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3458号 2023年8月12日

2歳児の「うまっ!発言」により、父母が人材開発された話

(本日のお話 2568字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

お盆休み真っ盛りですね。

私も、気分がお休みモードになっております。

昨日の祝日は、
妻が友人との約束があり、

イヤイヤ期真っ盛りの息子(2歳)を連れて
バスにのり東京ビックサイト→モノレールで豊洲公園へ、
そして自宅に帰るという旅路でした。

だんだん要求が高くなり、
要望が伝わらない、叶えられないと泣き、
アザラシのように道に横たわるため、

疲労度はマラソン20kmとだいたい同じ、
またはそれ以上の感覚でした(汗)

うん、言葉にできないって
ストレスだよね、、、とも思った1日。

さて今日は、続けていた
『人材開発・組織開発コンサルティング』の書籍の探求は
週明けに回させていただきつつ、

先日あった、
印象的な家庭の出来事から気づきと学びを
ご共有させていただければと思います。

(ごくごく個人的な話でございます。。。
もしご興味があれば、お目通しくださいませ)

それではまいりましょう!

タイトルは、

【2歳児の「うまっ!発言」により、父母が人材開発された話】

それでは、どうぞ。

■昔、知人で保育園の先生が
こんなことを言っていました。

「園児の行動を見ていると、
その子の家庭の様子が透けて見える。

たとえば、
”足でモノをどかす子”がいる。

それは、
お父さんお母さんがそうやっている
ということなんだよね」

と。

■10年程前の話。

なので、子供がいない私は

「ふーん、そんなものか。
でもわかる気がする」

くらいの感覚でした。

ただ、2年少し前、
我が家に子供がジョイン(?)して、
そして月日が経ちました。

今ではそのことが実感として
わかるようになりました。

■例えば、紀藤家の場合、

息子(2歳)が
言葉を獲得し始める中で、
以下のようなことが起こっています。

息子がつまづいて
ころんだ時には、

「だいじょうぶ?」
(ころんだとき、父母がそう言うから)

といいます。

そして、靴を履きたいときは

「靴、履こうか?」
(靴を履きたいとき、父母がそう言うから)

といいます。

そして、
父に対して不満があるときは

「お父ちゃん、いらない」
(父が不要なとき、母がそう言うから
(、、、ではないと信じたい))

といいます(汗)。

このように、
幼子が発達するプロセスで

「親が口にしている言葉を
子供が模倣している」

ことを頻繁に感じさせられております。

■そんな中、
少し反省することがありました。

それは先日、夕食の時間の話。

皆でご飯を食べていたとき
あることに気づきました。

子供がご飯を口にすると、

「うまっ!」

と頻繁にいうのです。

いつも「うまっ」。

そこで、はたと気づくのです。

食事の最中、

私も「うまっ」。
妻も「うまっ」。

いかん、、、
アラフォーの良い大人が
「うまっ」とは、

ヤバイとしか表現ができない
言語表現に乏しくなった若者問題のように
なっているではないか、、、。

これはよくないぞ、
子供がどうこうよりも、

社会に生きる大人として
「美味しい」と正しい言葉を
使うべきではなかろうか、、、

そんな家族会議になりました。

■そして努めて

”美味しい”

と意識して言うようにした、、、

という話です。

(それでも「うまっ!」と
いってしまうのですけどね。
美味いものは美味いので・・)

■さて、こんなお話を踏まえつつ、

その直後くらいに
あるプロジェクトの打ち合わせがありました。

あるスタートアップへの
人材開発・組織開発を行う、
(私を含めた)プロジェクトチームでの会話です。

何かの流れで

「大人が変わるために
どのようなプロセスが必要か?」

という話題になりました。

その中で、メンバーの一人が
『外化』という概念を教えてくれました。

いわゆる”経験豊富なおじさんたち”が
変わるためには

「『外化』がポイント」

というのです。

外化(がいか)とは、
次のようなプロセスで行われます。

1,自分が思っていることを
絵なり言葉なりで表現する(外に出す)

2,そこは率直さが必要。
どんな発言であろうがOKであり、
他者が判断や評価はしない

3,その後、「自分が外に出した言葉や絵」に対して
「自分自身で見つめる」ことをする。

4,そして、その外に出した自分に対して
自分がどう思ったのかを考える

とのこと。

■すると、面白いことに

「意外と自分って
他責の言動が多いんだな、、、」

とか、

「アイツが悪いと思っていたけど
自分も否がある気がしてきた」

というように、

自分の思考や行動を
メタ認知すること(=客観的に見る、引いてみること)を通じて、
自らの思考の偏りやバイアスに気づき、
行動変容の第一歩になる、、、

とのこと。

たしかに、そういうワークは
自分もやるし、人の変化変容は
「外化」が重要だよな、、、

とぼんやり思っていたのでした。

■そして同時に思います。

ああ、そうか、、
先日の「うまっ」発言も、
外化のプロセスだったな、、、と。

・息子の「うまっ」発言

・自分自身の行動を鏡のように見た

・振り返って、これはよくないねと行動を変えた、

まさにこれが
『外化』なんだなあ、、、

そんなことを気づいた、というお話。

■他者から

「こうしろああしろ」と言われるのは
経験を重ねた大人としては抵抗感があるものです。

しかし、

”『外化』という
自分で自分に気付くというプロセス”

は大人の変化変容に
自然な形で資するものとも感じます。

己を振り返り、

【2歳児の「うまっ!発言」により、父母が人材開発された】
(おおげさ)

経験から、そんなことを思った次第。

我が身を振り返ること、大事ですね。

そんなことを思った次第でございます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

あなたを支配するのは、出来事ではない。
その出来事に対するあなたの見方が支配するのだ。

マルクス・アウレリウス
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