メールマガジン バックナンバー

3471号 2023年8月25日

「リーダーシップは生まれつき」ではなく、「リーダーシップは道具であり、演じるもの」である

(本日のお話 2654字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。

またお昼は、大学院の授業の
先生、講師、事務局(私)でランチ。

組織開発の専門家で
こがねんさんこと小金さん、
齊藤さんとランチとご一緒させていただきました。

また夜は、クライアントの事業部長、
役員の方とのお食事会でした。

色々とお話が聞けて、
実に有意義な時間でございました。
(皆様、ありがとうございました!)



さて、本日のお話です。

今月号(2023年9月号)の
ハーバードビジネスレビュー(HBR)に
『リーダーのための成長論』なる特集がありました。

その記事を読みながら

先日、私(紀藤)が受けた
リーダーシップアセスメントの結果の話、
またその時のコーチから語られたお話が繋がり、
気づきがございました。

今日はそのお話について、
HBRの記事を一部引用させていただきつつ、
学びと気づきをご共有させていただければと思います。

それでは早速参りましょう!

タイトルは

【「リーダーシップは生まれつき」ではなく、
「リーダーシップは道具であり、演じるもの」である】

それでは、どうぞ。

■昨日の午前。

現在、私が学んでいる
リーダーシップアセスメントの
回答結果のフィードバックを受けました。

そしてそこで、
自分の課題が浮き彫りになりました。

正直、公共の場(?)で
開示するのは躊躇する思いもありますが、

私の場合は、

リーダーシップを発揮する上で
もっとも重要な要素ともいわれる

・「勇気ある本質」
(物議を醸し出す内容を単刀直入に話す
必要なことを臆さず言うなど勇気ある態度)

そして

・「一貫性」
(自らの価値観に一致する行動をとっている。
良いときも悪いときも自分の価値観を貫いている)

この2点に大きな課題がありました。

(ドキリ、、、です)

■その背景にあるのは

「他者の喜び優先」

というリアクティブな面。

・人と衝突するのを避けたい
・嫌われたくない

という思いを強く持っていることが
おそらく影響しているだろう、と。

他者の顔色を伺う故、

・自らの価値観を微妙に調整してしまう
・ゆえに、一貫性がない印象を与える
・自分の意見や想いを前に出すことを躊躇する

という印象を与える、

そしてそれは、

自分自身のリーダーシップの発揮を
阻害する要因にもなっているし

部下や周囲の人が巻き込まれる上でも
望ましくないインパクトになっているだろう、

というお話でした。

■そんなこと、

先日お話をしながら
自らを振り返って感じていました。

その中で、そうした気づきを導いてくれた
アセスメントのコーチの方が
こんなことを仰っていました。

「「勇気ある本質」とか「一貫性」は
”強いリーダーシップ”です。

周囲は言動でその人を評価します。

自分の意見を明確に述べる、とか
反対の意見を言葉にする、などすると

そうしたスコアは上がりやすくなります」

とのこと。

もちろん
アセスメントのスコアを上げることが
目的ではないんですけどね、、、

と補足をしつつ、

色々話をする中で
こんなお話にもなりました。

「”リーダーシップを高めること”は
その人の幸福度とは関係ないかもしれません。

でも、そうしたリーダーシップを
自分が意図的に高められれば

自分の仕事上の役割の遂行もできるし、
また組織や部下のためにもなります。

であれば、意識して”演じる”ことも
良いのではないか」

、、、

そのようなお話でした。

そして、実に共感いたしました。

■さて、

冒頭に紹介した今月号のHBRで

元ヤフーの代表取締役、
現東京都副知事の宮坂学氏のインタビュー記事
がありました。

タイトルは、

『強烈なリーダーでなくとも飛躍的成長はできる
「来た時よりも美しく」をモットーに、
組織や社会を少しずつ変えていく』

です。そこに、こんなお話が載っていました。

以下、引用いたします。

(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<リーダーシップを道具として使いこなす>

”そもそもリーダーシップは、
先天的なものではないと最近よくいわれていますし、
私もそう考えています。
リーダーシップは、単なる道具にすぎないからです。

私も仕事ではそれなりにリーダーシップを発揮しようと頑張りますが、
プライベートではまったく発揮できません。

仕事で使い果たしてしまっているせいか、
家や地域社会、友人との間では完全に受け身な人間です。

もちろん生まれた時から
リーダーとしての気質を持っている人なら
ずっとリーダーシップを発揮できるのでしょう。

ただ、そうではない私のような人は、
道具としてリーダーシップを使えば良いと思います。

また、道具としてのリーダーシップも万能ではありませんから、
命令型のトップダウンのほうがよい時もあれば、
コーチング型のボトムアップのほうがよいときもあります。

状況に応じて使い分けることが大切です。

※引用:ハーバードビジネスレビュー(2023年9月号)P74
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)

とのこと。

■この話を見て、
いくつかお伝えした話が
繋がったように感じました。

・アセスメントの結果と振り返りのお話
・コーチからのフィードバックのお話
・道具としてのリーダーシップの話

、、、これらのことから思ったことが

それは、

『リーダーシップは”道具”であり、
”演じて行う”ことができるもの』

と思うことで、

自分自身のリーダーシップの発揮の可能性を
もっと広げることができるのだろう、

ということです。

「勇気」とか「一貫性」も
先天的なものとかんがえると、
なかなか変える事はできない、と思いそうです。

しかし、それも
「一つの言動から見えること」です。

なので、自分の価値観や意見が伝わるように、
自らの中で”調整”をするように、

”演じて伝えるようにする”

ことくらいはできないことはありません。

もちろんそこに抵抗感はゼロではないといえ
やろうと思えばできないこともない、、、

とも思えるのです。

だって、

「道具」ですし
「演じて行う」ものですから。

■「ものの見方」は
行動に影響を与えると言います。

例えば、「ものの見方」が、

”リーダーシップは先天的で自然とできる。
生まれ持って変わらないもの”

と見ると、

それを変えることは難しいと感じ
行動にも繋がりづらいでしょう、

でも、

”リーダーシップは後天的で演じるもの。
道具のように使えばよいもの”

と捉え直せば、

もっと自分ができそうな幅も
広がるのだろうな、とも思える、、、

そんなことをアセスメントと
HBRの記事を読みながら思った次第。

「本当にできるのか?」

この問いは、これから私も我が身をもって
実践をチャレンジしてみようと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

=========================
<本日の名言>

君の魂の中にある英雄を放棄してはならぬ。

フリードリヒ・ニーチェ
==========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す