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『ランニング解剖学』

今週の一冊『ランニング解剖学』

2894号 2022年1月23日

(本日のお話 2334字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

本日日曜日は、終日
コーチング研修(受けるほう)でした。

やはり実際に自分自身が
フィードバックを受けることで
大いなる気付きがあると感じます。

自分を省みて、磨く時間は
とても大事だな、と思いました。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日はお勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

=======================

『ランニング解剖学 (第2版_新スポーツ解剖学シリーズ)』

ジョー プレオ (著), パトリック ミルロイ (著),


=======================

です。

(だいぶマニアックな本なので、
ご興味がある方のみお読み進めくださいませ)

■書籍のタイトルからお感じの通り、
今週の一冊は

”マニアックな本”

かと思っております。

よって、この本の内容自体から
学びを得られる方は、ごく一部の、
ランニングをされる方に

限定されるかもしれません。

、、、しかしながら、
この本を読みながら感じたことが、

他の様々な学びに、
転用することができるものだな、
と感じましたため、

ぜひご紹介させていただきたいと思い、
記載させていただいております。

■さて、この本ですが、
何が書かれているのでしょうか?

以下、まえがきから、
簡単に説明させていただきます。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『ランニング解剖学』は、

走る動きの中で人間の体がどう動くのか、
そしてそれはなぜなのかを説く、テキストである。

動作のメカニズムに関する説明は、
イラストを使って行い、走るという働きのなかで、
何が身体に起きるのか、シンプルに示していく。

具体的に言えば、

”動作が骨と軟部組織(筋肉、腱、靭帯、筋膜、欠陥、神経)
との相互作用を通じて、どのように、そして、なぜ生まれるのか”

ということである。

それと同時に、読者が自分のランニングの目標に
到達するために何ができるか、検討したい。

今回新しくなった版では、
脳がいかにランニング・パフォーマンスに影響を及ぶすのか、
ということについても取り上げる。

※『ランニング解剖学』(まえがきより引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。

■実際に本を開いて見ると、

200ページほどの中に
理科の教科書であったような

「人体の解剖図」のようなイラストが
続々と並んでおります。

つまり、

・人が走る、という行為を行う際に、

・筋肉、腱、靭帯、筋膜、欠陥、神経が、
どのように連動していくのか?

・そして連動する「筋肉」等は、
足の、ふくらはぎの、ふとももの、
具体的にどの箇所なのか?

を、ひたすらに詳細に解説をしていくという
テキスト(専門書?)なのでございます。

そんな意味で、

ベストセラーになる本であるはずもなく、
ごくごく一部の人が手に取る、
マニアックな本(専門書)

というカテゴリになるのでしょう。

■しかし、思います。

本当に深い内容とは、
このような専門書にこそ
ヒントが眠っている

、、、と。

例えば、ランニングも
趣味としてある程度走ってくると、

”自分の走るという動きに対して
アンテナが立ってくる”

ものです。

・自分が走っている時に
楽に感じる走り方はどんな状態なのか?

・どの部分に特に意識が向いているのか?

・身体の連動は、どのように行われると
最もエネルギー効率が高いのか?

、、、

たとえ私のように
趣味レベルだったとしても、

熟達していくと、現象をより細かく
捉える視点が身についてきます。

そして、そのような

「中級から上級へ」

を教えてくれるような情報は、
少し深ぼらないとなかなか見つけることが
できなかったりする、

と思っています。

■そんな中で、この本のように、
普段は意識しないであろう

”筋肉の相互作用などを、
詳細に描いて解説する”

という試みを書籍により伝授され
理解し、イメージを拡げると、

『「走る」という
行為の解像度がぐっと高まる』

わけです。

これは小さいようで、
結構大きいと思わけです。

■ちょっと抽象的なので、
少し例を出してみますと、

これまでは走る際に、

1,地面を押すように走り、

2,上り坂は太ももの後ろの部分

3,下り坂は太ももの前を意識して走る

というざっくりした意識のみ
だったとして、

より解像度を高めて
「走る」という行為を省みてみると、

1,着地の際は、
「大腿四頭筋の大腿直筋」が活動する

2、前に蹴り出す際は、
「ハムストリングス(太ももの後ろ)」、
「臀筋(おしりの筋肉)」、
「大腿四頭筋(太ももの前)」
「ふくらはぎの筋肉(腓腹筋とヒラメ筋)」が働く

3,同時に身体の内側では、
「骨盤の回転」「腸腰筋」による
股関節の連動が行われる

という現象である、と知るわけです。

意識していなかった

「筋組織の一つ一つを
イメージして走る」

ためのヒントになるわけです。

■これが即、

走力強化につながるかといえば、
あくまでもヒントレベルだと思います。

とはいいつつも、
どんな世界においても、

”「熟達」とは
その分野における解像度を高めること”本当は

と捉えると、ちょっとマニアックな
この様な書籍に触れることで、
得られることも多分にあるのでは、

と思ったのでした。

■今、私も大学院関連で、

ちょっと専門書、学習理論等を
読み進め始めていますが
(まだまだ追いついていないですが)

こんなに詳細に描いた情報があるのか、
と学びになるとともに驚かされます。

ゆえに、書籍の選択の上で、

ちょっとマニアックだけど、
その世界の見方の解像度を高めてくれる一冊を
選んでいくというのも、

大切なのだろうな、と思ったのでした。

世界は広く、
その道を極めた巨人は
幾人もいるものです。

その人達の知見を存分にお借りする。

その凝縮された書籍に
出会っていきたいと私自身、
思った次第でございます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<今週の一冊>

『ランニング解剖学 (第2版_新スポーツ解剖学シリーズ)』

ジョー プレオ (著), パトリック ミルロイ (著),


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