その人の存在には、残り香が漂う
(本日のお話 1952字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
引き続き、沖縄に来ております。
生活リズムは変わらないのですが、
暖かく、海が見えるというだけで
少し気持ちが明るくなるようにも感じます。
場所の影響は、やはり大きいですね。
昨日は、3件のアポイント、
1件のインタビューの実施でございました。
*
さて、本日のお話です。
最近、
『リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス』
なる書籍について、再度読み直しをしていました。
本を読んで、
メルマガとしてまとめも、
悲しいくらい忘れるのですよね。。。(涙)
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/9448/
(これ、誰が書いたんだ?と思いました)
ただ、読み直す中で、
「なるほどなあ」と学ぶこと、発見することも多く
考えさせられております。
*
ということで今日はその書籍の中で、
印象に残った話と、そこからの気づきを
ご紹介させていただければと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは
【その人の存在には、残り香が漂う】
それでは、どうぞ。
■『リーダーシップに出会う瞬間』。
この書籍は、物語形式で進みます。
ストーリーは、
30歳の管理職を打診された女性(主人公)が
その管理職を目指す中で、
リーダーシップについて考えるような出来事に出会い、
そして自らを成長させていく物語です。
*
その書籍のワンシーンで、主人公と
他部署でリーダーシップを発揮しているある女性課長(森尾課長)が
一緒にランチをしている場面がありました。
この森尾課長は、自分の軸があり、
どんな状況でも冷静かつ、前向きに対応できるそんな人。
上に、石田部長がいますが、
石田部長よりも存在感を放っているように見えます。
その森尾課長と主人公がランチの最中
石田部長から「至急」とメールが入りました。
どうやら部長から呼び出しがあったようす。
そんな場面のやりとりです。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「石田部長の至急、久しぶりに聞きました。
懐かしいです」
と言うと、森尾さんはころころと笑って、
「あら、本社でも石田部長の至急呼び出しは有名なのねえ。
さあて、今月の発注数と在庫数が合わなかったのかしら。
ごめんなさいね、せっかく来てくれているのに。
すぐ戻れると思うけど、ちょっと待っていてね」
森尾さんが去った椅子には、さわやかな気配が残った。
「その人の人柄ってさ、去った後に残り香みたいに残るよね」
私の気持ちを読んだかのようにユミちゃんがいった。
※引用;『リーダーシップに出会う瞬間』P43-44
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)
■ごくごく、短いやりとりです。
しかし、ここで書かれている
”人柄は、去った後に残り香みたいに残る”
このフレーズにいたく共感しました。
■この書籍で言われている
「リーダーシップ」とは「影響力」と定義されます。
リーダーシップとは
”2人以上の人が存在するときに、
そこに起きる影響力の与え合いのこと”
という説明をしていますが、
まさに人は、人に何かしらの影響を与え、
与えられながら生きています。
■たしかに、これは
私達の仕事でも、日常的にも感じます。
そこに存在する誰しもが、
様々な種類の、また大小様々な
”何かしらの影響”を場に与えているものです。
たとえば、ある人と
ミーティングをした後、
”なんだか前向きな気持ちになれたり、
やってみようと思える気持ちになる”
と思わされる人もいます。
あるいは、別の人と会議で一緒になると、
”知的で冷静に物事を見極めるような視点を
大切にしたい”
と思わされることもあります。
他にも
”ユーモアさを大事にしたい”、と思わされる人もいれば、
”勇気をもって本音を言う事が大事だ”、
と思わされる人もいます。
まさに、影響力であり、
場や人に与える”残り香”と言えそうです。
フローラルな、爽やかな香りがしそうです。
■一方、影響力とは
ポジティブなものばかりではありません。
ある人とミーティングした後は、
”いつもなんだか重たい気持ちになって
話をした後に、どっと疲れる”
という人もいます。
または別の人では
”なんだか自分に自信がなくなった。
自分にできることはちょっとしかないと思わされた”
という人もいます。
残り香としても、
ちょっとすえた匂いっぽいです。。。(汗)
■しばしば巡り合うのが
(多くの場合無自覚に)
「無表情で座っている管理職」とか
「日常的にさらりと愚痴をこぼす管理職」とか
「自分で決めようとしないリーダー」
などです。
その人はもちろん、その人なりに
精一杯やっている場合も多いし、
そう思ってしまう状況にあることを
共感してしまうこともありますが、
結果的に、望ましくない影響を与えていたり、
あるいはもっと良い影響が与えられるはずなのに、
そちら側の選択肢を選べていない、
ということもしばしばです。
■その時に起こっている現象が
「自分自身の影響力(=醸し出す残り香)について
自覚的でない」
ことが挙げられます。
あるいは自分の影響力に気づいているが
「周りへの影響うんぬんよりも、
自らの保身を選ぶ選択をしている」
(エゴリーダー)
という場合もあるようです。
これは書籍では「その人の器」とも表現され、
まさに「成人発達のレベル」で表されます。
一筋縄ではいかない、
聖人君子たりえない人間ならではの生々しい
領域の話ではありますが、
まずは少なくとも自分の影響力を自覚し、
その上で、判断をしていきたいもの。
■誰もがリーダーシップと言う名の影響力をもっていること。
そしてまずは、
“自分が周りに与えている影響力に
自覚的になり、かつ責任を持つ”
こと。
そこから始めたいものですし、望ましくは、
”自分が去った後にさわやかな香りがする”
そんな影響を残していきたいものだ、
そんな事を思わされた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
人はあなたが言ったことは忘れてしまう。
しかし、あなたにどんな気持ちにさせられたかは決して忘れない。
マヤ・アンジェロウ
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