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3448号 2023年8月2日

「サンダルランニング」のすすめ ~人の足には靴は必要ない?!というお話~

(本日のお話 3345字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

宮崎のワーケーションより、
本日戻ってまいりました。

移動など諸々であっという間に時間が
過ぎてしまった1日。。。



さて、本日のお話です。

現在、人材開発・組織開発の「日本初の教科書」である、

『人材開発・組織開発コンサルティング 人と組織の「課題解決」入門』
(中原淳/著)

を章ごとに読み進めております。

、、、が、今日は少し箸休め的(?)に、
健康(というかランニング)にまつわるお話で、

最近試してみて面白いことがありましたので、
そのことについて皆様に共有させていただければと思います。
(ご興味がない方、ご容赦くださいませ・・・)

それでは、まいりましょう!

タイトルは

【「サンダルランニング」のすすめ ー人の足には靴は必要ない?!というお話ー】

それでは、どうぞ。

■さて、メルマガでも
何度もお伝えしておりますが、

私は趣味が

「走ること」

でございます。
(誰も聞いてないですね笑)

ちょうど263kmマラソンを
7月下旬に完走いたしましたが、

お祭りが終わった後のような、
そんな寂しさを感じております。

あんなに辛かったはずなのに、
思い出すのは楽しい気持ちばかり。

不思議です。。。

※参考:263km走った後、人の体と心はどうなるか ~263kmマラソン体験記~
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4553967/

■さて、そんな走るのには
慣れ親しんでいるつもりの私。

しかし、
たまに理解できない人に
レース中に出会うことがあります。

それが

”裸足 or サンダルで
ウルトラマラソンを走る人”

です。

毎年、野辺山ウルトラマラソンという
国内屈指の厳しさと言われる100kmマラソンに
参加をしているのですが、

たまに走っていると、
ペタペタ音を立てながら、
私を抜き去って行く人がいたりします。

そしてペタペタ音の元をさぐると
そう、「サンダル」を履いていたりするのです。
(人によっては裸足・・・)

■その姿を初めてみたとき、
理解を超えすぎていて、私は正直

「この人はちょっと頭が
おかしいんじゃないだろうか?」

「バ◯なのか?!」

と思わずにはいられませんでした。。。
(乱暴なことばですいません)

だって、

小石を踏んだら痛いじゃん・・・

靴は履かずに100km走るって、
原始人じゃないんだから、、、

靴は足を守るためにあるんだよ?!

そんな風に謎すぎる感情を
持ったものでした。

■しかし、

走るレース走るレース、
毎回目にするのです。

「サンダル男(女)」

を。

今回の263kmマラソンでもやっぱりいました。
ペラッペラのサンダルで走る人。。。

しかも、なぜだか結構、速い。

アシックス、NIKE、アディダス、
各社がしのぎを削って
シューズを開発しているのに、、、

とその事実に不思議さと共に、
興味を持ってはいました。

■そんな中、先日、
ある本を読みました。

それが、

『BORN TO RUN  ー走るために生まれたー  ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族"』
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4553454/

という本です。

ウルトラマラソンランナーの
バイブル的な書籍、と言われています。

それを読むと、
「サンダルラン」が流行ったルーツが
わかりました。

書籍のポイントとしては、
ざっくり以下のような話です。

**

・アメリカ北西部に
走る民族「タラウマラ族」がいる。

・彼らは、1日に50kmや80km、
走りながら毎日生きている。

・世界屈指のウルトラマラソンのレースでも
とんでもなく速く、上位に食い込む。

・タラウマラ族の彼/彼女らが
どうやって走っているかと言うと、
「タイヤのゴムに、紐をとおして 足にくっつけて走る」
というサンダルランをしている。

・繰り返すが、めっちゃ速い。
サンダルだが、小石が間にはいることもなく
意外と快適であるという。

・そして、そのゴムに紐をくくった
サンダルの作り方が「ワラーチ」と言われるものである。

**

とのこと。

どうやら、
その本が一つのきっかけともなり
サンダルランが流行っていったようです。

■ちなみにその本では、

サンダルor裸足がよいとする
興味深い事実が書かれています。

それは、こんな内容です。

**

・高級なランニングシューズほど
人の足が元来持っている機能を抑制してしまう。

・人の足のアーチや、骨、筋肉の構造は
人知を超えた美しさである。

・上からの体重がかかり、圧力がますと、
より安定感を増す。

・そして人が走る時は、衝撃を逃がすように
クッションがある足の外側から着地、
拇指球を経て蹴り出すようにできている。

・元々、人は「靴」がなくとも、
生き物として、長く走ることに適した構造になっている。

・しかし、1970年代に、NIKEが登場したことにより
人の足の機能を必要以上に奪うことになり、
それが様々な生活習慣病にも繋がった

(※この本では、ランニングと資本主義を繋げ、
人から元来の走る機能を奪ったとして
NIKEを悪として描いています)

