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3482号 2023年9月5日

あなたは、リアクティブ or クリエイティブ、どちらのサイクルが回りやすい?

(本日のお話 1995字/読了時間2分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日も宮崎にて。
また終日エグゼクティブ・コーチングに関する
4日間の研修(受講する方です)の初日でした。

『Leadership Circle』という
アセスメントツールを扱うための資格認定のコースです。

濃厚な学びで、残りの時間も
とても楽しみになりました。



さて、本日のお話です。

昨日の研修の中で、

「リーダーシップが発揮されているかどうかは
スナップショットみたいなもの」

という話が出てきていました。

つまり、

その人がリーダーだから
ずっと続くものというわけでもなく
ある瞬間の出来事のようなもの

とも言えそうです。

今日はこの話に関連したお話を
研修からの学びを含めて
皆様に共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【あなたは、リアクティブ or クリエイティブ、
どちらのサイクルが回りやすい?】

それでは、どうぞ。

■先日の研修の中で、
一人の人間の中には

「問題を恐れや起点にした
”リアクティブなマインド”」



「目的やビジョンを起点にした
”クリエイティブなマインド”」

があり、

それを行ったり来たりする、
というお話を聞きました。

■例えば、

「リアクティブなマインド」とは、

・問題や不安を抱えながら、
「なんとか乗り切る」「やり過ごす」事を考えて
ある事象に対応する。

・結果的に、その状況がやってくるたびに
心がざわざわするが、あまり改善することはない

というパターンです。

■例えば、

「リアクティブなマインド」
の一つのパターンとして

こんな場面があるかもしれません。

「ある組織で売上が減少していて、
そのために新しい戦略を提案する」

という場面があったとします。



その中で、営業責任者が

「他者に依存しているリアクティブマインド」
(誰かに意思決定を委ねたい、嫌われたくないなど)

だった場合、以下のような形で
リアクティブサイクルが始まります。

***

<リアクティブなマインドのパターン例>

・自分が提案したやり方に、
周りのメンバーが抵抗している。


・周りのメンバーが自分を嫌い始めているようだ。
ミーティングも皆、緊張している。
だんだんと不安になってきた。


・自分は戦略を撤回し、妥協して譲歩する。
メンバーの話を聞いて周り、断固たる立場は取らず、
相手に反抗しないというメッセージを出す


・提案した戦略はなくなる。
皆の関心は他にうつり、そして緊張や
自分への嫌悪の感情はなくなる


・調和が戻ったことで、穏やかな気分になる。
人々と繋がっていられる気がする。
自分らしくいられるように感じる。


(以下同様の条件で同じことを繰り返す)

※研修資料を参考に、著者より改変
***

というようなイメージ。

■ここでのポイントは

「他者依存的な思考」
(=嫌われたくないという意識が強すぎるなど)

がある人は、
上記のようなサイクルを

”嫌われたくない”

という自分のリアティブなマインドを中心として
繰り返し発動させてしまう、

ということです。

そうすると、結局、

八方美人的になってしまい、
立場をとることもできず
成果を出すこともできなくなる。
そして、結果として皆のためにならない、

となってしまい、

”リーダーシップの発揮
(他者へのポジティブな影響)”

としては未熟な状態となってしまうようです。

■では、どうすればよいか?

第一に、

”リアクティブなサイクルに入っていることに
自覚的になること”

は月並みではありますが、重要です。

そして次は、

”「問題や不安」ではなく
「目的やビジョン」などに基づいて行動する”

ことになります。

他者に嫌われたくない、ではなく
より大きな目的を見て自分を律する、

という表現になるのかもしれません。

■私(紀藤)の場合であれば

リアクティブなサイクルのときは、

”自分に意識が向いている時”
(どう評価されるか、いいカッコしたい等)

はだいたい小さくまとまった
自分にも周りにも良い影響がありませんが、

”仲間のため、目の前の相手のため、
全体のために、意識が向いている時”
(大きな目的やビジョンが見えている、
役割を引き受けていて、自分の評価が気にならない時)

は、リアクティブな側面が
ぐっと押さえられると感じます。

そして、クリエイティブなサイクルが
回っていくと感じます。

■そしてそれは

「リーダシップが発揮されているかどうかは
”スナップショット”みたいなもの」

で、

リアクティブなときもあれば
クリエイティブなときもあり
それは出来事や場面で規定されるものです。

、、、としたときに、

「自分がどちらのサイクルにいるのか?」

「どういうときに、どちらのサイクルが
回りやすいだろうか?」

「それを調節するために、
どのような工夫ができるだろうか?」

これらのことを問うてみることも、
自身のリーダーシップ発揮の上で
大切なポイントになってくるのかもしれません。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

その人を知りたいのなら、
まず、その人が何に対して怒りを感じるのかを知れ。

ゴン=フリークス(Hunter✕Hunterの主人公)

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