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2928号 2022年2月26日

もっとも身になるオススメ読書法

(本日のお話 1717字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
その他、大学院の論文の調査など。

大学院に入って、
これまで読まなかった本を、
よく読むようになりました。

論文などを集めて精緻に描かれた専門書であるため、
読み解くのに非常に時間がかかっております。

しかも1冊5桁円くらいする本もあったりして、
骨が折れるのですが、学びが深まっております。



そんな「読書」について考える中で、

”身になるオススメの本の読み方”

について、ある考え方が紹介されていたのですが、
それが大変共感、納得できるものでした。

実際、私もそのような読み方を
たまたましているのですが、体感としても、

「最も身になる読書法である」

と感じております。

今日はそのお話について、皆さまに学びと気づきを
ご共有させていただければと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは

【もっとも身になるオススメ読書法】

それでは、どうぞ。

■冒頭から話が少し飛びますが、

私は仕事上、研修を提供したり
あるいは研修を受けたりすることが多いです。

その中で、痛感しているのが

「研修中に聞いただけの話は、
残りカスくらいしか覚えていない」

ということ。

よほど能力がある方で
吸収力のある方だったら
全部記憶できるかもしれません。

あるいは

胸にぶっ刺さるような
パラダイムを書き換えられるような
感情を共にしたアハ体験が起こったのであれば
記憶にいつまでもとどまり続けることも可能でしょう。

■でも、

そういった機会に出会えることは
実際、稀だと思われます。

話者の力量、その内容、
受け手の価値観、タイミングなど、
偶然が重なってこそ生み出される、
一種の芸術とすら感じます。



学びの提供側の立場からすれば、
「できるだけずっと残り続ける内容を提供しよう」
と思っていますし、それを探求していますが、

いくら情熱を込めて言っても、
そして、コンテンツの打率が高い話でも

刺さる人には刺さるし、
刺さらない人には刺さらない、

ということはやっぱり起こりますし、
受け手側からしても、それは同じだと思うわけです。

■しかし、です。

自分から手を挙げて、
学びを得に行こうとしたのならば、

できる限り歩留まり高く、
その学びを吸収できるに越したことはありません。

そして、まさに「読書」などは

”歩留まり高く学びを得たい
典型的な例である”

と思います。

ビジネス書であれば、1000-2000円。
そして読む時間を投資する上で、
何かできる限り多くのことを得たいのは、
皆さん、きっと同じではないでしょうか。

■では、自分が興味を持って、
何かを得たいと思った本から

より深く、濃厚かつ
自分に残る学びを得るために
どうすればよいのか?

そのことについて、
こんな考え方が紹介されていました。

**

”読書は、「共著」にする意識が大事である。

ただ、目で文字を追っているだけでは
内容はなんとなく理解したとしても、
自分の思考が働いていないことも多い。

著者の意見に対して、
賛成なのか反対なのか、
どんな意見や、疑問を持ったのか、

それらを本の中に書き込みながら
「共著」にする意識を持ち読むことで、
本の内容が自分の血肉になる。”

**

というお話でした。

■残念ながら、
どこで聞いたのか忘れてしまったのですが

「これ、本当にその通りだな」と思い、
ずっと頭の中に残っています。

これまた話がちょっと飛びますが、
知人とオンライン会議をしていたときに

私のデスクの後ろの本棚に、
かなりの本が置かれているのを見て
ふと、その方がこんな質問をされました。

「後ろの本棚にある膨大な本で、
はっきり覚えているのって、
どれくらいあるんですか?」
、、、と。

そして、その答えを探している時に、
「やっぱり多くは覚えていない」と感じました祭、

その中でも、自分が多くのことを得たと感じている本、
自分の考えに影響を与えてくれた本とは、

付箋を張りまくって、
書き込みまくって、
著者と対話をしながら、

「共著にした本」

であると感じたのでした。

■それらの本は、

内容は時間がたつにつれ
忘れていくのですが、

それでも時間がたって
再度見返してみると、

「ああ、自分はこんな事考えていたんだ」

という当時の自分との対話が始まったり、

その自分が書いた内容と
著書の内容を併せてみることで、
その時の記憶が蘇ったりするものです。

■「本を読む」という行為は、

そこから得られる一番のものは
情報と、それに伴う自身の
内的な変化変容だと思います。

そういった意味でも、

「自分の内面の記録しつつ
著者との共著を作る」

という考えは、大変有効だよな、
そんなことを思います。

時間はそれなりにかかりますが、
これぞ!という本はそんな読み方もオススメです、
というお話をお伝えしたく、
書き記させていただいた次第です。

ご参考になれば幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

来た道を振り返るという点で、
人は河と違う。

セルバンテス(スペインの小説家/1547-1616)

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