**

とのこと。

ゆえに、

ある陸上の競技選手は、
走力を鍛えるために裸足での練習を取り入れている、、、

とも書かれていました。

その他、博士や研究者の証言などで
「靴の効果の不確かさ」を語るものも
引用されていました。

■それらの内容を知って、
それを信じようと思った時に、

「人が靴を履き始めたのは
ごく最近の話だったのだ」

と思い、

人間が持つ足の機能を
いたずらに減らすのが靴ではないか、、、

裸足やサンダルで走るというのは、
理にかなった選択でもあるのかも、、、

と思うようになったのでした。。

■そんな背景で、早速

「ワラーチ 作り方」

でインターネットで検索します。

すると、色々と出てきます。

作り方は実に簡単でした。

1)材料を買う。
・ビブラムシート(7mm)
・パラコード(4mmの紐)
・穴あけポンチ(4mm)の3つ。

2)足型を紙に写し取ります。

3)足型通りにビブラムシート(靴のゴム底)を切り、
シートの必要箇所に穴を明けて、足をくくりつけます。

、、、以上。

材料費は全部で、3000円弱。

こうして、
市販のサンダルよりももっとペラペラの、

7mmのゴム底を足の裏にくくりつけた
自分の足にピッタリの、
ほぼ裸足の感覚のサンダル(=ワラーチ)が

出来上がります。

うん、いい感じ(の気がする)

■そして、

そのワラーチで
早速6kmほど、走ってみました。

最初の感想は、

”小石を踏むと、めちゃ痛い”

です(汗)

ゴム底があっても、
貫通して衝撃が足裏に伝わります。

ゆえに、バタバタと全体重を
無遠慮に足裏にぶつけるような走り方をしていると
すぐに足裏が痛くなる。

ゆえに、そのうち自然と

”一歩一歩、
丁寧に走るようになる”

ようになりました。

■次の足を踏み出す場所を、
よく見ながら、一歩一歩、
着実に走るようになります。

すると、

自分の足の機能
(=足のクッション性、
足が蹴り出すまでの動き)

を感じながら走ることになります。

それは
「自分の肉体で走っている」という
感覚を呼び起こして、実に気持ちが良い、、、

と感じられるのでした。

■そして、
この一連の話から、思ったこと。

それは、

「当たり前と思っていることも、
実は当たり前ではない」

という教訓です。

今回の場合は
「靴を履く」という行為。

あれ、もしかすると
むしろ現代は履かずに生活するのも
大事なんじゃないかな、、、?

などと真面目に思ってしまいました。
(もちろん普段は履きますが・・・)

たまに、マーケティングの視点として
ものの見方を変える事を促す例で、
こんな話を聞くことがあります。

・アフリカの奥地に行ったら、
誰も靴を履いていなかった。

「その市場にはニーズがない」

そうではなく、

・アフリカの奥地に行ったら、
誰も靴を履いていなかった。


「誰も履いていないからこそ
展開できる可能性が膨大にある」

と思うべし、

というような話です。

■しかし、その逆で、

「みんな靴を履いているが、
あえて裸足・サンダルの気持ちよさを
知るためには膨大な市場がある」

と思えたような体験でした。

もしかすると、ある程度便利で
機能が溢れていたモノが
広がってきた今だからこそ、

”自分たちが持っている
そのままの肉体の機能”

に目を向ける、

そんなタイミングも、
来ているのかもしれない、、、

そんな事を感じたのでした。

■あくまでも、私の一つの感想です。

ただ実際に体感をしてみて、

これは動く喜び、
走る喜びを感じさせてくれる、
一つの方法であると感じます。

ということで、ご興味がある方は
よろしければお試しされると、
新たな発見があるはず。。。

肉体には、まだまだ
私たちが使っていない機能があること
感じさせられた次第です。

という、ランニングよもやま話の巻、でした。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

賢明に、そしてゆっくりと。
速く走るやつは転ぶ。

ウィリアム・シェイクスピア
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