メールマガジン バックナンバー

3392号 2023年6月7日

「まだ俺は本気を出していないだけ」には理由があった ーセルフ・ハンディキャッピングという概念ー

(本日のお話 2389字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

また大学院のメンバーとの

共同プロジェクトのキックオフでした。



さて、本日のお話です。

先日より個人的にハマっている書籍
『YOUR TIME』にて、興味深い概念が
紹介されておりました。

いわゆる

「まだ俺は、本気を出していないだけ」

なる現象に、
概念として名前がついていた、
というささやかな発見です。

ですが、

この概念を理解しておくことは、
一見不可思議な選択の背景を知り、

そこから生まれるであろう罠への
対策にも繋がると思われます。

ということで、

本日はそのお話についての学びを
皆様にご共有させていただければと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは

【「まだ俺は本気を出していないだけ」には理由があった
ーセルフ・ハンディキャッピングという概念ー】

それでは、どうぞ。

■ちょっとだけ、
私の思い出話をさせてください。

私、高校1年生のとき、
入学直後からしてみるみる成績が
低下していったことがありました。

(なんのこっちゃ、というお話で申し訳ないですが、
しばしお付き合いいただければと、、、)

そんな私(紀藤)の状況を見て、

当時の担任の先生から
個別面談でこんな事を言われた記憶があります。

「紀藤くんは
やればできるのだと思うけど、

クラスの”頑張ることがカッコ悪い”みたいな空気に
影響されている気がするよね」

、、、と。

■その時の記憶は
おぼろげなものではありますが

最初のテストはまあまあよかった(気がする)のに
その後は明らかに勉強をせず、

みるみるうちに成績が急降下をしていき、
後ろから数えたほうが早くなってしまった、、、、

という事実は覚えています。

なぜそんなこと状況になったかというと
2点ほど、理由があったと思います。

1つは、

「天才に憧れていた」

というやつです。

アニメの見過ぎだったか、
ある時突然、才能が覚醒をして、
めちゃくちゃ強くなるみたいのに憧れておりました。

ゆえに、努力することを無意識的にダサい、
と思っていた記憶があります。

そして天才でもなければ
才能もあるわけではないので、
覚醒などするはずもなく

ただただ下落をしていきました。。。(汗)

■そして、勉強せず
成績が下落をしたもう1つの理由が、

「まだ俺は、本気を出していないだけ」という
”言い訳”を残しておきたかった、

という選択があったように思います。

、、、そう、
おそらく自分は知っていたのです。

高校受験をする途中で、
同じ塾にいっていても
ガンガン成績が伸びていく友人を。

そして、県内の最優秀の学校に
入学をしていった友人を。

彼らは実は
小学校中学年くらいから
夏休みの宿題のスピードが
明らかに違うことに気づいていたことを。

そして、
「ああ、彼らには勝てないのだ」
「でも認めたくない」と
幼心に思ったことを、、、。

■そう、親しいからこそ
全力を出して負けると
めちゃくちゃ悔しいわけです。

でも、真っ向勝負では勝てないとも
なんとなくわかっている。

もし真っ向勝負で
本当に出し切って負けたら
悔しくてツライことが想像される。

、、、なので、どこかで

”まだ俺は本気を出していないだけ”

と自分に思い込ませ、
そしてサボるという戦略を
おそらく無意識にとったのでしょう。

そんな若かりし頃のお話。

■今思えば、
お恥ずかしい限りですが、

繊細な思春期では「自己防衛」として
こういうことは私以外にも
あるのではないかと思います。

否、思春期でなくとも、
大人になってもやっぱりありそう。

そして、この現象は

『セルフ・ハンディキャッピング』

という概念で提唱されている、
とのこと。

なるほど、、、そうなのか、
と新鮮な驚きがありました。

■曰く、こういうことらしいです。

”セルフ・ハンディキャッピングとは、

失敗が予測されるときに
その言い訳になるような外的条件を準備して、
自尊心を保とうとすること。

1978年、アメリカの心理学者エドワード・ジョーンズと
スティーブン・ベルグラスにより提唱された概念である”

(参考:カオナビ 人事用語集)

だそう。

もう少し加えていうと、
このセルフ・ハンディキャッピングには、
2種類あります。

それが、

1)獲得的セルフキャッピング

2)主張的セルフキャッピング

の2つです。

まず、

1)獲得的セルフキャッピングとは、

”意図的にできない要因を自分に課すことで
万全じゃない状態を意図的につくる”

事を差します。

いわゆる「勉強をしない」「前日に徹夜する」など。
そして「万全ではないから仕方ない」と自尊心を守ります。
まさに、前述の私の例ですね。

そして、

2)主張的セルフキャッピングは

”言葉通り周囲に対して
万全ではないことを事前にアピールすること”を意味します。

例えば、
「前日に全然寝れなかった」
「ずっと忙しくてそれどころじゃなかった」などと
事前に主張するというケースです。

(うーん、こちらも思い当たります、、、汗)

■さて、このような

『セルフ・ハンディキャッピング』

皆様はやってしまうこと、
ありますでしょうか?

言い訳を用意したり、
言い訳できるように
あえて全力を出さない、ということ。

しかしこれをやると結局、
自分が本当は成し遂げたいことや
出したい結果に近づかないもの。

加えて、ちょっとカッコ悪いです(苦笑)

■しかしながら
誰しもが自尊心は大事。

ゆえに、こうしてしまう心理も
痛いほどわかります。

その中で、できればこうした
言い訳的な気持ちに飲まれないようにするためにも、

「セルフ・ハンディキャッピングで
自尊心を守ろうとしている」

とこの概念を理解し
メタ認知をすることで、

”セルフ・ハンディキャッピングの罠”に
はまることを避けることに、役立つようにも思います。

■「名前を知ること」は、

その現象を具体化し、
イメージさせる効果があるもの。

こうした現象を理解し、
そうならないよう自分を律するための楔として,
覚えておきたい概念であるな、、、

そんな事を我が身を振り返り
思った次第です。

これからもやってしまいそうですが(汗)
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

==========================
<本日の名言>

今日なし得ることに全力を尽くせ。
そうすれば、明日は一段の進歩があるでしょう。

アイザック・ニュートン

===========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す