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3275号 2023年2月10日

プログラムはプレゼントをお届けするように

(本日のお話 1681字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は終日
研修プログラムの作成でした。

目標設定理論を絡めた「OKR研修」を
バージョンアップさせて作成したのですが。

実に手前味噌ながら
かなりブラッシュアップされたと感じており
お届けするのが楽しみな日でありました。

さて、今日はそんな
研修プログラム作成をしている中での気付きについ
ゆるりとご共有させていただければと思います。。

それではまいりましょう!

タイトルは

【プログラムはプレゼントをお届けするように】

それでは、どうぞ。

■研修講師として
長らく活躍しているある方が
言っていたことがあります。

こんな内容でした。

「研修とかワークショップの評価って
結局、講師じゃなくて
”プログラムの中身”なんだよ」

「それで、あまり作り込まれていない
プログラムを担当すると、

いつも自分の講師としての評価も
低く評価されがちである。

だから、そういうプログラムは
あんまり受けたくないと思う」

、、、とのこと。

■ふーん、そんなものなのか、

と研修プログラムの営業を
始めたばかりの10年ほど前は
思っていました。

むしろ、

「元気があれば、
なんでもできる!」

ならぬ

「講師がスゴければ
何でもできる!」

と盲信しておりました。

ただ、経験を積めば積むほど、
そんなことはないと気づきます。

■講師はスーパーマンではなく、人。

研修評価の
規定要因の一つでしかなく、

むしろより大事なのは、
まさにその方が言っていた

『プログラムの内容』

だったり、

『対象者の課題に合った
そもそもプログラムの選定』

であると気づくようになりました。

■しかし、

大きな背骨と
骨格・骨格筋のような部分だけ
ガッツリ組みあげればいいかというと、
実はそれだけでも足りない、、、

とも気付かされます。

1)参加者の課題を理解する
(=課題の把握)

2)その方の課題を解決するプログラムを
理論と実践、双方を高く満たしたものを作る
(=介入施策のデザイン)

3)それらを、その方が
受け取りやすいようにお届けする。
(=インストラクショナルデザイン)

それらのことが揃って
参加者の気づきや変容を
引き出すことにつながります。

■ただ、そこはクリアして
概ねは概要は伝わっていたとしても

本当に頭だけではなく
心もゆさぶり、

かつ経営課題にも
インパクトを残せるようなものを
もし残せるとするならば、

上記の3点をおさえることはもとより、

・関係の作り方

・使う言葉

・何気ない姿勢

などの細かいところが積み重なって
影響がでるものなのだ、

と感じていたのでした。

■なぜ、そう思ったのか?

それが最近、

”研修において
参加者テキストの配り方を変えた”

こと、ただそれだけですが
参加者に微妙に変化が現れたことに
その違いを感じたのでした

■何を変えたかというと、

これまでは、

”プログラム全体を
参加者テキスト一冊に製本して
お渡しをしていた”

のです。

ただそれを

1、学習内容ごとに配布して
(1日研修だったら1時間半くらいの単元を
冊子として渡していく)

2,それらをファイリングして
研修が終わったら1冊のテキストができるような
仕組みにしておく

ようにしました。

■すると、

参加者の研修後のコメントが

「研修ではあったけれど
次に何が来るのか楽しみにしながら
受講をすることができた」

というような内容も書かれていたり

あるいは、皆さんの食いつきが
同じ研修なのに変わったように思ったのでした。

■小さいといえば、
小さいプログラムの変化です。

ただ、そんな小さな変化が

参加者の気持ちを、
つかむ要因の一つになっていたことは
興味深いと思ったのでした。

それは、

『研修プログラムを
プレゼントのようにお届けする』

というスタンスで渡すことで
ほんの小さな、でも確かな変化が
訪れたのでした。

プログラムの理論的背景も大事。

でもプログラムのお届けの仕方も
それと同じくらい大事、

そんな事も思ったのでした。

■神は細部に宿る、というように

プログラムの内容も

プログラムの届け方も

講師としての接し方も

「価値をお届けする」
「喜んでいただく」

というスタンスを持ち
アクションすること、、、

慣れてもこのスタンスは
忘れないようにしたいものだ、

そんなことを思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

贈り物というのは、相手に受け取ってもらって初めて贈り物となる。
受け取ってもらえなければ、それは単なる「お荷物」でしかない。

ロバート・フィッシャー
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