの一冊、
ちょっとマニアックなようですが、
大学院の授業にて
皆で読書会の題材として選ばれた一冊。
”◯◯といったら、ほにゃらら先生”
みたいなその道の専門家がいるのですが、
今回の一冊に関しては
”「リーダーシップ」といえば
神戸大学の金井壽宏先生”
と言われるような
この道では超有名人とのこと。
(私は本を読んだことしかありませんが…)
■そしてこの本は、
そんな金井先生が
一部のスゴい人のための
リーダーシップではなく
『多くの人が”自分なりのリーダーシップ持論”を
見つけるための実践書』
として、
理論的な考え方はもとより
自分のリーダーシップ持論を形成するための
エクササイズをたくさん盛り込んだ、
実践的な書籍となっています。
■「リーダーシップの考え方」を知ると、
自分の考え方が整理されて、
スッキリしたような気がするものです。
ちょっと賢くなった気もするし、
それらを語れると自分もレベルアップを
したような気もする。
*
例えば、
「素晴らしいリーダーの特性」として
皆がどのような要素を覚えるかという
リーダーシップのある調査では、
・正直な(honest)
・前向きの(foward-looking)
・わくわくさせてくれる(inspiring)
・有能な(competent)
が選ばれた、という
データがあったりします。
(※『信頼のリーダーシップ-こうすれば人が動く「6つの規範」』
ただ、実際にそう選ばれているから
ふんふんなるほど、
じゃあそうしてみようかと思うかというと、
そんなに単純な話でもない。
■あるいはリーダーには
「ビジョンを語ることが大事」とか
「信頼が大事」とか言われても同様。
はたまた、
リーダーシップとは
・変革型リーダーシップ
・サーバント・リーダーシップ
・オーセンティックリーダーシップ
・シェアドリーダーシップ
、、、いろんな理論もあったり。
それらのことを本で読んだり
理論で学ぶものは確かに参考になります。
しかし実際それらを
”使えるもの”とするならば
”理論やデータを自分自身と紐付けて
初めて語れる「持論」になる”
ものです。
■そしてそのためには、
”考えるための問い”
が必要になります。
そういった観点では
今回ご紹介の『リーダーシップ入門』は、
リーダーシップ研究の
基礎的な話を網羅されていると同時に、
自分事に置き換えるための
問い(エクササイズ)が盛り込まれています。
ゆえに、読み進めながら
「自分なりのリーダーシップ持論を
言語化することができる」
という特徴を持った書です。
■職場でも、家庭でも、
あるいは友人関係でも、
”人とともに目的を成し遂げる”
ために、リーダーシップとは
特別なものではなく、
誰にとっても必要なもの、
とされています。
そうした意味で、
誰かと共に活動する上すべての人にとって
「自分なりのリーダーシップ」
(=他者への効果的な影響の与え方)
を探すために、参考になるはずです。
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<今週の一冊>
『リーダーシップ入門』(日経文庫)
金井壽宏(著)
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